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ぶどう飴を作ってみた

幼い頃、お祭りで買ってもらった真っ赤なりんご飴。

並ぶ屋台の喧騒とにぎやかな色の中で、ビー玉の親玉みたいに丸く大きなその姿。夕暮れ時、屋台の照明を受けてツヤツヤ輝くその赤さは子供の目にも魅力的で、しかもお祭りの時にしか出会えないという特別感があった。

ひと口かじると想像以上にガチガチで、りんごに辿り着くのも一苦労。
舌が真っ赤になるのも嬉しくて、親に見せて、鏡を見てはニヤニヤ。舌の色が変わるだけでもなんだかとても面白かった。

大人になった今、屋台でりんご飴を見かけても、砂糖の攻撃力に罪悪感を感じてしまい、屋台の前を眺めるだけで素通りしてしまう。せめて1/4で良い。なんなら1/16の試食だけでも良い。



ここ最近はりんご飴だけでなく、イチゴやぶどうなどもフルーツ飴として屋台にお見えして久しい。

この夏、花火大会の屋台で子供達がぶどう飴とみかん飴を買って満足そうに味わっていた。
息子はぶどう、娘はみかん。

どちらもキラキラと綺麗で、ひとペロで良いので味見してみたいなと思ったものです。特にぶどうなんて3粒で数百円。『高級じゃないか』とすっかり大人になってしまった思考がささやきました。

いっちょぶどう飴作ろっか。

ぶどうサイズならば罪悪感も小さいはずだ。
そう思い、ぶどう飴作りに取り掛かります。

まずは主役のシャインマスカットの準備。
なんという立派なお姿なことだろう。

どことなく芳醇なエロスを醸し出しているように感じる。

この粒々の隙間に顔をうずめ、ほっぺたをひんやり優しく挟まれたい。


「なにやってんのパパ?」と娘に言われては示しがつかないのでやめておこう。




房のまま水で洗って、丁寧に房からねじり取る。
表面をよく拭き少し置いて乾燥させる。

ひねりとった粒の形がなんだか可愛い。

最初にピックを刺してみた。

これを飴鍋に突っ込んで飴をコーティングしようと考えていたけれど、ピックが緩くて外れてしまいそうになり、飴をすくってかけた。思ったよりも時間が掛かってしまったので、飴の掛け方には改善の余地があります。

割り箸みたいな抜けにくいもので刺して、飴に突っ込んでコーティングして、クッキングペーパーなどに立てて固めるか、串刺しにして飴を掛け横置きするのが良さそうでした。次回への忘備録と参考に。

シャインマスカット13粒
水              50mL
てんさい糖   150g

てんさい糖に水を加えて弱火にかける。
グラニュー糖がなかったのでてんさい糖でしたが、ベッコウ色になってしまうので、よりクリアにしたい場合は白砂糖が良さそうです。

沸々と煮立てる。ここで焦ってヘラなどでかき混ぜてはいけない。混ぜるとしても軽く揺するに留める。ただじっと見守ることも、時に人生において必要な技術テクニックである。




この鍋の中だけをじっと見つめ、この世の全てを忘れる癒しのひととき。

沸騰瞑想法とでも名付けることにします。
きっと第一人者であろうと思いググるとAIが例を出してきた。何?もうすでにやっている先人がいたのかと肩を落とす。
マインドフル卵タイム(ゆでたまご)、お茶瞑想、手を洗う…………ってなんでもありか笑!




ただグツグツと泡が生まれ消えゆくのを見つめる。




……スーパー銭湯の泡風呂を思い出した所で我に返った。



少し見つめ煮詰めすぎてしまったようです。
もう少しとろみが弱くても大丈夫そうでした。

白砂糖の場合、褐変でキャラメル色になる前に使える状態になる様です。ゆかり先生を参考にしました。

キャラメル状の熱々をぶどうにかけていきます。

次回は平な場所に立てて固定したい。

可愛いのでエモそうなフィルターをかけてみる

朝の日差しに当てられて眩しそうなトリケラトプス。
きっと目を細めているに違いない。
朝の日差しの時間におやつをつくることは珍しい。

大人用

大人用はチョコレートの紗々をイメージして斜め掛けにしてみました。ポリポリの食感が小気味良く、ベタ掛けより罪悪感も減って好きかもしれません。さすがはロングセラー。見習うべき先人の積み重ねの結晶です。

「なにこれ〜!」とわんぱく坊やが匂いを嗅ぎにやってきた。かなり前のめり。
だが匂いはしないはず。
娘も来てどれにするか競争が始まった。

かぶってもケンカはしてくれるなよ。

ケンカすることなく無事に思い思い好きなものを選べたみたいで一安心。



……息子がとんでもなくみだらなお顔でぶどう飴を味わっていた。
父親の影響か、この子もぶどうからエロスを感じ取ってしまったのかもしれない。数日間だけ報告の為載せておきます。


この悪魔の実のような紗々がけがお気に入り。


他のたくさんのぶどうの行方と勇者達の冒険はこちらから。

最後までご覧いただきありがとうございます。

ではまた、お会いしましょう。


手作りおやつマガジン

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