【第432回】 Data Cloud : デジタルウォレットの詳細な消費データ確認
これまで Data Cloud では、集計ベースの消費メトリクスが中心でしたが、現在は より粒度の細かいリソースベースのメトリクスへと移行されています。
この新しい仕組みにより、管理者は
どのプロセス(定義・API・機能)が、どれくらいの Data Cloud サービスクレジットを消費しているのか
を、これまで以上に正確に把握できるようになりました。

注意事項(既知の問題)
現在、日本ロケールの環境においてのみ、
「past 90 days」など 日付フィルターを指定するとデータが取得できない という 既知の問題 が発生しています。「All」であれば取得できます。
何もデータが表示されない場合の対処方法
まず、「消費カード」を起動し、「Consumption Insights by Tags」 をクリックして開きます。

すると、環境によっては以下のように データが一切表示されない ケースがあります。
※ これは前述の「日付フィルターの既知の問題」とは 別要因 で発生することがあります。

この場合、主な原因として以下の 2 点が考えられます。
ユーザーに必要な 権限セットが付与されていない
対象の データレイクオブジェクト(DLO)がデータスペースに関連付けられていない
カスタム権限セットの作成
1. 権限セットの作成
新規で権限セットを作成し、「システム権限」に以下を付与します。
Allow access to viewing reports in Data Cloud Reporting
Allows user access Data Cloud

2. データスペース管理の設定
同じ権限セット内で データスペース管理 に移動します。

データレイクオブジェクトを関連付けるための 「データスペースへのアクセス権」 を付与します。

3. ユーザーへ権限セットを割り当て
作成した権限セットを、対象ユーザーに付与します。

データレイクオブジェクト(DLO)の関連付け
次に、「データスペース」タブへ移動します。

「データレイクオブジェクトを追加」をクリックします。

一覧から 「Tenant~」で始まる DLO を選択し、「次へ」をクリックします。

「フィルターなし」にチェックを入れて保存します。

データ反映と分析
設定直後は、まだデータが格納されていません。
数時間待つことでデータが反映 され、表示されるようになります。

表示されたデータの中から、異常値と思われるレコードを選択することで、
ドリルダウンしながら詳細なレポート分析を行うことも可能です。

いかがでしたでしょうか。
現時点では、日本リージョン特有の既知の問題により、
期間フィルターの利用など一部で制約はあるものの、期間を「All」に設定すれば十分に実用可能 な状態です。
そして何より重要なのは、今回のアップデートにより、
どの定義・API・プロセスが
どれだけ Data Cloud サービスクレジットを消費しているのか
異常な消費の原因がどこにあるのか
を、推測ではなく「事実ベース」で可視化できるようになった という点です。
これまでは
「なぜクレジットが急に減っているのか分からない」
「とりあえず全体の使用量を見るしかない」
といった、ややブラックボックスな運用になりがちでしたが、
今後は
「どこを直せば、どれくらい改善できるのか」
を具体的に判断できるフェーズに入ったと言えます。
ぜひ早めに有効化し、
自分たちの環境で「何が、どれだけ消費しているのか」 を一度しっかり覗いてみてください。
今回は以上です。
