鏡が怖かった僕が、自然な笑顔を手に入れるまでの30日間
はじめに:写真を撮られることが、死ぬほど嫌いだった
「はい、チーズ!」
この言葉を聞くたびに、僕は固まっていました。
顔はこわばり、目は泳ぎ、口元は引きつる。
出来上がった写真を見ると、そこには「犯罪者の証明写真か?」と思うような、暗い表情の男が写っていました。
学生時代の集合写真では、いつも端っこで俯いているか、
カメラから目をそらしているか。
「写真撮るよー」と言われたら、トイレに逃げることもありました。
社会人になってからも、その恐怖は変わりませんでした。
免許証の更新、社員証の撮影、
どれも苦痛でしかない。
そんな僕が、マッチングアプリのために
「自然な笑顔の写真」を撮らなければならなくなった。
正直、アプリをやめようかと思いました。
でも、ここで逃げたら、また同じことの繰り返し。
「変わりたい」
その一心で、僕は鏡と向き合うことにしたんです。
Day 1-3:鏡の前で見た、衝撃の真実
最初の3日間は、ただ鏡の前に立つだけでした。
朝起きて、顔を洗った後、
じっと自分の顔を見つめる。
最初に思ったのは、
「うわ、こんな暗い顔してたのか」
ということ。
眉間にはシワが寄り、
口角は下がり、
目は死んだ魚のよう。
「これじゃあ、写真が怖くなるのも当然だ」
でも同時に、気づいたこともありました。
顔のパーツ自体は、そんなに悪くない。
ただ、表情が死んでいるだけ。
「表情さえ変われば、もしかして...」
そんな小さな希望が生まれました。
Day 4-7:笑顔の練習、でも全然うまくいかない
4日目から、笑顔の練習を始めました。
鏡の前で「にっこり」してみる。
でも、出来上がったのは、
引きつった不自然な表情。
むしろ怖い。
「口角を上げればいいんでしょ?」
と思って無理やり上げてみても、
目が笑ってない。
YouTubeで「自然な笑顔の作り方」を検索して、
いろんな動画を見ました。
「楽しいことを思い浮かべて」
「『ウィ』と言うときの口の形で」
「目尻を下げることを意識して」
全部試したけど、どれも不自然。
鏡に映る自分を見て、
「キモい」と思わず声に出してしまいました。
この時期は、本当に辛かった。
「笑顔すら作れない自分」に絶望しそうになりました。
Day 8-10:ある発見「本当の笑顔は、心から生まれる」
練習に疲れて、ふとスマホでお笑い動画を見ていたとき、
思わず「ぷっ」と吹き出してしまいました。
その瞬間、たまたま目の前にあった鏡に
自分の顔が映りました。
「あれ?」
さっきまで必死に作ろうとしていた笑顔とは、
全然違う表情がそこにありました。
目尻が自然に下がり、
口元も柔らかく、
なにより、生き生きとしていた。
「これだ!」
本当の笑顔は、作るものじゃない。
心から湧き出てくるものなんだ。
でも、写真を撮るときに
都合よく面白いことなんて思い浮かばない。
どうすればいいんだろう?
