英訳版アイウカオのあれこれを読んで
noteさんの多言語対応で拙作が英訳されておりました。
『楓荘の12ヵ月』の全作と詩のいくつか、『銀蛇謳海〜ぎんだおうかい』も数話が英訳済みです。
ちなみに『銀蛇謳海』の英語タイトルは『Silver Serpent Singing to the Sea』です。
なんか……剣と魔法!って感じ。
老魔法使いの元で修行を積んでいる見習い魔法使いが、海辺に打ち上げられた謎の美少女を助けたことから冒険が始まりそう。
「銀の蛇を継ぐものはお前だ!」とか言われて。
で、信頼していた師匠が実は悪い魔法使いで、でもそうなった悲しい過去を知る旅に出るやつだ……『Silver Serpent Singing to the Sea』は。
銀蛇はそもそも蛇さんでなく月光を受ける波のことだから………moonlit ripple ?
絶対違うよな…………
自分で訳したらプリンスオブオーシャンってやりそうだから、いい、お任せでいいです、はい。
(読み専の方向けにnoteの多言語機能の説明だけど、訳はnoteさんが勝手にやってくれます。
訳されたものは自分では編集できなくて、希望も反映されません。一から十までお任せになります。
随時、順番に訳してくれているようだけどランダムです)
『銀蛇謳海』の作中の和歌はどう訳されてるか知りたいけど、その回は手付かずだった。
ざっくり読んでみたけど、たまにあれれ?と名詞の誤訳はあるけど、そんなに変な訳され方はしてなかったよ。
(名詞→黄泉がyellow springとか………)
小説としては、英語の方が行為や感情の輪郭がくっきりした印象に変わってるかな。
フレーム剥き出しのスッピンの文章に戻されてるね。
散々考えて類語とか調べて書いた一文も、もれなくスッピン💧
文末に原文と訳の比較載せました。参考までにスッピンをご覧あれ。
でも詩の方はなんか………別物。手触りの違うものになってたなぁ。
それはもうどうしたって、詩はエッセンスだし。
皮膚や体温や心臓のリズム、思想や感性と直結しているものを、訳したらそうなるのは当然といえば当然で。
特に詩の“うた”の側面は難しいと感じました。
訳といえば『Manyo Luster』という万葉集の英訳・現代語訳➕写真の文庫本を持っておりまして。
これが面白いんです。
でも英訳がストレートすぎてたまにオイオイってなる。
だって
“今宵の月夜(つくよ)さやけかりこそ”が“let the moon shine clear!”
……………趣き、全滅。

英訳をみると改めて日本語の利点というか、好きポイントに気がつきます。
主語がなくても成り立つとか、漢字・かな・カタカナのパターンがあるのもすごい発明。
特に漢字の持つインパクト。何かで読んだ話では、文字というのは原初には呪術的な意味と役割があったから、漢字圏に生きる人は文字を見ただけでDNAで何か感じるでしょう、という事らしく、それは大袈裟だけど確かに直感的に何かを受け取っているような気もします。
そこに平仮名が入ることでリズムが出てくる。
いい文章は見た目もいい、ってこれも誰かが言ってたことなんだけど意識してます。
『楓荘の12ヵ月』の“2月のポタージュ”がいい感じにかわいく訳されてます。
これがいちばん文章の相性がいい気がする。
このリンクから英語版が読めます。
↓ ↓ ↓
https://note.com/nestwords/n/n22b52fe70676?hl=en
あとはこちらの写真と相まって、なんかいい雰囲気に訳が効いています。
こういう短文の方が英訳向きですね。
↓ ↓
英訳版https://note.com/nestwords/n/n97d7ddae3ce4?hl=en
そして『銀蛇謳海』はこうなってます。


小説の訳としてどれくらいの精度なのか、うーん、分からない。
英語得意な方の解説noteを待つことにします………
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読んでくれてありがとうございます。