見出し画像

ラスト・シーン

シリーズ第9弾『妖奇庵夜話
ラスト・シーン』を読みまし
            た。
重みと感動に圧倒されました。
タイトルの「ラスト・シーン」
が持つ二重の意味に、物語の
深さを感じずにはいられませ
            ん。


妖奇庵夜話 
ラスト・シーン
榎田 ユウリ (著)

「ゲームをしよう。兄は守る。
        弟は奪う」
父親である<鵺>に残酷なゲ
   ームを強いられる伊織。
勝利条件は、弟で<鬼>の青
目から、小鳩ひろむを守り抜
         くことだ。
だが、刑事の脇坂は意識不明
のまま、さらに警視庁Y対は
解体され、鱗田を頼ることも
         できない。
伊織は、夷、マメ、そして<
 犬神>である甲藤の力も借り、
 全力でひろむを護衛するが…。
「このゲームは圧倒的にディ
      フェンスが不利だ」
     妖奇庵の皆の運命は。
        本編決着巻!

(妖奇庵の奇は、正しくは王
        扁に奇です)

妖奇庵夜話
ラスト・シーン
榎田 ユウリ (著)

物語の核心となる鵺が仕掛け
た残酷なゲームは、伊織と青
目の関係性を極限まで追い詰
         めます。
伊織が小鳩ひろむを守り、青
目が奪うという構図は、単な
る勝負ではなく、兄弟の絆と
因縁の決着を象徴しているよ
         うでした。

特に印象的だったのは、甲藤
        の成長です。
小鳩との会話を通じて、自己
 決定の重要性に気づく場面は、
彼の人間性の深まりを感じさ
         せました。
この成長が物語の展開に大き
く影響を与えることになり、
  驚きと感動を覚えました。

青目の過去が明かされるにつ
れ、彼を単純な悪役として捉
えることができなくなる展開
は、人間の複雑さを巧みに描
      き出しています。
鵺の存在が明らかになること
で、青目の歪んだ性格の背景
が浮き彫りになり、感情を揺
        さぶります。

伊織の最後の選択は、彼の人
間性を象徴するものでした。
故人を忘れないために肉を食
すという行為は、現実世界に
も通じる風習であり、物語と
現実の境界を曖昧にする効果
       がありました。

シリーズを通して描かれてき
た伊織と青目の幼少期のエピ
ソードが、最終巻で見事に集
約される展開には、作者の緻
 密な構成力だと思いました。

『妖奇庵夜話』シリーズは、
ミステリーとファンタジーの
要素を巧みに融合させながら、
人間の本質や絆の深さを探求
      する作品でした。
最終巻である本作は、これま
での伏線を見事に回収しつつ、
心に深い余韻を残す結末とな
        っています。

次なる展開への期待を抱かせ
つつも、本編完結としての充
実感を味わえる一冊でした。
榎田ユウリさんの繊細な筆致
と、中村明日美子さんの美し
いイラストが相まって、忘れ
がたい物語体験をさせてもら
         いました。


Kindle版

Audible版

30日間無料
オーディブル登録はこちら
👇

………………
自己紹介
noteがスキ
❤️になってきた。より

#私の本棚
#本
#読書
#勝手にオススメ本
#オーディブル
#朝のルーティーン
#本をオーディブルで読む生活
#本を耳で読む生活
#妖奇庵夜話ラストシーン
#榎田ユウリ






いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集