『カモのネギには毒がある』が最高に面白い!マルチやカルトに騙されないためにぜひおすすめ!
『カモのネギには毒がある』感想~学生必読!マルチやカルトに騙されないためにぜひおすすめしたい傑作漫画!

はじめに言わせてください。
「この漫画は最高です!ものすごい作品が出てきました!」
まずは百聞は一見に如かず。下のリンクから第1話を無料で読めますのでぜひ読んでみてください。
私も広告でこの漫画の存在を知ったのですが読んでみて衝撃でした。そしてあまりの面白さに即全巻購入した次第です。
そこのアナタ、カモられてませんか――?
— 少年ジャンプ+ (@shonenjump_plus) June 29, 2025
痛快経済エンターテインメント!!
『カモのネギには毒がある 加茂教授の人間経済学講義』11話分の無料公開は本日23:59まで‼️
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この漫画は「情報弱者をカモる悪質な人間達」を経済学者加茂教授が痛快に返り討ちにしていくという筋書きなのですが、これが半端なくリアリティがあって面白い!
マルチ商法やカルトにはまってマインドコントロールされていく仕組みも実に丁寧に描写されていて見事としか言いようがありません。
そしてこの漫画では加茂教授から様々なレクチャーを受けることができるのですが、そこで登場してくるのが行動経済学という学問です。
これはものすごくざっくり言うならば「人間の行動に根差した経済学」ということができます。え?そのままじゃん?と思うかもしれませんが、従来の経済学では「人間は利益追求のため合理的な行動を取る」と考えられていたのですが、この行動経済学ではそれとは逆に「人間とはいかに不合理な選択をしてしまうか」を暴露した学問であります。
私もこの行動経済学に以前から注目していて、リチャード・セイラー著『行動経済学の逆襲』やダニエル・カーネマン著『ファスト&スロー 』などの本をブログでも紹介しました。
その行動経済学をベースにした漫画がついに現れたかと私は読んでいてワクワクでした。
それにしてもこの漫画は素晴らしい・・・!
今現在、情報弱者たちがどのように搾取されているかをここまで見事に再現しているのはものすごいことです。しかもその被害者たちが私たちともかなり身近な「普通の人」が多いというのが肝です。
その「普通の人」が悪質な人間たちの食い物になっている現実。
マルチ商法に組み込まれて逃げ出せなくなってしまう人、カルト集団にマインドコントロールされてしまう人はなぜ後を絶たないのでしょう。
それは自分たちが騙される側の情報弱者であるということを知らないからです。そしてそれへの対処法を知らないからますます付け込まれることになってしまう。
優しくて真面目で素直なことはよいことです。
ですがそれだけでは食い物にされて終わりという厳しい現実があります。私たちは学び、自分で自分を守らなければなりません。そうしたことをこの漫画で学ぶことができます。
特に私は僧侶という立場上、カルトの問題は深く考えざるをえません。私自身、宗教側の人間ですので自分とカルトは何が違うのかと悩んだ時期もあります。そのことは「オウム真理教とお寺と私~浄土真宗僧侶の私がなぜドストエフスキーを学ぶのか」の記事でもお話ししましたが、まさに本作で取り上げられるマインドコントロールのお話は非常に鋭いものがあったと思います。
私は今函館大谷短期大学の非常勤講師を務めているのですが、学生たちに本を読んで自分で学ぶことを強く勧めています。
ただ、学び始めというのは実は危険な時期でもあります。読む本を間違えればカルト的な方向に一直線に向かってしまう危険がどうしてもあります。
だからこそ立ち止まって「これはカルトではないか?」と考える術を持ってほしいと私は強く願うのです。
この漫画はまさにこうした危険から身を守るために非常に有益な教科書になることでしょう。たかが漫画と侮るなかれ。これは本当に素晴らしい教科書です。
また、7巻からいわゆるFラン大学の話が出てくるのですが、これが私に刺さること刺さること!そのエピソードには「学びとは何か」ということまで考えさせられる仕掛けが施されていて、今の私にとって首がもげるほど頷けてしまう内容でありました。学びの大切さをこんなにもわかりやすく説くこの漫画には脱帽しきりです。
最後になりますが、この漫画はとにかく痛快、スカッとした物語展開で進んでいきます。ひとつひとつのエピソードは独立していて、異なるテーマごとに加茂教授が戦っていくのでありますが何せ加茂教授が強すぎる。現実にはそんな簡単には倒せないよと思ってしまいますがそこはフィクションということで割り切りましょう。
こうした世の中の現実を突きつける系の漫画としては『闇金ウシジマくん』も有名ですが、この漫画は地獄すぎます。あまりにどぎつく、救いのないエピソードも多々出てきます。それはそれで人間社会の現実を見せてくれる素晴らしい内容だと私は思うのですが、この『カモのネギには毒がある』はそうしたどぎつさはありません。あくまで軽快に読み進めることができます。
これはきっと作者が意図して作り上げたものなのでしょう。楽しく読みながら社会を学ぶというのも読者を惹きつける大切な要素です。この圧倒的な強者加茂教授の存在によって、より多くの人に手に取りやすい作品になったと言えるのではないでしょうか。
この漫画は教育関係者の方にもぜひおすすめしたいですし、学生の皆さんにも強く強くおすすめしたいです。
以上、「『カモのネギには毒がある』が最高に面白い!マルチやカルトに騙されないためにぜひおすすめ!」でした。
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