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「音楽の魔法」に包まれた夜。『葬送のフリーレン』フィルムコンサート

私は「死ぬまでにしたいこと」のひとつに、
「オーケストラの生演奏を聴く」と書いていました。

その願いが、大好きなアニメ『葬送のフリーレン』の
フィルムコンサートという、思いがけない形で叶いました。

初めてのオーケストラで、私はすっかり
「音楽の魔法」にかかってしまったのです。

今回はそんなお話です。



1.どうして、コンサートへ行こうと思ったのか


私は「死ぬまでにしたいこと」を
スケジュール帳に、書きとめています。

そのなかに「オーケストラの生演奏を聴く」があります。
その願いは、長いあいだスケジュール帳に書いたままでした。

そんなとき、たまたま大好きなアニメ
「葬送のフリーレン」のフィルムコンサートの開催を知り
初めてのオーケストラなら大好きな作品の音楽を聴いてみたい。

東京フィルハーモニー交響楽団による生演奏…!

「なかなか当たらない」という情報が多かったけど
ダメ元で、応募してみました。

それから数か月後…。

わ、わ、わ、当たってしまった…!!!

さっそく、このコンサートに合わせて
東京旅行を計画することにしました。


2.「葬送のフリーレン」とは?



まずは「葬送のフリーレン」を知らない方のために。

「葬送のフリーレン」とは、現在「週刊少年サンデー」にて連載中、
原作・山田鐘人、作画・アベツカサによる日本のファンタジー漫画です。

物語の舞台は、魔王を倒した、その後。
勇者一行の後日譚を描く、少し変わったファンタジー

今までにない、独特な設定で
マンガ大賞や手塚治虫文化賞など、多数の賞を受賞しています。
2023年にテレビアニメ化され、第3期の制作も発表されています。

「葬送のフリーレン」公式ページ


アニメでは、1000年以上生きる魔法使いのエルフ
主人公・フリーレンが、人間の仲間たちの死や心を知る
「時間」の旅が、美しい作画と丁寧な演出で描かれています。 

また、エバン・コール(Evan Call)が手掛ける音楽の
壮大で美しい旋律が、フリーレンの世界観を形どっていて
この音楽を聴くと、フリーレンと一緒に旅をしている気分になります。


3.エバン・コールが作る『フリーレン』の世界


エバン・コールは、アメリカ出身の作曲家・編曲家で
日本を拠点に活動し、アニメやドラマの音楽で高い評価を得ています。
(現在は長野にお住まいらしい…!)

フリーレンの音楽には、ケルト音楽やオーケストラに加え
多彩な「古楽器」を積極的に取り入れています。
(ギターの先祖「リュート」など)


フリーレンの長い時間や旅の情景、
感情豊かな人間模様を美しく表現していて、
長い旅の記憶や、過ぎ去った時間への郷愁、
人との別れを思わせる、切なさが流れています。

その「哀愁」を帯びた旋律は、
時折、エンニオ・モリコーネの映画音楽を思い出します。


エバン・コール氏のインタビュー記事です。



4.音に包まれる体験



ステージの大きなスクリーンに、アニメの映像が流れ、
その場面に合わせて、東京フィルハーモニー交響楽団の演奏がスタート。

初めてのオーケストラの音は、ライブの大きなスピーカー音とは違い、
会場全体を包み込まれるように、やさしい響き。

アニメの名シーンを見てると、それぞれのエピソードが思いだされ
もう、ずっとウルウルと涙目に…。

大好きな曲「Zoltraak」では、コーラスが重なり
高まる高揚感に、心がゾクゾクしました。

特に印象的だった「Hero of the South(南の勇者)」

アニメでは1話しか出てこないキャラクター
「南の勇者」をイメージした楽曲で
その人となりは、ストーリーではあまり語られていないのですが、
音楽だけで「南の勇者」が、どれだけ偉大で素晴らしい人物だったのか、

彼を称えるようなコーラスと、力強い演奏に
ただただ圧倒されて、鳥肌ものでした…。



エバン・コール氏も、お気に入りのようで
この楽曲には、ラテンの要素を入れているそうです。

アンコールは、エバン・コール氏が指揮をし
いくつもの曲がつながった、特別編成の長いメドレー。

演奏が終わると、会場は大きな拍手に包まれ、
何度も「ブラボー」の声が、会場中に響き渡っていました。

まさきんぐさんのyoutube動画より、アンコール部分の映像です。

◆セットリスト
当日は第1期、第2期の楽曲を中心に、全31曲を演奏。
アンコールでは7曲をつないだ長いメドレーも披露されました。
詳しいセットリストは公式ページで確認できます。


5.会場を出たあとの余韻と「音楽の魔法」


チケットは1万円を超えましたが、
応募して本当によかったと思います。

大きなスピーカーが詰まれたバンドのライブは
スピーカーから大きな音が、直線距離で届く感覚が強い。
一方、オーケストラは会場全体に音が反響し、
四方から包み込まれるようでした…。

今は動画や配信で、気軽に映像や音楽を
自宅で楽しむこともできますが、
その場の空気や、音の振動を体全体で感じられたのは、
会場に足を運んだからこそ、画面越しでは味わえない体験でした。

20代の頃はよく、バンドのライブやお芝居、お笑いライブなど
よく足を運んだのですが、舞台や公演は「生もの」で。
同じ公演でも、その日の演者、お客さんとの空気間によって、一緒に作りあげるような「一体感」があり、生で「五感を使って感じること」の大切を、久しぶりに思いだしました。


「死ぬまでにしたいこと」のひとつだった、オーケストラの生演奏。

それが、大好きな『葬送のフリーレン』の音楽を全身で浴びるという、
想像以上の形で叶いました…!

見慣れた映像が生演奏によって新しく息づき、
スクリーンの中の世界が会場全体へ広がっていく…。

演奏者の方々が、公演後に語っていた
「音楽の魔法」とは、きっとこのことなのだと思います。


初めてのオーケストラが『フリーレン』で、本当によかった!



※9月には追加公演(大阪公演)も予定されてるみたいです。




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