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SSE主要ベンダーの脅威保護レベルはバラバラで注意が必要

いつもご覧いただきありがとうございます。

今回の記事は、2025年7月17日の SDxCentral に掲載された CyberRatings 
のSSE脅威対策テスト関する記事を日本語へ意訳したものです。元の記事については、ぜひ以下をご覧ください。

SSE protection found uneven across major vendors
SSE保護は主要ベンダー間で不均一であることが判明


CyberRatingsにおける SSE 脅威対策テスト

研究者らは、主要ベンダー間でSSE(Security Service Edge)保護のセキュリティ効果に大きな格差があることを報告した。

非営利団体であるCyberRatings.org(サイバーレイティングス)は、ベンダー製品のテストにおいて、セキュリティの有効性が3%未満から100%までの範囲で、FortinetPalo Alto NetworksVersa NetworksZscaler だけが「推奨(recommended)」の評価を得ていることを明らかにした。

対照的に、CiscoCloudflareSkyhighのSSE製品には「注意(caution)」のラベルが貼られ、「平均以下」のセキュリティ効果を示し、エンドユーザーは「他のソリューションを探すことを検討すべきである」と推奨された。評価は「重要なテストでの失敗」によって下された。

Cato NetworksとNetskopeはレポートから除外され、前者はCyberRatingsとの「関わり合いを拒否する姿勢を露骨に示した」こと、Netskopeは「対応に欠ける」ことが指摘されている。

テストは、CyberRatingsの公式テストパートナーであるNSS Labsが最近リニューアルして実施した。このテストは、製品のセキュリティ効果をマッピングし、相対的な能力を測定し、運用上のオーバーヘッドを考慮して誤検知の精度を測定するように設計されている。

CyberRatingsは、セキュリティの有効性に最も大きな影響を与えたのは、脅威行為者が防御を回避するために攻撃を偽装または変更するために使用する「回避」のブロックであることを明らかにした。研究者によれば、テストされた製品のうち3つが回避を阻止できなかったという。

CyberRatingsは、継続的インテグレーション/継続的デプロイメント(CI/CD)慣行を使用するSSEのクラウドベースの性質が、リリース品質や変更管理に対する顧客の可視性や影響力を低下させる可能性があり、独立したテスト業務をより困難なものにしていると指摘している。

Dell'Oroグループの調査によると、今年第1四半期のSSE関連収入は15%増加し、健全な市場の成長と、ネットワークの一貫した保護とコンプライアンスを保証するための定期的なテストの重要性が高まっていることが明らかになった。

SDxCentral は Cisco、Cloudflare、Skyhigh、Cato Networks および Netskope にこのレポートに関するコメントを求めた。


以上が、SDxCentral の記事の意訳になります。

この記事に関する考察

非営利団体 CyberRatings.org による独自セキュリティ評価レポートです。過去にも同様のテスト結果のレポートが発表されています。

CyberRatings.org の SSE脅威対策テストは以下になります。
マルウェア検知・防御能力・・・実際に流通する6,184件のマルウェアサンプルを利用して評価
エクスプロイト(脆弱性攻撃)防御・・・205種類の既知脆弱性攻撃手法への対応力
回避技術(イベージョン)への耐性・・・37カテゴリ、1,154種類の回避技術を用いて、セキュリティ製品がバイパスされないかを検証
暗号化通信(TLS/SSL v1.2/1.3)への対応・・・現実の97%を占める通信の可視化・検査能力
誤検知(False Positive)率・・・1,500超の正規ファイル・アプリケーションによる誤検知発生の有無

テスト手法は、ベンダー推奨設定で実ネットワークに即した環境を再現し、保護率や誤検知、スループットなど複数観点で評価。独立性と再現性を担保するため、試験用ツールや実際の攻撃データセットを活用しています。

主要な評価ポイントと傾向として、
ベンダー間で防御性能に大きな差
SSE製品の防御性能(Security Effectiveness)は2.95%~100%と大きなばらつきがありました。多くの製品は既知のマルウェアやエクスプロイトは高確率で検出できる一方、「回避技術」への耐性が製品ごとの最大の違いとなっており、これが実際のセキュリティ有効性を大きく左右しています
・推奨できる製品
最新の総合比較テスト(2025年7月公表)では、Fortinet、Palo Alto Networks、VersaNetworks、Zscalerが「推奨(recommended)」または“AAA”評価を獲得。
一方、Cisco、Cloudflare、Skyhighは「注意(caution)」評価で、重大なテスト不合格が見られました。
・検知漏れと回避技術
回避技術(エクスプロイトのステルス化や変形)を阻止できるかどうかが、実質的なセキュリティに直結します。これらを見抜けない製品は、攻撃者にバイパスされるリスクが著しく高まります。
・誤検知・ユーザビリティも重視
保護と利便性のバランスも評価の対象。多くの高評価製品では、ウェブ閲覧やファイルダウンロード時の誤検知をほぼゼロ(99%以上の正当通信許可)に抑えています。

正直なところ、 CyberRatings の評価レポートは、日本国内ではITメディアに記事として取り上げられることがないため、殆ど話題になることがありません。

しかしながら、少なくとも SSE を選択する際は、FortinetPalo Alto NetworksVersa NetworksZscaler の 4ベンダーは「推奨(Recommended)」されるものの、CiscoCloudflareSkyhighの 3ベンダーについては「注意(Caution)」で「他のソリューションを探すことを検討すべきである」と言うことは間違いありません。

2025年5月に SSEのマジッククアッドランドが公開されていますが、SSE を選択される場合は、単にガートナーのリーダを選ぶだけではなく、市場シェアや、CyberRatingsのような客観的な第三者検証結果を参照するのも重要と言えます。

以上となります。

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