自分はたいがい自分で思っていたのと違う
人は自分とはこういうものである、
という思い込みをみな持っている。
思い込みを持っていないという思い込みを
持っている人もいるかもしれないが。
その思い込みについてだが、
たいがい合ってないのではないかと私は思う。
自分が弱っていても、それを認めず強がったり、
自分ができているところがあっても、それを認めず自分はダメだと決めつけたりする。
そういう現実に反する思い込みを私たちは
自分に対して強く持っているのではないか?
人にはどうしても認めたくない部分というのがある。私だってもちろんある。
私は自分の体重の増加に関して、強く否定的な意見である。だから自分は健康的な食生活を送っているという思い込みを持っている。
しかし私の内側のダイエット警察から
厳しい追及を受けることになる。
ダイエット警察はうわべだけは丁寧だ。
「Nattyさん、今日はありがとうございます。
当方としても早急に嫌疑を認めていただけると
助かります。
あなたの容疑は食べすぎです。」
「いや、断固否認します。
食べすぎてなんていません。
私は暴飲暴食なんてしてません。
慎ましく健康的な食生活を心がけています。
ほんとうです。」
ダイエット警察は資料を出してきた。
「この前はフランス料理を食べたそうですね。
ここに証拠写真があります。事実ですよね?」
「あれは滅多にないお祝いだったんです!
毎日あんなご飯を食べているわけじゃない!」
ダイエット警察は容赦なく更に証拠を出してくる。
「先日も友人とランチに行きましたよね?」
「たしかに行きましたけど、野菜中心のヘルシーな
ランチで、ご飯は小にしました。」
ダイエット警察はすべての証拠をつかんでいる。
「それは事実です。でもその後生ドラをデザートに
追加しましたよね?
さらにその後またお茶に行って
イチゴのデザートを頼みましたよね?」

これは3人分だから!1人分しか食べてないから!
「………。」
「しらばっくれてもムダです。
どうして体重が減らないのか、むしろ増えている
のか、ほんとうはわかっているでしょう?」
「いや、それはそうなんだけど、それでも若い頃
と比べて食べる量は増えてないはずなんですが…。」
ダイエット警察は憐れむように小さく笑って
「もう若くないんだから、
代謝が落ちているんですよ。
多少歩いたってそれだけでは痩せないのも
わかってるでしょ。」
わかってる。私はわかっているのだ。
でも認めたくないのだ。
なぜ自分の体重が減少しないかを。
私が自分自身に対して持っている
暴飲暴食をせず、健康的な食生活を送っている、
という思い込みは全くの嘘でもないが、
常に真実とは言えないかもしれない。
もちろん認めたくないけど、
私は自分にちょっと甘い可能性を否定できない…。
自分はたいがい自分で思っていたのと違う。
だけど、それを認めるのはまた別の話だ。
