DJI Osmo Pocketでホタルを撮る方法|Pocket 4・4P・3の夜景設定と無料編集
旅行先で日が暮れてから、カメラの設定を検索することがあります。
ところが、夜景は待ってくれません。
イルミネーションは点灯し、同行者は先へ歩き、
ホタルは目の前を飛んでいます。
そんな時に長い説明から読むのは大変です。
そこで、この記事は現地で使うことを優先しました。
最初に「夜の街歩き」「定点の夜景」「ホタル」の設定をまとめています。撮影中に困った時は、まずそこだけ見てください。
設定の理由や失敗した時の直し方は、そのあとで説明します。
※この記事では、DJI Osmo Pocket 4を「Pocket 4」、DJI Osmo Pocket 4Pを「Pocket 4P」、DJI Osmo Pocket 3を「Pocket 3」と表記します。
※メニューの位置や選べる項目は、撮影モードやファームウェアによって一部異なる場合があります。
現地で最初に見る設定
① 夜の街を歩きながら撮る
初めて夜景を撮るなら、まずは次の設定で始めます。
撮影モード
低照度動画解像度
4Kフレームレート
30fpsカラー
ノーマルフォーカス
連続ジンバルモード
フォローNDフィルター
外す
低照度動画は、暗い場所で撮るために用意された撮影モードです。
最初からPRO設定へ入らなくても、
街灯のある夜道やイルミネーションなら、ここから始められます。
明るい看板や街灯が白く飛ぶ時だけ、
露出補正を-0.3へ下げます。
それでも明るすぎる場合は-0.7まで試してください。
まず10秒ほど撮り、右へスワイプして再生します。
看板の文字が読めて、歩いた時の人物が大きくにじんでいなければ、
そのまま撮影を続けて構いません。
② 夜景を三脚で固定して撮る
展望台や川沿いなど、カメラを動かさずに夜景を撮る場合は、
通常の動画モードでPRO設定を使う方法があります。
撮影モード
動画解像度
4Kフレームレート
30fpsシャッタースピード
1/30秒ISO
まず1600。暗ければ3200ホワイトバランス
4000Kから調整フォーカス
シングル三脚
使用する
固定撮影では、歩き撮りより遅いシャッタースピードを使えます。
画面が暗いからといって、最初からISO 6400へ上げないのがポイントです。
ISO 1600で試し、暗ければ3200へ上げます。
それでも足りない時だけ6400を検討してください。
ISOを上げるほど明るくなりますが、
空や建物の暗い部分にノイズが増えます。
③ ホタルを動画で撮る
ホタルは、夜景よりさらに暗い場所で撮ります。
次の設定を出発点にしてください。
撮影モード
動画解像度
4Kフレームレート
24fpsまたは30fpsシャッタースピード
24fpsなら1/25秒
30fpsなら1/30秒ISO
3200から開始。映らなければ6400ホワイトバランス
4000K前後で固定フォーカス
シングル三脚
使用する画面の明るさ
最小ステータスLED
オフ
旧稿では「MFで固定」と書いていましたが、
Pocket 4とPocket 3に距離を指定するマニュアルフォーカスはありません。
ホタルが飛び始める前に、
撮りたい場所と同じくらいの距離にある木や草へ画面をタップします。
シングルフォーカスで一度ピントを合わせたら、
構図を大きく変えずに撮影してください。
暗くなってから懐中電灯や補助ライトを向けるのは避けます。
撮影場所のルールに従い、
ホタルや周囲の人へ光を当てないことが最優先です。
④ Pocket 4Pは、広い場所と光の一部を別カットにする
Pocket 4Pでは、広角で木や水面を含めた生息地の空気を残し、
中望遠では比較的近い場所を飛ぶ光だけへ寄る、と役割を分けます。
一本のカットの途中でレンズを切り替えるより、
広い画を撮り終えてから別の寄りカットを撮る方が、
暗い映像でも明るさと色がつながりやすくなります。
遠いホタルを中望遠だけで無理に大きく見せようとすると、
暗さや手ブレも目立ちます。
最初の一枚は広角で場所と背景を残し、
光が近づいた時だけ中望遠を試す順番が安全です。
カメラはこの順番で操作する
現地で迷ったら、画面を触る順番だけ覚えておくと楽です。