Day 11-15:「楽しかった記憶」のストックを作る
そこで思いついたのが、
「楽しかった記憶」をストックしておくこと。
ノートを1冊用意して、
今までの人生で笑った瞬間、
嬉しかった瞬間を書き出していきました。
小学生の時、初めて自転車に乗れた瞬間
高校の文化祭で、友達とバカなことをした思い出
大学の卒業旅行で見た、きれいな夕日
最近見た、面白い動画やアニメのシーン
同僚が言った、くだらないダジャレ
最初は「そんなに楽しいことなんてない」と思っていたけど、
探してみると、意外とあるものです。
このノートを「笑顔の素」と名付けて、
毎日少しずつ書き足していきました。
Day 16-20:記憶を呼び起こす練習
次は、その記憶を瞬時に呼び起こす練習。
鏡の前に立って、
ノートに書いた思い出を一つ選んで、
できるだけ鮮明に思い出す。
そのときの音、におい、温度、
一緒にいた人の顔、
自分の気持ち。
すると、自然と口元が緩んできました。
目も、少しずつ柔らかくなってきた。
完璧な笑顔じゃないけど、
少なくとも「怖い顔」ではなくなってきました。
この頃から、鏡を見るのが
少し楽しくなってきたんです。
Day 21-25:スマホでの自撮り地獄
鏡では少し笑えるようになったので、
次はスマホでの自撮りに挑戦。
これがまた、地獄でした。
鏡で見る顔と、写真で見る顔が全然違う。
角度によっては二重あごになるし、
光の加減で顔色も変わる。
1日目:100枚撮って全滅
2日目:150枚撮って1枚だけマシなのがあった
3日目:角度を研究(やや上から撮ると良いことを発見)
4日目:光の研究(窓際の自然光が最強)
5日目:ようやく「これならいける」という1枚が撮れた
この5日間で学んだこと:
朝の自然光が一番きれい
カメラは少し上から
連写して、その中から選ぶ
「3、2、1」のカウントより、急に撮った方が自然
楽しい記憶を思い出してから撮る
Day 26-28:他撮りへの挑戦
自撮りである程度自信がついたので、
次は「他人に撮ってもらう」練習。
最初は、家族に頼みました。
「マッチングアプリ用」とは言えないので、
「SNS用に写真が欲しい」と嘘をついて。
家族の前でも緊張しましたが、
「笑顔の素」ノートを事前に見返して、
楽しい記憶を頭に入れてから撮影。
「あら、いい顔してる」
母親にそう言われたとき、
ちょっと泣きそうになりました。
Day 29-30:ついに外での撮影、そして...
最後の2日間は、実際に外で撮影。
29日目は、近所の公園で三脚を使って。
30日目は、思い切って観光地で他人に頼んで。
観光地では、優しそうな年配の女性に
「すみません、写真撮っていただけますか?」
とお願いしました。
「はい、笑って〜!」
と言われた瞬間、
大学の卒業旅行の楽しかった思い出を呼び起こしました。
「いい笑顔!もう一枚!」
「あら、素敵に撮れたわよ」
撮れた写真を見て、自分でも驚きました。
そこには、自然な笑顔の男性が写っていた。
それが自分だなんて、信じられなかった。
30日間で学んだ、本当に大切なこと
この30日間で分かったことがあります。
1. 笑顔は「作る」ものじゃなく「思い出す」もの
無理に口角を上げるんじゃなく、
楽しかった記憶を呼び起こす。
それが一番自然な笑顔を生む。
2. 完璧を求めない
100点の笑顔じゃなくていい。
60点でも、以前の0点よりずっといい。
3. 練習は裏切らない
最初は全然できなくても、
続けていれば必ず変化が起きる。
4. 小さな成功体験が自信になる
「いい顔してる」の一言が、
どれだけ自信になったか。
5. 楽しい記憶は、意識して集める
日常の中の小さな幸せを
意識的に記憶しておくことの大切さ。
写真嫌いな人へ、僕からのアドバイス
もし、昔の僕と同じように
写真が苦手な人がいたら、
伝えたいことがあります。
まず、鏡と友達になってください。
最初は5秒でもいい。
自分の顔を見つめる時間を作る。
次に、楽しかった記憶を集めてください。
大きなことじゃなくていい。
美味しかったご飯、面白かったテレビ、
なんでもいいから書き留める。
そして、少しずつ練習してください。
1日1枚でいいから、自撮りしてみる。
全部消してもいいから、とにかく撮る。
最後に、自分に優しくしてください。
すぐにうまくいかなくて当然。
でも、必ず変われます。
おわりに:笑顔は最強の武器になる
30日間の練習を終えて、
僕の生活は大きく変わりました。
写真を撮られることが、怖くなくなった。
むしろ、「今日はいい笑顔ができそう」
と思える日も増えてきた。
そして何より、
日常の中で笑顔でいる時間が増えました。
マッチングアプリの写真も、
自信を持って設定できました。
(その結果は、先日書いた通りです。ぜひ読んでみてください!)
笑顔は、作るものじゃない。
心の中にある幸せな記憶を
表に出すだけ。
その記憶は、誰にでも必ずある。
ただ、忘れているだけ。
思い出してください。
あなたが心から笑った瞬間を。
それが、最高の笑顔を生む源です。
次回は「清潔感」について。
見落としがちなポイントと、
僕が変えていった具体的な方法を
お話しします。
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