過去への贖罪
※この記事には自殺への生々しい表現を含みます。
苦手な方は読むのをおやめください。
徐々に暗くなる視界、遠のいていく意識、
冷たくなる手。
気分は悪かったが、
不思議と穏やかな気持ちでいられた。
この時は思ってなかった。
この過ちが、後に何年も
自分を苦しめることになることを━━━━━━━
きっかけは全部些細なことだった。
うっかり進学校に合格・入学してしまったために、
ついていけない勉強。
自分からは到底叶わないような、
勉強も運動も何もかもできる友達だらけで、
いつも劣等感を感じていた。
せっかく入った弓道部も、
すぐに病気でやめなければいけなかった。
普通は弊校から遠すぎて間に合わないため、
取らない塾のコマを、無理やり父に入れられて、
無理やり間に合わせようと車に詰め込まれ、
塾に着く頃にはいつも酔ってしまい、
思うようにテストで点を発揮できないこと。
大好きだった当時の彼氏がずっと素っ気なかったこと
受験でやめていたバイオリンが上手く弾けなくなっていたこと。
毎日母と喧嘩するせいで疲れて体調を崩してしまうこと。
認めたくない発達障害。
毎日薬を飲まなければいけないせいで
突きつけられる気がして、それも辛かった。
薬の副作用で太っていて、生まれつき一重で、
髪も母と喧嘩した時に切られてしまって、
それをクラスの男子に馬鹿にされたこと。
(結構それが悔しくて、
頑張ってダイエットして10kg近く痩せて、
目もアイプチし続けて二重になり、髪も伸ばした結果、
他人から容姿を褒められることが増えたので
今となっては彼に感謝している)
忙しすぎたのもあって、私の心はどんどん壊れていった。
ある日、それが身体に現れたのか
原因不明で肝障害を起こし、入院することになった。
そのせいで、学校を長いこと休まなければいけなくなり、
ただでさえ進度の早い勉強がついていけなくなった。
明日から期末テストなのに、
課題も勉強も終わらない。
徹夜していた深夜3時、私は全てを辞めたくなった。
両親が寝息を立てているのを確認し、
薬をできるだけ持ち出し、
トイレに閉じこもり、
ひたすら薬の殻をむき続けた。
一気に飲む薬は、
いつもより苦くて、飲み込むのも苦しくて、
500㎖のペットボトル1本分の水を要した。
それでもよかった。
この毎日から解放されるならなんでもよかった。
早く楽になりたかった。
模倣されることを防ぐため、
詳しい薬名と量は敢えて書かないが、
一応致死量も計算した。
(しかし、この時焦っていたので1つ位を間違えた。
これが結果的に私の命を救った。)
目が覚めた時、絶望した。
まだ私はこの世にいるのだということを、
どうしても受け入れたくなかった。
入院先は東大病院だった。
薬を飲んだことは、目が覚めた時に
全て話した。こんな自殺未遂のために
働いてくれる医療従事者の方たち全員に申し訳なかった。
それにも関わらず、お医者さんも看護師さんも
みんな私に優しかった。
PICUから抜けた時に、
スマホを返してもらった。
すると、見たことの無い件数のLINEの通知が入っていた。
仲のいい友達から、話したことがないような子まで。
心配の連絡をくれたり、前好きだと話していた
アーティストの曲を送ってくれたり。
親友は、休んだ分のノートを毎日欠かさず送ってくれた。
また、他の子から、親友が私が死んでしまうのではと
電車の中で泣いてしまったと聞いた。
嬉しかった。同時に、申し訳なかった。
ずっと独りだと思っていた。
けれど、違った。
そのことに、ありがたさに、気づけなかった自分は
本当に愚かだ。
あれから4年経つが、
わたしの身体はあれを機にかなり弱くなってしまった。
それでも、また死のうとはしてはいけない。
親友を泣かせた。医療従事者に余計な負担をかけた。
みんなを心配させた。
何より、自分を大切にしなかった。
私には、生きていく責任がある。
今、絶望しそうなことが沢山ある。
それでも現実に向き合っていかなきゃいけない。
過去への自分への償いとして。
