令和の病に効く“猫処方”の新展開(もふもふシリーズ4)
第3巻に続き第4巻「猫を処
方いたします。4」を読みま
した。
「スマホ依存の小学生に猫を
処方するってどういうこと?」
——ページを開いて10秒で
ニケ先生の魔法に掛かりまし
た。
石田祥さんの大人気シリーズ
第四弾は、前作を超える切な
さと猫パワーが詰まった処方
箋のような物語です。
猫を処方いたします4
石田 祥
京都の路地にある怪しげなク
リニック「中京こころのびょ
ういん」。
今日も飄々としてノリが軽い
ニケ先生とクールな看護師・
千歳さんが、スマホ依存症の
小学生、ルッキズムに囚われ
た女子大生、亡くなった飼い
猫を想う母……
それぞれの問題に適した“猫”
を処方していく。
一方、処方された猫を返さな
いままでいた「予約の患者さ
ん」の鳥井青も悩んでいて―
―。
可愛らしい猫たちとちょっと
切ないストーリーが話題の大
人気シリーズ第四弾!
石田 祥
■令和の病に効く“猫処方”
の新展開
スマホ依存症の小学生、ルッ
キズムに悩む女子大生、猫ロ
スに苦しむ母親——現代社会
の「心のすきま」にぴったり
の症例が登場します。
特に印象的だったのは、亡き
飼い猫の面影を追い続ける母
親への処方。
ベテラン猫「グレイス」の存
在が、喪失感との向き合い方
を静かに教えてくれました。
■鳥井青の葛藤が描く物語の
深層
第三弾から続く「予約の患者
さん」の物語がついにクライ
マックスへ。
処方猫を返さずにいる鳥井の
後悔と再生のプロセスに、思
わず本を抱きしめたくなる瞬
間が…(ネタバレ注意!)。
この展開こそ、シリーズを通
して育まれてきた「人と猫の
相互治療」の真骨頂だと感じ
ました。
■処方猫カタログ的楽しみ方
今作では新たな猫種が次々と
登場。
クールなロシアンブルーから
甘えん坊のマンチカンまで、
読むだけで猫図鑑をめくって
いるようなワクワク感があり
ます。
「私に処方されるなら三毛猫
の老婆かな」と妄想が止まら
ない(※実際に読者が猫種診
断を試みている事例もあるそ
うです)。
■京都の街並みが奏でる癒し
のBGM
「麩屋町通上ル六角通西入」
という呪文のような住所表記
が、現実とファンタジーの境
界を曖昧にします。
路地裏のたたずまいと猫たち
の足音が、五感を優しく刺激
する仕掛けに。
■読後に訪れた不思議な変化
最後のページを閉じた瞬間、
スマホを置いて飼い猫の呼吸
を数えてしまった自分がいま
した。
この本が与えてくれるのは単
なる癒しではなく、「生き物
と共に在ることの尊さ」とい
う処方箋そのもの。
次回作が待ち遠しいと同時に、
この世界観が永遠に続いてほ
しいと願ってしまう…
■語るなら
「スマホ依存 改善方法」で検
索する前に試すべき最終手段
——それが猫処方です。
ルッキズムに悩む20代女性
必読の自己肯定感アップ術か
ら、喪失感との向き合い方ま
で、毛玉のような優しさで包
み込む物語。
京都観光ガイドとしても通用
する描写力が、癒し旅行需要
にマッチする点も見逃せませ
ん。
この本は単なる猫小説の枠を
超えています。
ページをめくるたびに、自分
の中の「飼い主としての未熟
さ」と「人間としての脆さ」
が洗い出される——そんな清
々しい読後感が最大の特徴で
す。
次回作ではぜひ海外からの翻
訳オファー実現エピソードも
盛り込んでほしいと願う今日
この頃。
Kindle版

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自己紹介
noteがスキ❤️になってきた。より
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