女風のあとの日常が、少しだけ変わった人の話
女風に行ってよかったですか、と聞かれることがある。
初めての方から予約前のLINEで。あるいは、まだ迷っている方から。
「行って何か変わりましたか」という質問には、正直なところ答えにくい。
なぜかというと、私はお客様のことを「施術の前」と「施術の後」でしか知らないからです。
家に帰って、翌朝起きて、日常に戻ったあとの生活を、私は見ていない。
でも、ときどきLINEで教えてくれる方がいます。
「あれから、少しだけ変わった気がします」と。
今日はその「少しだけ」の話を、いくつか書きます。
「効果」という言葉はあまり使いたくないです。サプリメントの広告みたいになってしまうから。
変わったかどうかは、私が判定することじゃない。本人が「なんか違う」と感じた、その報告をそのまま記録するだけです。
お風呂に長く入れるようになった人
40代の方でした。
2回目の施術が終わったあと、LINEでこう書いてくれた。
「最近、お風呂の時間が長くなりました。今まではシャワーだけで済ませてたんですけど、湯船に浸かるようになって。それだけなんですけど」
「それだけなんですけど」の部分に、たぶん本人も戸惑いがあったんだと思います。
女風に行ったことと、お風呂に浸かるようになったことの因果関係が、自分でもよくわかっていない。
でも私は、このメッセージを読んだとき、ああ、と思いました。
湯船に浸かるって、自分の体と一緒にいる時間を作る、ということなんです。
シャワーは「洗う」行為。
体を清潔にするための手段。
湯船は、どちらかというと「いる」行為。
お湯の中で、自分の体の重さや温度を感じる時間。
この方は最初のLINEで「自分の体が嫌いです」と書いていた。嫌いなものと長く一緒にいたくないのは当然で、だからシャワーで済ませていたんだと思う。
それが、湯船に浸かれるようになった。
自分の体と一緒にいる時間を、少しだけ許せるようになった。
女風が直接そうさせたかどうかはわからない。季節が変わっただけかもしれないし、仕事が落ち着いたからかもしれない。
でも、「あれから変わった」という報告を、この方は私にくれた。
それだけで十分だと思っています。
パートナーに触れられるようになった人
これは少しデリケートな話です。
50代の既婚の方で、パートナーとの間にセックスレスが長く続いていた。女風には3回来てくれました。
3回目のあと、こんなLINEが届いた。
「旦那が肩を揉んでくれたとき、初めてびくっとしなかったんです」
それまでは、パートナーに触れられること自体が怖かったそうです。
レスが長くなると、相手との物理的な距離が固定される。肩を叩かれただけで体がこわばる。
触れられること=性的なことを求められている、と体が反射的に構えてしまう。
その方は「体がびくっとしない」ことに自分で驚いていた。
「女風のおかげです」とは書いてなかった。ただ、「なんかちょっと違うんです」と。
私はこれを「効果」とは呼びたくない。
たぶん、あの方の体が思い出したんです。「触れられる」ことは怖いことだけじゃなかった、ということを。
職場で声が出るようになった人
30代の方。内向的で、人前で話すのが苦手だと初回のカウンセリングで教えてくれました。
この方が4回目のあとに送ってくれたメッセージが、ちょっと意外だった。
「会議で発言できました。普通の人には普通のことなんでしょうけど、私には大きかったです」
一瞬、女風と関係ある話なんだろうかと思いました。
でも、話を聞いていくと、こういうことだった。
「自分の声を出していいんだ」という感覚が、施術を受けるうちに少しずつ体に入ってきた、と。
施術中、私は「どうしたいですか」「こういう感じはどうですか」と聞くことが多い。
その方は最初、何を聞いても「お任せします」だった。
3回目くらいから、小さな声で「もう少しゆっくりがいいです」と言ってくれるようになった。
自分の感覚を言葉にして、他人に伝える。それが怖くない場所で練習できた、ということなのかもしれません。
練習なんて言い方は失礼かもしれないけど。
でもこの方は「あの空間で『もう少しこうしてほしい』って言えたから、会議でも言えた気がする」と書いてくれた。
これは全然予想していなかった変化で、私自身が驚きました。
関係ないように見えることが繋がっている。体の感覚と、声と、自信と。
ちなみにこの方、会議での発言内容は新しいExcelのテンプレート提案だったらしい。Excelと聞いて妙に親近感が湧いた、という話は蛇足です。
変わらなかった人のことも書いておく
ここまで「変わった人」の話を書きましたが、全員が変わるわけじゃない。
それは正直に書いておきたい。
「行ってよかったけど、特に何かが変わった感じはない」という方もいます。体感で、3〜4割くらい。
これは悪いことじゃないと思っています。
変わらなきゃいけない場所じゃないので。
ただ「気持ちよかった」「リラックスできた」「久しぶりにぼーっとできた」で終わってもいい。それがあの120分の全部でも、私は何も不足を感じない。
「行ったのに変わらなかった自分はだめだ」と思わなくていい。変わることを期待しすぎると、変わらなかったときに自分を責めてしまうから。
「少しだけ」の積み重なり
お風呂に浸かれるようになった。肩を揉まれてびくっとしなくなった。会議で声が出た。
どれも、本人にとっては「それだけのこと」なんです。
劇的な変化じゃない。人生が180度変わったわけでもない。
でも私は、この「少しだけ」を、たくさん見てきました。
自分にご褒美を買えるようになった方。休日にひとりで外出できるようになった方。夜、眠れるようになった方。
どれも女風が「原因」かどうかはわからない。私はそこを断定しない。
ただ、あの120分のあとに、何かが少しだけ動いた。歯車が一個分だけずれた。そういう報告を、2年半で何十回と受け取ってきました。
利用頻度のことを書いた記事で「美容院に行くような感覚」と表現してくれた方がいましたが、美容院に行ったからといって人生は変わらない。でも、髪がさっぱりすると気分が違う。そのくらいの話かもしれません。
女風が「心のサプリメント」になれるかどうか、ということについては別の記事で私なりの答えを書きました。あの記事は、今日書いた「少しだけ変わった」人たちの集積の上に成り立っています。
まだ迷っている人へ
もしあなたが、「行ったら何か変わるんだろうか」と思って検索してこの記事にたどり着いたなら。
変わるかもしれないし、変わらないかもしれない。
私にはどちらとも言えない。
ただ、「変わりたい」と思っているあなたは、もうすでに動き始めていると思います。
「もう少し考えます」と言って3ヶ月経った方に向けた記事も以前書きましたが、迷っている時間が無駄だとは言いません。でも、迷い続けること自体がしんどいなら、「変わるか試してみる」という選択肢もある。
変わらなくてもいい場所に、来てみるだけでいい。
連絡先はごあんないのページにまとめてあります。
少しだけ、という変化を、私はいつも見ています。
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
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