見出し画像

【笑える英文法物語】代名詞戦隊ワタシーズ① 戦慄!be動詞怪人!前編

 アイ麻衣マイ美依ミー
 中学一年生で同じクラスの三人が、be動詞の同じ問題で同時に間違えた時、時空は歪んだ。

 突然暗闇に包まれたアイは周囲を見回した。

「ここは……?」

 その時、天から光が降り注いだ。
 すぐ近くにはいつもマフラーをしているオレンジ色の髪をツインテールにしているマイ。
 その向こうには青い髪でロングヘアのミーがいた。

(ここはグラマーワールド。君たちはこの世界で怪人と戦うことになる)

 空から声が聞こえてくる。
 アイは黒髪ポニーテールを揺らして光の方に目を向けた。

( be動詞怪人を倒すのだ。戦い方は戦いの中で覚えなさい)

「はぁ?無茶ぶりすぎ!」

 怒り混じりに叫ぶアイ。

「何も分からないのに戦わなきゃないの?鬼!悪魔!テストぉ!」

 マイも泣き叫んで抵抗する。

 ——テスト?

 独特すぎる悪口にアイは吹き出しそうになった。

(困ったときにはこれを使いなさい。君たちの必殺技になるだろう)

 三人の元に一本の杖が舞い降りた。



(最後に名を授けよう。君たちは『代名詞戦隊ワタシーズ』。では健闘を祈る)

 そして光が消えた。

 ——え!ワタシーズ?かっこ悪っ!

 アイが心でツッコミを入れた矢先に、三人の前に現れたのは……

 ハチ?のような?でも何か足りないような?そんな怪人だった。

「私はbe動詞怪人!ここに私の分身、am、is、are がある。撃ち落とさないとチクチク刺すぞ!」


 怪人が言う間にも周りをブンブン飛び交う分身たち。

「お前たちが刺されて倒れたらゲームオーバーだ。ヒーッヒッヒッヒ!」

「怖そうに言ってますけど、説明してくれるんですね」

 ミーは少し笑ってアイとマイを見た。

「でも、どうやったら撃ち落とせるの?あたしら武器らしいもの持ってないよね?」

 アイが疑問を口にする。

「ねぇねぇ、なんであの怪人ハチっぽいの?」

 素朴な疑問を持つマイ。

「多分ですけどハチは英語で bee なので be動詞の be に似ているからだと思います」

 空中にスペルを書いて説明するミー。

「あ!eが一個少ないから体も足りないんだ」

 マイの指摘にアイは怪人をよく見た。

 頭部、胸部……

「腹部がない!」


 アイが爆笑するとマイは失われた腹部を指して笑い、ミーも口に手を当ててクスクス微笑んだ。
 その反応に怒り狂う怪人。

「人の気にしていることを言いやがって!許さんぞぉ!」

 ——気にしてたんだ……

 三人の目は "腹部" を見つめていた。

「『刺す』ってどこで刺すつもりなのでしょう?お尻の針もないですよね。腹部がないんですから」

 ミーが不思議そうに首をかしげる。

「刺すつもりだけかもよ」

 大爆笑するアイに怪人は怒り狂った。

「そこの一番失礼な赤い服のポニーテール!お前の名前はなんだ! What is your name?」

「あたし?あたしは愛だよ。I am Ai. 」

 その瞬間、アイの手から光線が放たれた。


I am Ai.


 それは怪人の分身『am』を直撃!
 am は消滅した。

「し……しまった!」

 怪人の焦る声がこだまする。

「あ、そういうことなの?」

 ポカンとして呟くアイ。

「じゃあ is とか are が付く文章言えばいいってことだね!」

 方法が分かって嬉しそうなマイ。

「でもさぁ、あの怪人、ドジ……だよね?」

 アイが小声で言うと、マイもミーも笑ってうなずいた。

「ムッキー!聞こえてるぞぉぉ!だがまだ二匹いる。どうするつもりだ?」

 怪人が捲し立てる中、ミーはどこからともなくノートを取り出した。



「ふむふむ。am は主語が I のとき。are は主語が You のとき。それ以外は is なのですね」

「お……おい!そのカンペどこから出てきた?」

 叫ぶ怪人から驚きの汗が吹き出す。

「私の自学ノートです!これで分かりましたわ!」

 ミーの目が光った。



続き↓


 画像は、私の下手な絵(笑)をAIにきれいにしてもらいました。
 わずらわしい英文法を楽しく覚えてもらえれば、と思い作成しています。

 三人は無事be動詞怪人を倒せるのか?
 後編にご期待ください(?)笑 

尚、ミーの自学ノートの件ですが、中1初期段階では複数形の使い分けをまだ学習しないので教科書に乗っ取って省きました。


シリーズマガジン↓

いいなと思ったら応援しよう!

乃井 万之介 よろしければ応援お願いします! いただいたチップは活動費に使わせていただきます!