【第429回】 Agentforce : 拡張チャット v1 から v2 への切り替え
Agentforce の Winter ’26 リリース により、新たに 拡張チャット v2 が登場しました。この機能は 2025 年 10 月 24 日以降 に利用可能となっています。
現在、Agentforce の拡張チャットには v1 と v2 の 2 つのバージョン が存在しますが、この記事執筆時点では デフォルトで有効になっているのは v1 です。そのため、拡張チャット v2 を利用するには、管理者が明示的に有効化する必要があります。
拡張チャット v2 への切り替え方法
切り替え方法は非常にシンプルです。
「設定」>「組み込みサービスリリース」 を開く
作成済みの組み込みサービスを選択
左上に表示される 「v2 への切り替え」 をクリック


これだけで v2 を有効化できます。
なお、いつでも v1 に戻すことが可能 なため、安心して検証できます。
注意: v2 チャットでは、一部利用できない機能があります。そのため、本番環境へ適用する前に Sandbox 環境で十分に検証することをお勧めします。現在利用している機能の中には、v2 へ移行すると利用できなくなるものがあるため、事前に影響範囲を確認してください。
拡張チャット v2 の特徴
① 最大の特徴:将来を見据えた新アーキテクチャ
拡張チャット v2 は、従来のテキスト中心の v1 とは異なり、将来のマルチモーダル(テキスト、画像、音声、ボタン、カード型 UI などを組み合わせた表示)環境への対応を前提として設計された、新しいアーキテクチャを採用しています。
標準およびカスタム Lightning タイプ の定義・表示が可能
チャット内で カスタム Lightning Web コンポーネント を紹介・活用可能
カスタム Lightning タイプについては、以下の記事で紹介しています。
これにより、単なるテキストチャットにとどまらない、より柔軟で拡張性の高い UI 表現 が可能になります。
② パフォーマンスの改善
アーキテクチャ刷新により、パフォーマンス面も大きく改善 されています。
従来と比較して、チャットウィンドウの読み込み時間が短縮 され、よりスムーズな体験が提供されます。
③ 見た目の美しさ
デフォルトのウィンドウ幅が拡大して、より見やすく、より入力しやすくなりました。※ v1 の場合もウィンドウ幅のカスタマイズは可能です。



v1 で利用可だが、v2 では利用不可な主な機能
(※ 2026 年 6 月更新)
添付ファイル送信
カスタムパラメーター
パラメーターマッピング
※ カスタムパラメータとパラメータマッピングは、Web サイトのコンテキスト情報(商品 ID、注文番号、顧客 ID など)を Agentforce に引き渡すための機能です。
v2 で利用可だが、v1 では利用不可な主な機能
(※ 2026 年 6 月更新)
将来の拡張性を見据えた新機能
カスタム Lightning タイプ
Agentforce の回答を独自の Lightning Web コンポーネントとして表示できる機能です。従来のテキスト中心のチャットとは異なり、商品カード、予約候補、注文状況などを視覚的な UI として表示できます。
特に Agentforce のアクションと組み合わせることで、取得したデータをリッチな画面として表示できるため、今後のマルチモーダルなチャット体験を実現する基盤機能として注目されています。
コンテキストイベント API
Web サイト上のユーザー行動をリアルタイムで Agentforce に通知するための API です。これにより、チャット中のユーザー行動を考慮した、よりコンテキストに応じた応答を実現できます。
インラインモード
従来の右下固定型チャットではなく、Web ページ内の任意の位置にチャットコンポーネントを埋め込める機能です。FAQ ページや予約ページなどで、より自然なユーザー体験を実現できます。
いかがでしたでしょうか。
v2 バージョンは、「従来のチャット機能を完全に置き換えるもの」というよりも、将来の拡張性(マルチモーダル・カスタム UI)を見据えた基盤 として位置づけられています。
一部機能が未対応である点には注意が必要ですが、Lightning コンポーネント連携やパフォーマンス改善 という点では、今後の進化を強く感じさせるアップデートと言えるでしょう。
こんな組織は v2 を検討
カスタム Lightning タイプを利用したい
新規導入中である
将来的な拡張性を重視する
こんな組織は v1 継続がおすすめ
添付ファイルを利用している
カスタムパラメーターを利用している
今回は以上です。
