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私立夜宵★図書館【2026/1】

夜宵★の読書は図書館の本と決まってる。

貧乏だったから、本が読みたかったら図書館で借りなさい、って母に言われて育って、図書館は行きつけだった。

だけどこのところ読書量が激減。

今年は意識的に読もうと決意した。

図書館で借りて、夜宵★の心の図書館に入った本をいざご紹介!!


★『小泉八雲の世界一美しい怪談』

NHK朝ドラ「ばけばけ」で話題の小泉八雲の怪談が1話5分で読み切れる短編集。珠玉の名作17篇をその世界観が際立つ現代超訳に。気鋭のアーティスト6名が描く、ずっと眺めていたくなる神秘的なイラストとともにお届けする。

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怪談は、あらためて読むと、怖いというより不思議な話、という感覚だった。

ただ不思議というには、業があまりに絡み合う。

絡み合うところがまた業だ。

それにしてもこのタイトルは、何をもって世界一としているのだろう?筋書?文章表現?イラスト?それらすべて?



★『暗黒グリム童話集』



暗黒なはずなのに、装丁や挿絵のなんと色とりどりで美しいこと。

そのギャップがまた不気味さを醸すのか。

魔物や怪物、悪や理不尽、闇、残虐性などの描写を介すことで、かえって人の心の深淵がのぞける、そんなお話ばかりで引き込まれた。


★『透明な夜の香り』

元・書店員の一香は、古い洋館の家事手伝いのアルバイトを始める。そこでは調香師の小川朔が、幼馴染の探偵・新城とともに、客の望む「香り」を作っていた。人並み外れた嗅覚を持ち、鼻で、相手の行動パターンや健康状態を一瞬にして嗅ぎ分ける朔は、どんな香りでも作り出すことができ、それゆえ風変わりな依頼が次々と届けられる。だが、一香は朔の近くにいるうちに、彼が天才的嗅覚を持つがゆえに深い孤独を抱えていることに気づきはじめる……。直木賞作家が紡ぎだす「香り」にまつわるドラマティックな長編小説。第6回渡辺淳一文学賞受賞作。

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夜の香りが透明なのか、夜が透明なのか、考えてしまうところだけども。

どっちにしてもどちらも「透明」と|表《》ひょうすものではない。

しかし、他にも作中に出てくるが、「紺色の声」や「嘘の匂い」など、異なる感覚器官を使った形容表現なのに、すっと抵抗なく文章が入ってくる。

関係性の変容がグラデーションで描かれるのも印象的だ。

それと、随所に出てくる食事がとてもおいしそうで食べたくなった。



★『赤い月の香り』

「君からはいつも強い怒りの匂いがした」
カフェでアルバイトをしていた朝倉満は、客として来店した小川朔に、自身が暮らす洋館で働かないかと勧誘される。朔は人並外れた嗅覚を持つ調香師で、その洋館では依頼人の望む香りをオーダーメイドで作り出す仕事をしていた。
朔のもとには、香りにまつわるさまざまな執着を持った依頼人が訪れる。その欲望に向き合ううちに、やがて朔が満を仕事に誘った本当の理由が分かり……。
香りを文学へと昇華させた、第6回渡辺淳一文学賞受賞作『透明な夜の香り』に続く、ドラマチックな長編小説。

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『透明な夜の香り』の続編。

主人公が前科を持つ男性になり、前作の主人公が客観的に描かれる。

そして調香師・小川朔の輪郭が前作より少し浮き出てくるのがみどころ。

「小川さん、正しい執着ってなんですか?」
「君はほんとうに質問が多いね」
文句を言いながらも、小川朔は足を止めた。
「赦しかな」
静かな声だった。迷いのない足取りで森へと入っていく。
一歩、一歩、坂を上ってくる、風のような人を迎えにいくために。

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このラストシーンにハッとする。




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