第67回:その『寝酒』、脳を壊していませんか?医師が教えるアルコ-ルとメンタルの危険な関係」
アルコールとメンタルの関係は非常に深いのでお読みください。
1. 睡眠の質への悪影響(「寝酒」の危険性)
アルコールを睡眠薬の代わりに使う「寝酒」は、一見寝つきを良くするように感じますが、実際にはメンタルヘルスを損ないます。。
*睡眠の質の低下:アルコールは深い眠りを減少させ、夜中に目が覚める「中途覚醒」を増やします。
*依存のサイクル:寝酒を続けると、同じ量では眠れなくなるため飲酒量が増加し、アルコール依存症にリスクが増加します。
2. 精神疾患のサインとしての飲酒
飲酒量の増加は、本人が知らないうちにストレスを抱えている重要なサインとして捉えられます。
*仕事や家庭生活における心理的・社会的ストレスが溜まるとと、飲酒量が増加する傾向があります。
*自分の感情を上手く表現できない人は、反社会的行動やアルコール使用障害などの問題に繋がりやすいことが示唆されています。
3. 精神疾患とアルコールの相互関係
*危険な事①:アルコ-ルは不安を和らげる効果があるために。一時的には気分が晴れることがあります。しかし、酔いが覚めると反動で落ち込みや不安が増えてしまいます。
*危険な事➁:精神疾患で薬を内服している人が飲酒をすると相乗効果で作用が強くなりことがあります。
*危険な事③:飲酒は冷静な判断を妨げるために衝動的な行動が起こり、自殺という行為に至りますので、うつ病や不安障害の方は注意が必要です。
*危険な事④:習慣的な飲酒は、海馬(記憶を司る部位)を萎縮させて認知機能の低下をもたらします。また飲酒による睡眠不足は脳の修復をさまたげ、さまざまな精神障害を起こします。最悪の場合には大量飲酒にて、40-50歳代で若年性認知症になる可能性もあります。
4.若年性認知症(アルコ-ル性)にならないために
*記憶が急に落ちたり、仕事の能率が低下したら医療機関を受診して相談する。
*飲酒の量を普段から節度ある飲酒をする。アルコ-ル度数5%のビールなら500ml1本、日本酒なら180mlに決める。女性はアルコ-ル感受性が高いので、それより少なめにすべきです。
アルコ-ル以外の若年性性認知症予防
*生活習慣病にならないように注意する。
*禁煙をする。
*ストレスを溜めない。
*適度な運動をする。
まとめ
飲酒は、適度の量であれは健康に良いと言われていますが、量や飲み方をあやまると逆に不幸なことになり一生を台無しにすることになりますので、注意が必要です。もし飲酒による問題がご自分で改善できない場合には、精神科や心療内科などへの早期相談が推奨されます。お酒は健康で楽しく飲みましょう。
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