見出し画像

【第543回】 Marketing Cloud Next : 会話型メールへの独自の署名と免責事項

Agentforce の 2026 年 6 月の新機能リリース により、Marketing Cloud Next Growth & Advanced Editions の 会話型メール における Agentforce Builder 設定に Inputs 機能 が追加されました。

今回の機能追加により、メール送信時に共通で利用される情報(メール署名と免責事項)を 各エージェント単位 で追加できるようになりました。

追加された主な入力項目は次の 2 つです。


① signature(メール署名)

メールの末尾に付与する署名を設定します。例えば、以下のような署名を設定できます。

RBA Company Agent (Sent by AI Agent)
  • Summer '26 時点のデフォルト値

Sent by AI Agent

② legalDisclosure(免責事項・法的通知)

法的免責事項や注意事項など、メールに共通で付与したい文言を設定します。例えば、以下のような免責事項を設定できます。

This email is intended only for the named recipient. If you received it in error, please delete it immediately.

日本語訳:このメールは、宛名に記載された受取人のみを対象としています。誤って受信された場合は、直ちに削除してください。

  • Summer '26 時点のデフォルト値

This email was generated with the assistance of generative AI, which can produce inaccurate responses. Review responses carefully. To unsubscribe, reply STOP or use the unsubscribe header.

日本語訳:このメールは生成 AI の支援を受けて作成されました。生成 AI は不正確な回答を生成する可能性がありますので、内容を慎重にご確認ください。配信停止をご希望の場合は、「STOP」と返信するか、配信停止用のヘッダーをご利用ください。

今後は、接続設定で一度設定するだけで、これらのテキストが各メッセージで共通利用されます。これは、特定のエージェントだけ個別に値を上書きすることができますので、その変更は他のエージェントには影響しません。


設定方法

1. Agentforce Builder の接続セクションで、+ マークを選択して、「接続を追加します。

2. 「Marketing Email」の接続を追加します。

3. Settings ブロックを開いて、signaturelegalDisclosure のリンクをクリックして、設定を開始します。

4. 各値を変更して保存します。

5. 実際に送信して内容を確認します。


考慮事項

  • スクリプトビューの場合は、以下の通り表示されます。

例:
connection unified_email:
    outbound_route_type: "OmniChannelFlow"
    outbound_route_name: "flow://Escalation_Flow"
    escalation_message: "One moment, I'm transferring our conversation to get you more help."
    adaptive_response_allowed: True
    inputs:
        legalDisclosure: string = "This email was generated with the assistance of generative AI, which can produce inaccurate responses. Review responses carefully. To unsubscribe, reply STOP or use the unsubscribe header."
        signature: string = "Sent by AI Agent"
  • Summer '26 時点では signature および legalDisclosure は複数行文字列をサポートしていませんでした。|、\n、文字列内への直接改行を試しましたが、いずれも Agent Script の構文エラーまたはコミットエラーとなりました。そのため、現時点では 1 行の文字列として設定する必要があります。

  • これらの Input をセッションの途中で変更しても、そのセッションの途中から切り替わることはありません。次回のセッションから反映されます。


いかがでしたでしょうか。

一見すると小さな改善点ですが、この機能を知っているかどうかで、エージェントが生成する回答の質や自然さは大きく変わります。会話型メールをより実用的なものにするためにも、ぜひ活用してみてください。

すでに会話型メールを実装されている場合でも、新しいバージョンで設定し直すことで、既存のエージェントへこの機能を追加できます。まだ試していない方は、この機会にぜひ検証してみてください。

今回は以上です。


前回の記事はこちら

私の note のトップページはこちら