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発信に抵抗があった私が、演奏動画を載せるようになった理由

音楽大学を卒業し、日本の所謂クラシック業界に身を置いている私ですが、2020年に始まったコロナ禍を経て、業界の働き方、クラシックの音楽家の売り出し方は大きく変わったのではないかと感じています。

音大在学中の頃、世の中的にYoutubeやInstagramなどのSNSが大きく伸びて、周りにもちらほら自らの演奏やパフォーマンスを投稿する人たちが出始めました。

大学卒業後、フリーランスになってようやくプロの楽団から演奏の依頼がいただけるようになったにも関わらず、すぐにコロナ禍に突入。

次々と演奏会が中止になり、ほぼ全ての仕事がキャンセルに。

従来のお客さんがリアルに会場に集まる演奏会は、ほとんど無観客でライブ配信を自宅から見るといった新しい形が始まりました。

その頃から、イチナナライブのようなライブ配信をしたり、Youtubeに演奏動画を載せる演奏家がかなり増えたと思います。

私はというと、周りも積極的にSNSで発信をし始めているし、時代の流れに乗って同じように何かしないと!という考えにはなったものの、やはり周りの目が気になって、なかなか積極的にはなれず。

一応、Instagramはプロの音楽家っぽい仕様に変えて、「どこどこで演奏します!」とか、「いついつに演奏してました!」とかの写真は載せるようにして、まだ辞めてませんよ!活動してますよ!って周りにアピールするために細々とやってました。

その頃は誰に何思われるかが怖くて、勇気が出なくて、演奏動画をネット上に載せる気にはなれず。

でも、レッスンの生徒を募集しようと試みた時、自分の演奏を聞いたこともない人が私に習いたいなんて思うはずないなぁ、と思うようになりました。

留学しようとしていた時期に語学のレッスンの先生を探したのですが、数ある中からお願いしたのは実際に流暢に話される動画を載せていた先生。

百聞は一見にしかずじゃないけど、どれだけ立派なプロフィールを文字で読んでもらうよりも、演奏動画を聴いてもらった方が一瞬で自分の魅力を伝えられるなぁと思いました。

思い切ってYoutubeチャンネルを開設し、とりあえずネット上の履歴書代わりになるようにと思って、2本だけソロの動画をアップしました。

それを他のSNSと紐づけてみたら、どうゆう流れか、私の演奏動画を見てくださった方からレッスンのお問い合わせがくるように。

「演奏を聴いて、すごく素敵な音色で、是非レッスンを受けたいなと思ってご連絡しました!」なんて嬉しいお言葉と共に直接メッセージをいただいたことも。

そんな連絡をくださった生徒さんは、もう5年もレッスンに通ってくださってます。

周りの目は気になったけど、結果として仕事に繋がったから、その行動は本当によかったと思います。

一歩踏み出すまでが長かったけど、抵抗あっても時代の流れに乗るのって大事だなと思います。

今年に入ってからは口腔外科手術をしなければならなくなったのもあって、いつ何が起こるかわからないし、できるうちにやっておこう、という思考を持つようになりました。

私の場合、色んな要因が重なって、ここ最近はより積極的に演奏動画を投稿するようになりましたが、本当に一歩踏み出してよかったな、と思っています。

最近、Instagramに載せた動画は何本か10万回以上再生され、フォロワーが1ヶ月で1000人以上増えました。

大阪に丸山ってゆうトランペット奏者がいます!こんな演奏します!って知ってもらうには、今の時代、一番手っ取り早いのがSNS投稿なのかもしれません。

一昔前まで、莫大なお金をかけてCDを作ったり、テレビに出るようなアーティストにならないと存在を知られさえしなかった時代から、誰もが無料で一瞬で世界中に自分のことを拡散できる時代になった現代。

発信しない理由が「周りの目が気になる」というだけなら、とってももったいないと思います。

そんなことを気にしているほど人生は長くないと思って、私は今後もできるうちに発信を続けたいです。

もちろん変なコメントも来たことはあるし、傷つくこともあります。

でもまず、そのコメントをしてきたあなたに向けて発信してるわけじゃないし、アンチがいるほど多くの人にまで自分の演奏が拡散されて聴かれてるんだなぁと思うようにしています(笑)

元々ポジティブな方ではないし、最初はしんどく感じたこともあったし根にもったりもしてたけど、何事も慣れます(笑)

そしてそれ以上に嬉しいコメントも来たり、仕事が来たり、音楽家として必要な知名度も上がるはずです。

これからも目まぐるしく変化が凄まじい時代が続くとは思いますが、時代の流れに乗って挑戦し続けたい、なんて考えながら発信を続けていきます。


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