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トランペットが吹けなくなるかもしれない、と初めて思わされた日

トランペットを小学校4年生の9歳だった時に始めて、早くも約20年。

大学で専門的に音楽を勉強して、卒業して、フリーの音楽家として色んなオーケストラで演奏したり、トランペットを教えたり。

Shionのオーディションに合格して、プロとして演奏がメインの仕事にできるようになったけど、これまで何度も音楽も楽器も辞めたいと思うことはありました。

つい数日前の話になります。

シオンの特別演奏会のリハーサルのため、いつも通り楽器を吹いていました。

前歯と上の歯茎に感じた違和感。

演奏会が終わった翌日、いつもお世話になってる近所の歯医者へ。

レントゲンを撮って、先生もなんだか言いづらそうに、状態が良くないのでここでは治療できないからと、大学病院を紹介されました。

その足で大学病院へ。

「歯根嚢胞」と診断され、簡単にいうと歯の根本が膿んでしまっていて骨が溶けてなくなっているとのこと。

2ヶ月後、手術することになりました。

5年ほど前、前歯に強い痛みを感じて神経を取っているのでその影響みたいです。

普通の仕事をしていたら、正直大したことないのかもしてない。

でも口の中や歯の状態が直接的に影響するトランペット奏者の私にとって、大きな不安とショックを与えられました。

術後は3週間ほど仕事はお休みすることに。

ああ、このままトランペットがもう吹けなくなるのかもしれない、って人生で初めて思いました。

上手くいかないことが続いて、辞めようかな、って思ってた過去の自分に言いたい。

自分の意思と関係なく、吹けなくなって辞めることになる未来が来るかもしれないから、できるうちになんでも挑戦して、たくさん吹いておけ、って。

実際手術を終えてみたら、「なんだこんなものか。」ってなるのかもしれないけど、トランペット奏者にとって命くらい大事な口の中が今までと変わってしまうかもしれないという恐怖に、ここ数日怯えてます。

失ったわけじゃないけど、大切なものって失ってから気づいて、気づいた時にはもう遅かったりするんですよね。

大切な人が亡くなった時。病気になって寝たきりになった時。

当たり前が当たり前じゃないんだと、思い知らされるきっかけになりました。

音楽しかやってきてない私の人生、もしトランペットが吹けなくなったら、自分には何ができる?

答えはすぐには見つからないし、結局思ってたよりすんなり戻れるのかもしれないけど。

もしこのnoteを読んでくださってる方の中で、何かに挑戦しようとしてたり、頑張ってるけど夢が実現しそうになくて諦めかけてる人がいたら、伝えたい。

自分の意思と関係なく、できなくなる未来が来るかもしれないから、後悔のないように喰らい付いて進んでほしい。

自分自身にも言いたいけど、手術が終わって今まで通りに戻れたとしたら、挑戦できるものはできるうちに挑戦し続けよう。

悔いが残ることがないよう、毎回毎回の本番を大切にしよう。

いつできなくなるかわからないから。

トランペットに関係なく、会いたい人には会えるうちに会っておこう。行きたいところには行けるうちに行っておこう。

2ヶ月後、この記事を読み返して、大袈裟だったなぁ!って笑い飛ばしてる自分がいることを信じて、それまで決まっている仕事は一つ一つ丁寧にこなして行きたいと思います。

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