① 撮影モードを選ぶ
撮影画面の左下にあるアイコンをタップし、
低照度動画または動画を選びます。
夜の街歩きは低照度動画から始めます。
シャッタースピードやISOを自分で決めたい定点撮影では、
通常の動画モードを使います。
② 4K・30fpsへ合わせる
撮影画面を下から上へスワイプすると、
解像度やフレームレートを変更できます。
迷ったら4K・30fpsです。60fpsは動きを滑らかに撮れますが、
暗所では1フレームに取り込める光が少なくなります。
夜景を撮るために、無理に60fpsを選ぶ必要はありません。
③ 必要な時だけPROを開く
通常の動画モードで露出を細かく調整する時は、
撮影画面を左へスワイプしてPROを有効にします。
ここでシャッタースピード、ISO、ホワイトバランスなどを調整します。
夜景だからPROが必須というわけではありません。
低照度動画で問題なく撮れているなら、そのままで大丈夫です。
④ フォーカスを選ぶ
同じ設定画面からフォーカスモードを確認します。
歩いている人物や距離が変わる被写体には連続、
三脚で固定した夜景やホタルにはシングルが使いやすいです。
撮影前の30秒チェック
夜は小さなミスが映像に出やすいため、録画前に次の5点を確認します。
レンズを拭く
指紋が付いたまま街灯を撮ると、光が大きくにじみます。
柔らかいクロスで軽く拭いてください。
NDフィルターを外す
NDフィルターは入ってくる光を減らします。
特殊な表現を狙う場合を除き、夜景では外しておきます。
5秒だけ試し撮りする
カメラの小さな画面だけで判断せず、一度録画して再生します。
明るい看板、人物の輪郭、空のノイズを拡大して見ます。
バッテリーと空き容量を見る
暗所撮影は設定を試しているうちに時間がかかります。
撮影前に残量を確認しておくと、肝心な場面で慌てません。
ホタルの場所では光を消す
画面の明るさを下げ、ステータスLEDもオフにします。
フラッシュや補助ライトは使いません。
うまく撮れない時は、一つだけ変える
夜の現場で設定を一度に変えると、
何が原因だったのか分からなくなります。
次の順番で、一項目ずつ直してください。
映像が暗すぎる
三脚を使っている場合は、
まずシャッタースピードを1/60秒から1/30秒へ下げます。
それでも暗ければ、ISOを1600から3200へ上げます。
歩き撮りでシャッタースピードを遅くすると、
人物や景色が流れて見えることがあります。
動きながら撮る場合は、明るくすることよりブレを抑える方を優先します。
看板や街灯が白飛びする
オート露出なら、露出補正を**-0.3へ下げます。まだ白く飛ぶ場合は-0.7**を試します。
マニュアル露出では、ISOを下げるかシャッタースピードを少し速くします。夜景全体を昼間のように明るくする必要はありません。
色が青や黄色へ変わり続ける
オートホワイトバランスから、4000K前後の固定へ切り替えます。
暖色の街灯が多ければ3500K付近、
青や白のイルミネーションが多ければ4000Kから4500K付近を試します。
数字に正解があるというより、撮影中に色が揺れないことが大切です。
ピントが行ったり来たりする
フォーカスを連続からシングルへ変更し、
画面上の明暗差がある場所をタップします。
暗闇そのものにはピントを合わせにくいため、
建物の窓枠、照明の縁、木の幹などを使います。
被写体まで近すぎる場合も合焦しにくいので、少し距離を取ってください。
歩くと映像がにじむ
低照度では、カメラが明るさを確保するためにシャッタースピードを遅くすることがあります。
歩幅を小さくし、カメラを体の少し前へ出して、上下動を抑えます。
それでもにじむ場合は、通常の動画モードへ切り替えます。
PRO設定で30fps・1/60秒を基準にし、
ISO上限を3200または6400に設定してください。
照明がちらつく
看板や室内照明が点滅して見える時は、フリッカー低減をオートにします。
改善しない場合は、
シャッタースピードを1/50秒または1/60秒へ変えて短く試し撮りします。
照明の種類によって結果が変わるため、画面ではなく録画した映像で確認します。
低照度動画とPRO設定はどう使い分ける?
