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【第307回】 Marketing Cloud Next が Connections 2025(CNX 25)で登場

本日、2025 年 6 月12 日 午前 0 時(日本時間)より、アメリカ・シカゴで「Connections 2025」が開幕しました。このイベントで発表された新しいイノベーションについて、順次ご紹介していきたいと思います。

ハイライト

  • Marketing Cloud Next が一般提供開始されました。

  • Agentforce Campaign Creation が一般提供開始されました。

  • Data Cloud での非構造化データの取り扱いが一般提供開始されました。

  • Agentforce Personalization Decisioning が一般提供開始されました。

  • Agentforce Lead Generation が一般提供開始されました。

  • Agentforce Lead Management が一般提供開始されました。

  • Agentforce Paid Media Optimization が一般提供開始されました。

  • Segment Intelligence が一般提供開始されました。

補足

  • Agentforce Web Curation は 2025 年 10 月に提供開始予定です。

  • LinkedIn との連携拡張は 2025 年 11 月に提供開始予定です。


Marketing Cloud Next が新登場

まず注目したいのは、「Marketing Cloud Next」という新しいコンセプトの登場です。この名称は、先日発表された「Tableau Next」に近い概念であり、Data Cloud を基盤とした設計が特徴です。また、Agentforce を最大限に活用することを目的としています。

そして重要なポイントとなるのが、従来のレガシー Marketing Cloud 製品と Marketing Cloud Next が、より深く「統合」される方向性が強調されている点です。

私の推測に過ぎませんが、Marketing Cloud Engagement などから Marketing Cloud on Core への完全移行はハードルが高く、「移行」という選択肢よりも「統合」というアプローチが取られた可能性が考えられます。これは、移行プロセスの複雑さやコストを考慮した現実的な解決策であり、ユーザー体験を損なうことなく両者の強みを活かす方法と言えるでしょう。

Marketing Cloud Next のデモ画面に「Journey」タブがあったのが気になりました。将来的には、Marketing Cloud Next の画面から、シームレスに Journey Builder の画面を操作したりできるようになることが期待されます。

私の Marketing Cloud Next 関連の記事 は、以下を参照してください。


Agentforceで効率的なマーケティングを実現

Agentforce Campaign Creation を使えば、キャンペーンの構築や展開が驚くほど簡単になります。数時間で準備を整えることができ、以下のような作業をAIエージェントに任せられるのが大きなポイントです。

  • オーディエンスの作成

  • メールやSMSコンテンツの下書き作成

  • カスタマージャーニーの設定(Flow を活用)

これにより、マーケターは企画や戦略に専念しつつ、効率よくキャンペーンを進めることが可能になります。

これについては、私も以前に記事にしています。


Data Cloud を活用してコンテンツをパワーアップ

Marketing Cloud Next を通じて、Google Drive や SharePoint、Zendesk、ブログ、ドキュメント(非構造化データ)といった新しいデータソースから得られる情報を活用できます。これにより、キャンペーンのパーソナライゼーションが進み、より良い結果を得られるようになります。


顧客ごとに合わせた体験を提供するツール

Agentforce Personalization Decisioning は、リアルタイムで収集した顧客の行動や好みに基づいて、個別に最適化されたコンテンツや商品オファーを推奨してくれるツールです。また、Agentforce Web Curation を使えば、訪問者の行動に応じて Web ページのレイアウトやメッセージを動的に調整できます。


リードを逃さない仕組み

Agentforce Lead Generation と Agentforce Lead Management を使用すれば、AI エージェントがリードを自動でナーチャリングしたり、スコアリングしたり、最適なコンテンツを提案してくれます。さらに、24 時間 365 日リードとエンゲージメントを続け、多言語での会話やミーティングの予約も対応可能です。


広告のパフォーマンスをリアルタイムで改善

Agentforce Paid Media Optimization は、広告の成果を常に監視し、パフォーマンスが低いものを自動で一時停止。さらに、ターゲティングや予算配分を改善する提案をしてくれるため、ROI を最大化できます。

Markeitng Intelligence の機能です。


効果的なオーディエンスの特定

どのオーディエンスが最も効果的かを正確に把握できる Segment Intelligence を使えば、キャンペーンを調整してさらに良い結果を出せます。

Markeitng Intelligence の機能です。


Salesforce と LinkedIn の連携強化

Salesforce と LinkedIn の統合が進化し、以下が可能になりました。

  • コンバージョンイベントの追跡

  • 顧客リストや企業リストの同期

  • LinkedIn Audience Insights の直接利用

これにより、ターゲティングの精度がさらに向上します。

Markeitng Intelligence の機能です。


いかがでしたでしょうか。

今回の Connections 2025(CNX 25)キーノートで最も注目を集めたのは、やはり「Marketing Cloud Next」の発表でした。レガシーの Marketing Cloud 製品との「統合」を強調している点を除けば、基本的なコンセプトは従来のMarketing Cloud on Core の路線と変わりません。そのため、今回の発表は、新名称による再ブランディングと捉えて差し支えないでしょう。

注目すべきは、Agentforce との連携が示すマーケティングの未来像です。メールなどのメッセージが単なる「返信不要」の一方通行なものではなく、エージェントによるエンゲージメントを通じて双方向の会話に変わるという発想は、従来のコミュニケーションのあり方を大きく変える可能性を秘めています。これにより、あらゆるチャネルで顧客とリアルタイムかつ個別化された対話が可能になります。

この新しい流れに乗り遅れると、古い形式のレガシーなコミュニケーションに取り残されるリスクがあります。これからの時代に対応するためにも、積極的に取り入れていきたいですね。

今回は以上です。


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