【第472回】 Marketing Cloud Next : Flow Performance 分析機能
Marketing Cloud Next Growth & Advanced Edition の Spring ’26 新機能として、既存の Marketing Performance 分析機能 に加え、Flow Performance 分析機能 が追加されました。
それぞれの役割
Marketing Performance
→ キャンペーンおよびコンテンツの成果分析Flow Performance
→ フロー要素およびフローバージョン単位の実行分析
※ 分析対象の違いによって名称が分かれている 形になります。
この機能は セグメントトリガーフロー と イベントトリガーフロー の両方で利用可能です。
分析表示には Tableau Next の技術が活用されており、従来よりも深いインサイトを取得でき、よりデータドリブンな意思決定が可能になります。
⚠ 重要な変更点
従来のフロー要素レベルのレポートページへ遷移する 「View Report」ボタンは廃止 され、現在は、Flow Performance 分析画面へ遷移する 「Open Details」ボタン に変更されています。
これは、従来型レポートから脱却し、Tableau Next ベースの分析を標準にしていく Salesforce の方向性 を示していると考えられます。

フローバージョン分析について
※ 上図は「フロー要素分析」の UI 例です。
フローバージョン分析は、現時点では未リリース のようです。
将来的には、以下のような UI が提供予定とされています。

バージョン分析 で可能になること
個人単位でフロー内の 正確な経路を追跡し、詳細なトラブルシューティングが可能になります。
例えば、
どの 分岐パス が選択されたか
どの 要素が完了 したか
どこで エラーや遅延が発生した可能性 があるか
個人単位での問題解析が可能になるため、早めのリリースが期待されます。
Flow Performance のインストール
1. この機能を有効化するには、設定 > Flow Performance と直接検索するか、Marketing Performance の設定画面の中から遷移します。

※ Flow Performance を正常にインストールするには、Marketing Performance が事前にインストール済みであることが前提 です。
2. ユーザーに必要な権限セットを付与します。
Flow Performance を有効にするには、「Data Cloud アーキテクト」と「Marketing Cloud 管理者」の両方の権限セットが必要です。
Flow Performance ダッシュボードを表示するには、「Tableau Next 付属アプリビジネスユーザー」権限セットが必要です。
3. 次に、Flow Performance の設定画面に遷移し、フロー パフォーマンス分析に関連付けるデータ スペースを選択したら、Data Cloud 統合のインストールセクションで、 インストールをクリックします。

4. フローパフォーマンスの ソースオブジェクトタイプを選択します。「Individual」が必須のソースオブジェクトです。

5. 「Analytics Workspace のインストール」セクションで、「インストール」をクリックします。

6. インストールが完了すると、自動的に Flow Performance Analytics タブに移動して、インストールが成功したことが確認できます。

フロー要素分析の例
※ 現時点ではフローバージョン分析は未リリースのため、フロー要素分析の例を紹介します。
1. Flow Performance のインストールが成功した後に、
完了済みステータスのフローのメール要素の「分析」タブに移動すると、
要素メトリクス(現時点の実行状況)
メールエンゲージメントメトリクス(配信結果の状況)
のそれぞれで、Open Details のボタンが有効化しています。
※ ボタンを有効化するには、フローで 1 通以上の送信が必要です。

2. 要素メトリクスの Open Details をクリックします。

3 すると、フロー要素レコードの「パフォーマンス」タブに移動します。ここでは個人レベルで素早くこのフロー要素上でどのようなステータスであるかを確認することができます。

4. 次に、メールエンゲージメントメトリクスの Open Details をクリックします。

5. すると同じく、フロー要素レコードの「パフォーマンス」タブに移動します。ここでも個人レベルで素早くこのフロー要素の結果を確認することができます。

※ URL の末尾に 「_w_Email」 が付与されている場合、メールエンゲージメントメトリクス表示となります。
いかがでしたでしょうか。
以前の記事で、CRM レコードページ上に
Tableau Next 技術を活用した「統合エンゲージメント履歴」ダッシュボード が追加されたことをお伝えしました。
今回の Flow Performance 追加により、
個人単位での分析強化
実行経路の可視化(予定)
トラブルシューティングの高度化
といった流れがより明確になっています。
今後は、レポート中心の分析から Tableau Next 中心の分析へ移行していく方向性 が強まると考えられます。
再インストールの推奨
Flow Performance も Marketing Performance も、
年 3 回のリリースごとに一度アンインストールし、再インストールすることを推奨します。
自動的に最新バージョンへ更新はされません。
再インストールしても、過去のマーケティングデータには影響しません。
公式ヘルプドキュメントでも再インストールが推奨されています。
新機能リリースのタイミングで忘れずに実施しましょう。
今回は以上です。