低照度動画は、設定を考える時間がない場面に向いています。
旅行先で店を出た直後や、明るい通りから暗い路地へ移動する時は、
光の状態が次々に変わります。
こうした場所では、カメラに任せた方が撮影へ集中できます。
一方、三脚に固定した夜景やホタルは、
構図と明るさが大きく変わりません。
シャッタースピード、ISO、ホワイトバランスを固定すると、
カットの途中で明るさや色が変わりにくくなります。
使い分けは難しくありません。
歩き撮り
低照度動画
明るさが大きく変わる場所
低照度動画
三脚で固定する夜景
通常動画+PRO
ホタル
通常動画+PRO
すべてをマニュアルで撮ることが上級者というわけではありません。
撮りたい場面に合わせて、
任せる部分と固定する部分を決める方が実用的です。
夜景は「明るく撮る」より光を残す
夜景で目立つのは、街灯、窓、看板、水面の反射です。
画面全体を明るくすると、こうした光の色が白くなり、
暗い部分にはノイズが増えます。
少し暗く見えても、看板の文字や照明の色が残っている方が、
夜の空気は伝わります。
歩きながら何でも撮るより、次のような光を探してみてください。
・濡れた路面に映る看板
・店の窓から漏れる明かり
・橋や川面に伸びる照明
・暗い道を歩く人のシルエット
・遠くを走る車のテールランプ
同じ夜道でも、光がある場所を選ぶだけで映像は見やすくなります。
ホタル撮影で知っておきたい限界
Pocket 4とPocket 3は暗所に強いカメラですが、
光がない場所を明るく撮れるわけではありません。
ホタルが遠い、飛んでいる数が少ない、
周囲が完全な暗闇という条件では、
ISO 6400まで上げても小さな点にしか見えないことがあります。
編集で明るさを上げれば、同時にノイズも目立ちます。
そのため、ホタル撮影では設定より場所と距離が重要です。
ホタルが比較的近くを飛ぶ場所を選び、カメラを三脚へ固定します。
背景に木や水面のわずかな明るさが入ると、光の位置も分かりやすくなります。
ただし、立入禁止区域へ入ったり、
光を当ててホタルを近づけたりしてはいけません。
撮影可否や三脚の使用ルールは、現地の案内を確認してください。
撮影後の編集|明るくする前に、光を残す
ホタルの映像は、編集で明るくすれば見やすくなるとは限りません。
露出やシャドウを上げすぎると、
背景のノイズまで見え、肝心の光が埋もれます。
最初に確認したいのは、ホタルの光が小さくても見えているか、
周りの黒が完全な灰色になっていないかです。
元データに光がほとんど写っていない場合、
編集で新しくホタルを出すことはできません。
編集は、写っている光を見つけやすくするために使います。
CapCut|無料の調整だけで、暗部を少しだけ持ち上げる
CapCutでは、クリップを選択して「調整」を開きます。
最初から明るさを大きく上げず、次の順番で少しずつ動かします。
ハイライトを少し下げ、明るい街灯や反射の白飛びを抑える
露出またはシャドウを少しだけ上げ、木や水面の輪郭を確認する
黒が灰色になったら、露出を戻すかコントラストを少し上げる
色が青や黄へ寄りすぎた時だけ、色温度をわずかに調整する
CapCutは明るさ、露出、ハイライト、シャドウなどを個別に調整できます。ホタルでは、画面全体を明るくするより、ハイライトを守ってから暗部を少し持ち上げる順番の方が破綻しにくくなります。
DaVinci Resolve|無償版でも、明るさの役割を分けて整える
DaVinci Resolveでは、カラー画面のプライマリー調整で作業します。
まずガンマをわずかに上げて中間の暗さを見やすくし、
街灯が白く飛んだらゲインを少し下げます。
黒い夜空まで持ち上げないよう、リフトはなるべく動かさずに確認します。
DaVinci Resolveの無償版でもカラー調整と基本的なレイヤー合成は使えます。
一方で、時間的ノイズ除去やオプティカルブラーはStudio版の機能です。
ホタル素材は、こうした有料機能がないことを前提に、光を残せる程度の控えめな調整から始めます。
無料版だけで作る「擬似的な光跡」
有料のモーションブラーを使わなくても、
同じクリップを重ねて数フレームずらすと、
ホタルの光が少し後ろへ残るような表現を作れます。
これは本物のモーションブラーではなく、
数コマ前の光を重ねる擬似的な光跡です。
