遅まきながら蒸籠でいろいろ蒸してみた
(約2,900字)

「あら、素敵」
だいぶ春らしくなってまいりました。
でも、まだ寒い日もあったりして、暖かい料理が嬉しい日も。
冬の間、よく蒸し料理をしました。
noteでおつきあいさせていただいているgingamomさんや山ちゃんが、蒸籠をとても上手に使いこなしていらっしゃる記事を見て、M夫人は刺激を受けたのでした。
私も、直径15㎝くらいの小さい蒸籠はすでに持っていたのです。
ステンレスの蒸し器を出すほどではないけれど、点心をちょっとだけ蒸したい、なんて時に使っていました。


蒸したほうがふんわりして美味しい
ただ、サイズが小さすぎて、大した量が蒸せないんです。
もう一回り大きいのが欲しくなって、買ってしまいました。

「そんなことはありません。18㎝の蒸籠一段が1,000円くらいから」


「では、今なら蓋もつけて1,800円で」
「それ、全然安くなってないんじゃない?」
(※蒸籠を買うときは蓋も忘れずに)
ここで予想外の事態が。というか、予想しておくべきことだったのですが、家にあるどの鍋ともサイズが合わない!鍋が大きすぎると蒸籠が浸かってしまうし、小さすぎると鍋からはみ出た蒸籠がコンロの火で焦げます。なので蒸し板を買い足しました。

(※食品を蒸す場合は、蒸籠をさっと湿らせてから
クッキングシート等を敷いた上に食材を並べます)

中央に大きく穴が開いていて蒸気が通ります
多少大きさの違う蒸籠や鍋にも合わせられます
そろそろかな。開けてみましょう。


フィギュアを蒸してもぬいぐるみにはなりません
よい子のみんなは真似しないでね
すみません。ふざけました。
この冬一番多く作ったのが蒸し野菜です。
色とりどりの野菜を蒸して蒸籠ごと食卓に出すと、それだけで気分も華やぎます。

クッキングシートの代わりに
キャベツの葉を蒸籠の底に敷いています

野菜と一緒に、ソーセージや、小鉢に入れたカマンベールを蒸しました。溶けたチーズが固まらないうちにディップして食べます。
蒸したソーセージがおいしいと山ちゃんが書いていましたが、確かにそうでした。何でだろう?
gingamomさんによると、もやしは蒸すとおいしいとのこと。
味つけせず、そのまま蒸してみました。

根取りもやし一袋を強めの中火で3分蒸しました
もやしは炒めたり茹でたりすると、どうしてもクタッとしがちですが、蒸したもやしはシャキシャキと食感がよいです。
そして、甘みがあります。
それから、もやしを電子レンジなどで加熱すると、端が黒ずんでしまうことも多いのですが、蒸籠で蒸したもやしにはそれが少なく、見た目がきれい。
もやしを料理に使う場合は、下ごしらえで蒸しておいて、仕上げに加えることにしました(シャキシャキに蒸し上がったもやしでも、味をつけてしまうと水分が出てくるので)。

最後に蒸しもやしを加えて混ぜると
あまり水っぽくなりません
蒸した食パンがおいしいというのもgingamomさんや山ちゃんから教わりました。
あいにく食パンがなかったので、あんぱん(その辺のスーパーで買ったもの)を蒸してみました。

上等のおまんじゅうのようにきめ細かくふわふわ
常温で食べるあんぱんとは別の食べ物になりました
蒸籠で蒸した卵の殻はむきやすいと聞き、試してみました。

蒸し卵はツルツルにむけました
蒸気による加熱は、卵の殻の内側に空気の層を作りやすくします。この空気層が、白身と殻の間に隙間を生むのでむきやすくなるのだそうです。
また、蒸した卵は、白身がなめらかでプリッとした食感になります。
茹でるのとは熱の伝わり方が違うせいでしょうか。
ただ、蒸し卵だけを作るのなら、蒸籠ではなく、少量の水を入れた鍋かフライパンに蓋をして蒸す方法のほうが加熱時間が短く、沸かすお湯の量も少なくて合理的です。
なので、私が蒸籠で蒸し卵を作るのは、何か他に蒸すものがある時のついでに、という感じです。
ここからは、蒸籠で作ってみて個人的に気に入ったものの中から。

甘辛く煮た椎茸とかんぴょうを細かく刻んで酢飯に混ぜ、
焼き穴子と錦糸卵をのせて蒸します
仕上げに塩ゆでのえんどう豆をトッピング

ポン酢で
ちなみに、蒸した鱈の白子に軽く塩胡椒をふり、粉をまぶしてバター焼きにするのも好きです。生の白子から焼くよりもこのほうがきれいに焼ける気がします。


加熱すると食べやすく

鰹節&醤油、という味つけも合います


富山名物の昆布巻かまぼこが好きなんですが、近所では正月用品の時期にしか扱っていないんです。
手作りできないかしら、と果敢にチャレンジした結果出来たのがコレ。
白身魚(今回は生の鱈を使用)の切り身から皮と骨を取り除き、塩と味醂少々を加えてフードプロセッサーで粘りが出るまで撹拌(せっかくの手作りなので、つなぎは入れません)。水で柔らかく戻した昆布に塗り広げて巻き、20分くらい蒸しました。
で、食べてみたのですが、かまぼこらしい弾力にやや欠けています。
たぶん練り方が足りなかったのだと思います(魚のすり身に塩を混ぜて撹拌すると、タンパク質が溶け出してくっつき合い粘りが出ます。練れば練るほど弾力が生まれるそうです)。
食感がイマイチで、かまぼこというより真薯に近いものになってしまいました。でも真薯だと思って食べれば味はまあまあ。椀種なんかにするといいかもしれません。
蒸しパンも作ってみました。

国産蕎麦粉なので「さざれ石」に参加しますね

クッキングシートを敷いた蒸籠が型代わりです
材料は、蕎麦粉50g、卵1個、アガベシロップ大さじ1
牛乳大さじ2、ベーキングパウダー小さじ½
手作りなので甘さは控えめ、油は入れずに作りました
(しっとり感が欲しい場合はサラダ油大さじ½ほど加えます)


蕎麦の風味がストレートに感じられる素朴なおやつ

蒸籠は、使用した後、ぬるま湯か流水でよく洗い(洗剤は使わない)、風通しのよい場所でしっかりと乾かしてから保管します。


調理用具は正しく使用しましょう
蒸籠料理、楽しかったです。
ここまでご覧いただきありがとうございました。
