初夏の旅 #2 子ヤギとお尻と一等賞🥇
蔵王の山に向かう前、腹ごしらえも兼ねて蔵王ハートランドを訪れた。
今は開いていない施設もあったりHPの情報よりも経年を感じたけれど、飼われている子ヤギ達が可愛くて癒された。動物も人間も、幼児期はもれなく愛らしく、本能的に癒されてしまうものなのだ。


そこは山の麓の草原地で、ヤギと羊が数頭ずつ飼われていた。ゆるく柵に囲まれて、子ヤギ達はフリーだが、親ヤギは紐に繋がれている。この状態を放牧していると言っていいのか分からなかったが、HPを見ると飼育されているとあり、妙に納得したのだった。
飼育。
管理された中での微妙な自由。
会社員は会社に飼育されているのかも知れない。ズーン。



遠くにまだ雪を被った山が見え、どこか海外のような景色だった。ハイジってこんな感じなのかしら。こんな所でのびのび育てば逞しくなるのかしらなんて思ったり。
視界に見えるモノが少ないっていうのは、煩悩もストレスも少しばかり少なくなるように思う。
子ども達も動物から少し離れた草原エリアで心地よい風と自然を感じながら、のびのびと走り回り楽しそうにはしゃいでいた。

当時、「東島甚三郎は仮面ライダーになりたい」というアニメを家族で見ていた影響で「ショッカーの真似」が家族の間で流行っていて、大空の下、子ども達は全力でショッカーの真似をした。気をつけをして片手をグンと上げ
「イイイィーーーーーーーーーーィ!!」
と全力で絶叫した。
ご近所では噂になってしまう程の大きな声も、大空と草原に吸い込まれていくような気がした。

お尻を出した子一等賞と昔話で歌っていたが、ここでウチの子も出してしまったので一等賞を貰えるだろうか。
恐るべし大自然の解放感。クレヨンしんちゃんがすぐお尻を出してPTAも問題視しているとわたしが子どもの頃から言われていたが、なんてことはない、子どもはお尻を出してしまう生き物なのだ。
ちなみにわたしは今回出していないし出されてもいない。
安心できる父と安心できない父、どちらがいいのか賛否はあると思うが、この時のわたしは安心安全の父を演じ貫いたのだ。
もし父であるわたしもここで出してしまえば、途端にこの姉弟の爆笑をかっさらうことができる。ハッピーだ。しかしその影響で息子の尻出しに拍車がかかってしまっては将来安心できない。そんなことで安心できない身になってしまうくらいならと、グッと我慢をしたのだった。

素早い犯行であった。
蔵王ハートランドでは乳製品の販売や飲食の他、アイス、チーズ、バターなどの手作り体験もやっていて、チーズ作りをやることにした。それは牛乳からカッテージチーズを作ってみようというもので、実は家でも出来るのだけど、旅の思い出になるかなと思いやることにした。


姉弟で喧嘩になるといけないのと、卵くらいだという出来上がりの量を考慮して2つ作ることにしたけれど、子ども達は思った程食べなかったので1つで良かったかも知れないのだが、調理途中の喧嘩は回避することができたのでヨシとする。



子ども達は作った感に満足したようだった。
息子はまぜまぜ以外難しかったので、後半はわたしが手を貸した。
自分で作った出来たてだけど、感動する程うまいわけではないので、親7:子供3くらいで完食し小腹を満たした。
小腹は満たされたがまだ余力があったので、一階の軽食コーナーでピザを頼んだ。
そこで食べたチーズピザがかなりうまかった。
一口目も、二口目も間違いなくうまかった。
ふんだんに盛られているチーズ自体が美味しいに違いなかった。
今までのピザランキングトップ3は、ハワイで食べたピザだった。一見普通に見えたそのピザのうまさは衝撃で、アメリカ人はこんなうまいピザを食べているのかとカルチャーショックを受けたと同時に、これを片手にコーラにスナック、そりゃ大きくなるわけだと納得したのだった。
とにかくそんなにうまいピザの牙城に食い込む程にうまいチーズピザだった。



小岩井牧場みたいにそこを主目的にするような大きな牧場ではないけれど、のほほんと穏やかに過ごすには丁度良い牧場加減だった。

ここで緑の自然とチーズを満喫し、蔵王の御釜へ向かったのだった。
ふれあい牧場 蔵王ハートランドHP
続く
