スマホを買い替えたら、Gboardの辞書が引き継がれない?
■Gboardの辞書が引き継がれない!
私はSNSで顔文字や特殊記号をよく使うので、
PCで登録した単語をスマホにも持っていきたいと思っていました。
ところが、
今回、スマホ(アンドロイド)を新しくしたとき、前の端末で使っていたGboardの辞書をインポートしたのに、
なぜか変換にまったく出てこない。
登録されているように見えるのに、使えない。
「GboardからGboardへの移行なのに、どうして?」
しばらく悩んでいました。
ふと、以前やったことを思い出しました。
PC(Windows)のIME(※1)辞書をGboardに移したときの、あの手順です。
以前やったことは、こんな流れでした
IMEの辞書データをエクスポートして構造を見る
Gboardに2〜3語だけ手で登録してエクスポートし、構造を見る
IMEのデータをExcelで整形して、Gboardの形式に合わせてインポート
今回も、結局これと同じことをすればよかったのです。
IMEとGboardの辞書は、構造が少し違う
PCはWindows、スマホはAndroid。
まず、IMEの辞書をエクスポートすると
output.txt というテキストファイルになります。
一方、Gboardは
Dictionary.txt を zip(※2) にしたもの
という、少し変わった形式。
両方をExcelに貼って比べてみると、構造の違いが見えてきました。


登録してる用語が
癖があり過ぎて気になると思いますが、
そこは、置いておいてください……
説明を続けます。
IMEは下記のように3つのデータをタブ区切りで配置されているのがわかります。
• IME:読み/単語/品詞
Gboardは、
• Gboard:読み/単語/ロケールコード(※3)
というふうに過去のバージョンでは配置されていたのです。
ところが、ここで大事な変化がありました。
■Gboardの仕様が変わっていた
2025年12月の段階では、Gboardの辞書は
読み/単語/ロケールコード
の3列構造でした。
ところが、2026年2月17日現在のGboardでは、
読み/単語/ロケールコード/品詞
という4列構造に変わっていたのです。
つまり、
Gboard同士で辞書を移行しようとしてもうまくいかなかった理由は、仕様が変わっていたから
ということでした。
■ExcelでIMEのデータをGboard形式に変換してみる
そこで、IMEの品詞の列の前にロケールコード(ja-JP)の列を加えて、
Gboardの形式に合わせてテキストにしてみました。
EXCELを使えば、ja-JPの列を作るのは簡単です。
しかし、これだけではインポートできません。
先ほども述べたように、
Gboardにはさらに条件があります。
• ファイル名が Dictionary.txt であること
• zip形式で圧縮されていること
この2つを満たしていないと、読み込んでくれない。
ファイル名を揃えて zip にして……
無事インポートできました!
■まとめ:
辞書は「構造+ファイル名+zip」がそろって初めて動く
今回のポイントはこの3つでした。
• Gboardの辞書構造が「3列 → 4列」に変わっていた
• IMEとGboardでは辞書の構造が異なる
• Gboardは「Dictionary.txt」をzipにしたものしか受け付けない
Excelで整形すれば、PCとスマホの辞書を自由に編集できますし、
スマホを買い替えても、登録した単語をそのまま持っていけます。
同じところでつまずく方の参考になれば嬉しいです。
■※1 IME(アイ・エム・イー)とは
Windowsに最初から入っている日本語入力ソフトのことです。
正式名称は Input Method Editor(インプット メソッド エディタ)。
キーボードでローマ字を打つと日本語に変換してくれる、あの仕組みのこと。
単語登録もここで行われています。
■※2 zip(ジップ)とは
複数のファイルをひとまとめにして、**圧縮(サイズを小さくする)**するための形式です。
• フォルダを小さくして持ち運びやすくする
• メールやアプリで送受信しやすくする
• ひとつの“パッケージ”として扱えるようにする
といった目的でよく使われています。
Windowsでもスマホでも、特別なソフトを入れなくても扱える、いちばん一般的な圧縮形式です。
Gboardの辞書データも、
Dictionary.txt を zip にしたもの
でないとインポートできない仕様になっています。
■ ※3ロケールコード(ja-JP)とは
言語+国 をセットで表すためのコードです。
• 日本の日本語 → ja-JP
• アメリカの英語 → en-US
• イギリスの英語 → en-GB
同じ言語でも国によって表記や使い方が違うため、
「どの国の言語か」を区別するために使われています。
Gboardでは、このロケールコードが辞書データの中に含まれていて、
IMEとの構造の違いを生むポイントになっています。
