大切なもの
私がいた中学では合唱祭がある。
中高一貫なのだが、高校ではもうないので、
響きだけで懐かしいなと感じる。
今年もその時期が来たらしい。
体調不良で学校に遅刻して来たのに、
また具合が悪くなってしまい、
出席日数的にもう学校に残れないと、
保健室で泣いていた日。
たまたま中1の時の担任が入ってきた。
すごく優しくて、いつも味方になってくれる先生だった。
最初は髪が伸びたせいか気づいてもらえなかったが、
ちゃんと覚えていてくれた。
懐かしくて、あの頃に戻りたくて、
涙が止まらなかった。
先生は、変わらず私のことを褒めてくれた。
優しくて、責任感があって、気配りができて。
先生。その頃の私はもういないんです。
ごめんなさい。
今の私は、何も使えない役立たずです。
そう思うと、余計涙が止まらない。
無理はしないこと。
けれど、学校に来れる日は来ること。
大丈夫だから。
また遊びに来てね。
先生の声は懐かしくて、優しくて
ただただ子どものように泣きじゃくる私を
包み込んでくれるかのようだった。
中1の頃の私は合唱祭で指揮者をしていた。
くじ運が悪くて全校の最初のクラスになってしまって、
ガチガチに緊張していた。
あの時歌った、「大切なもの」。
今思えば、私にピッタリな曲だ。

あの時、恵まれてる環境に気づかず
自殺未遂をしてしまった私。
それだけで苦しんでいるわけでは決してないけれど、
あれから身体が弱くなったのは確かだ。
友達にも、先生にも、恵まれていたのに。
(詳しくは以下記事)
もうあの頃には戻れないけど、
すごく幸せな時間だったと思う。
もし学校に残れて、いつかまた先生に会えたなら、
次は笑顔でいたいなと思う。