背景まで二重に見えやすいため、三脚で固定した2〜4秒ほどのカットだけに使います。歩き撮りや木が大きく揺れているカットでは使いません。

CapCutで重ねる手順
元のホタル動画をメインのトラックへ置く
同じ動画を2本複製し、上のトラックへ重ねる
上の1本目を2フレーム、2本目を4フレームだけ右へずらす
上のクリップの「ブレンド」から「スクリーン」を選び、
不透明度を20〜30%から試す光跡が濃すぎる時は、不透明度を下げるか、4フレームずらしたクリップを外す
スクリーン合成は、
暗い背景を大きく変えずに明るい光を重ねやすい方法です。
CapCutのバージョンによってスクリーンが見つからない場合は、
「加算」または「比較(明)」を低い不透明度で試してください。
DaVinci Resolveで重ねる手順
エディット画面で、元クリップを上のビデオトラックへ2本複製する
上の1本目を2フレーム、2本目を4フレームだけ右へずらす
各上位クリップを選び、インスペクタの「Composite Mode」を「Screen」にする
不透明度を20%前後、さらに上のクリップは10〜15%程度から確認する
1フレームずつ再生し、ホタルの光だけが軽くつながって見える位置で止める
光を増やしすぎると、実際よりホタルが多く飛んでいるように見えます。
これは記録を正確にする編集ではなく、
短いVlogの一場面をやわらかく見せる表現です。
元の光の数や動きを大きく変えない範囲で使います。
▼ 夜景撮影に三脚を用意するなら
ホタルや定点の夜景では、
カメラを固定できる三脚があると撮影しやすくなります。
ホタル撮影には、
Ulanzi MT-44のように高さを出せる三脚を選ぶ方が実用的です。
観察エリアには柵や背の高い草があることも多く、
低いMT-16では柵ばかりが写って、
ホタルの飛ぶ高さまでカメラを上げられない場合があります。
柵越しに安全な位置から構図を作れる高さがあると、
立入禁止区域へ近づかずに背景とホタルを入れやすくなります。
Pocket 4・4P・3へ取り付ける時は、1/4インチねじ穴のあるハンドルや対応アダプターも用意してください。
▶ Ulanzi MT-44 カメラ三脚
ただし、背の高い三脚は周囲の視界を遮りやすく、
場所によっては使用禁止・高さ制限・指定エリアが設けられています。
手すりの上や通路へ無理に設置せず、
現地の案内と人の流れを最優先にしてください。
Pocket 4・4P・3を探している人へ
夜景だけを理由にPocket 3から買い替える必要はありません。Pocket 3も低照度動画に対応し、夜の旅行Vlogを十分に撮れるカメラです。
これから購入する場合は、価格と必要な付属品を見ながら選んでください。
▶ DJI Osmo Pocket 4 スタンダードコンボ
▶ DJI Osmo Pocket 4P Vlogコンボ
▶ DJI Osmo Pocket 3 クリエイターコンボ
価格、在庫、販売元は変わることがあります。購入前にAmazonの商品ページで確認してください。
まとめ
撮影現場で迷ったら、最初は次の設定へ戻ります。
夜の街歩きは、低照度動画・4K・30fps・ノーマルカラー。
明るい看板が白飛びする時だけ、露出補正を-0.3へ下げます。
三脚で夜景を撮る時は、通常動画・4K・30fps・1/30秒・ISO 1600から始めます。暗ければISO 3200へ上げます。
ホタルは、24fpsなら1/25秒、30fpsなら1/30秒、ISO 3200が出発点です。
フォーカスはシングルにし、明るいうちに同じ距離の木や草へ合わせます。
夜景は、画面全体を明るくするより、
光の色を残した方が綺麗に見えます。
最初から完璧な数字を探さず、
5秒の試し撮りを見ながら一項目ずつ調整してください。
▼ 参考資料
DJI Osmo Pocket 4 ビギナーガイド
DJI Osmo Pocket 4シリーズ / Osmo Pocket 3 フォーカスモード解説
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編集機能の参考情報
CapCut公式|暗い動画を明るくする方法
https://www.capcut.com/resource/how-to-lighten-videos
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