小満のころ、心に芽生えるもの #私の二十四節気
空が高く、風がやわらかい。
「五月晴れ」と口にしたくなる日が続いている。
ほんの2週間前に雪が降ったのが嘘のように、いっぺんして過ごしやすくなった。
5月21日は、二十四節気の小満。
小満という言葉を実は知らなかった。
調べてみると、あらゆる生命が満ち始める時期のことだという。
「満ちる」といっても、完全ではなく、成長の途中。
作物が順調に育ち始め、少し安心感を覚える季節。
意味を知ったあと、この時期に自分が感じているものはなんだろうと、まわりの景色に目をこらしてみた。
田んぼには水が入り、キラキラと水面が陽射しを返している。
まだ雪が深いうちから準備をしてきた農家の方々の仕事が、ここまで辿り着き、田植えへ向かっているのだと思うと、いつもの田園風景の「見えない時間」に思いが及ぶ。
景色を眺めながら、季節を表すのは自然だけではない。
コツコツと取り組んできたこと。
思い描いたものがまだ達成したわけではなくても、少しずつ形を変え、輪郭が見えてきているもの。
気持ちの変化に気づく瞬間。
季節を表す言葉は、私たちの生きる姿と重なって見えてくる。
連休前後は片づけなければいけないことが多く、気持ちがすっきりせず、何か重たいものを抱えているようだった。
連休明けの仕事は、予想以上の忙しさで毎日へとへとだった。
仕事だけではない。
書きたいこと、作りたいこと、どれもなかなか進まない。
それでも、何もしないよりは、少しずつでもその断片に触れ続けようと。
諦めず、歩みを止めないように。
正月に思ったことが、ふと頭をよぎる。
「遊びの中で憧れを形にすること、自分の手から生み出す」
そうだった。
自分がしたいこと、やりたいことは、諦めずに取り組んでいこうと年が明けたとき、自分と約束したんだった。
二十四節気の記事を書きはじめてから、季節の変化を追うことが、いつのまにか私の日々のリズムになっている。
書くことで、同じ季節を味わう仲間が少しずつ増えていった。
冬のあいだに静かに準備していた時間も、春のもどかしさも、今思えばそのすべてが積み重ねの一部だったのだと思う。
小満を迎えた今、その積み重ねがようやく小さく満ちてきている。
完成にはまだ遠く、完成の形もわからないけれど、確かに育っているものがある。
その「満ち始め」を、これからも仲間とともに大切にしていきたい。
二十四節気について書いています。
5月21日は小満です。
季節のこと、暮らし、思い出、写真などなんでもOKです。
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