【第494回】 Chrome 拡張機能 SFMC Query Saver の Ver.1.0.2 アップデート
1 か月ほど前に、Chrome 拡張機能「SFMC Query Saver」でスマートグルーピングが利用できるようになったことをお知らせしましたが、この僅か 1 か月の間にもアップデートが進み、さらに大きな進化がありました。
今回注目したいのは、バージョン表記が 0.2 系から 1.0 系へ変わったことです。Ver.1.0.2 となったことからも、ついに正式リリース版に入ったと見てよさそうです。
また、この機能を提供しているのは Matheswaran Kanagarajan(マテスワラン・カナガラジャン)さんです。彼が作った SFMC Automation Viewer も素晴らしいので、2 つともインストールすることをオススメします。

インストール(未導入の方へ)
まだ導入されていない方は、以下からインストールできます。
※ Automation Viewer の使い方については、別記事をご参照ください。
差分アップデート内容
Ver.0.2.2 からの差分として、特に大きいのは、単なるクエリ保存ツールの枠を超えてきた ことです。
これまでの「クエリを保存する機能」という位置づけから、Query Studio の代替・補完ツール としての性格がかなり強くなってきました。
特に、Query Studio の課題だった点に対して、以下の改善が入っています。
① クエリ実行結果をデータエクステンションとして保存可能
Query Studio 同様、SFMC Query Saver からクエリを実行できるようになり、その実行結果が、Query Studio フォルダ内にデータエクステンションとして保存できるようになりました。

作成されたデータエクステンションへは「Run History」タブから簡単にアクセスできます。

しかも、元のソースデータエクステンションの定義が維持されます。
元のソースデータエクステンションと同じ データ型 が保持されます。
(※ Query Studio のように、すべてテキスト型にはなりません。)メールアドレス型のみ、テキスト型として扱われます。
255 文字に収めるための ltrim / rtrim は行われません。
プライマリーキー も維持されます。
日本語データ も文字化けや変換なく、そのまま格納されます。
注意:日本語のデータエクステンション名だとエラーになります。
これは、サンプルデータ作成や検証用途では、かなりありがたい改善です。
② SELECT * FROM が利用可能
SELECT * FROM が使えるようになりました。

従来の Query Studio ではアスタリスクが利用できなかったため、都度項目を書く必要がありました。地味ではありますが、大きな改善です。
③ 複数クエリの並列実行が可能
複数クエリを並列で実行し、それぞれ結果を確認可能です。
Query Studio は、1 つのクエリを実行すると、次のクエリを実行するには待機する必要がありました、それが解消されています。
つまり、以下のような「A」というクエリと、「B」というクエリを別タブで同時進行できる感じです。1 つを待って 1 つを実行するということがなくなり、効率が上がります。


④ エクスポートが容易
実行結果のエクスポートも簡単になっています。

従来の Query Studio でもエクスポート自体は可能でしたが、画面遷移なしでできる点は使いやすいポイントです。
マテスさん曰く、今回の主なアップデートは Query Studio の欠点を補完すること にあるとのことでした。
これはかなり納得感がありますね。
お気に入り(Favorites)機能も追加
さらに、スマートグルーピング内でクエリの「お気に入り登録」もできるようになりました。

よく使うクエリを Favorite に入れておけば、すぐにアクセスできます。
これは私自身、いちいち自分の note を検索してクエリを拾っていたので、前から熱望していた機能でした。追加されたのは本当に嬉しいところです。
さらに Content Builder にまで拡張
そして今回、Automation Studio の枠を超えたアップデートも入りました。
なんと、Content Builder のメール保存時にバージョン履歴が保存できるようになっています。
これは試して驚きました。メールを保存すると、過去バージョンが SFMC Query Saver の「Email」タブに自動保存されます。


さすがに、過去バージョンへロールバックはできませんが、
以前のテキスト内容を確認できる
うっかり上書き時の保険になる
という意味で、かなり実用的です。
今後予定されている機能も面白い
さらに今後、結果内検索(Search within Results)も追加予定とのことです。
これが入ると例えば、
「Unmissable Opportunity」(見逃せないチャンス)
という文字列を含むメールコンテンツがどれかを、すぐ検索できるようになる可能性があります。
これは Content Builder 活用でもかなり便利になりそうです。
※これまでは REST API を使って検索する必要がありました。
いかがでしたでしょうか。
非常に有益な機能が満載ですね。
Query Studio に慣れていると、最初は少し操作感が違って戸惑うかもしれませんが、慣れてくるとかなり使いやすいツールだと思います。
単なるクエリ保存ツールではなく、Query Studio 補完ツール、さらに Content Builder 支援ツールへ進化してきた、という見方もできそうです。
しばらく使ってみる価値は十分あると思いますので、ぜひ試してみてください。
今回は以上です。
