良い会社づくりは、ただ賢い選択。
腹が減っている。
そんな時に誰かに分けてあげるなんてできない。僕は利己的な人間である。
打算はするし、勉強もする。
短気だし、でも、上機嫌と嘘をつく。
真摯なほうだと思うけど、誠実ではない。
たいがい目的のために、手段を選んでいる。
だから、「良い会社づくり」は自分のために他ならない。
以前『日本でいちばん大切にしたい会社』を読んで感動した。
「優しさ」の意味なんてあいまいなのに、優しい会社を羨ましいと思ったんだ。
それで、伊那食品工業㈱、未来工業㈱の視察に参加した。
「いい会社をつくりましょう」、「常に考える」を掲げ、中小企業の憧れといえる存在。
良い会社づくりの「動機」を知りたかった。
本を読むだけでは、結局、経営者の資質だと感じる。
良い人が良い会社をつくる。
そう感じた。凹む。
でも、実際に見て、話を聞くと印象が変わった。
この競争にいかに勝つか。
差別化、付加価値を、いかに育てるか。
そういう「問い」が突き刺さってくる。
腹を空かせた社員に、顧客に「誠実であれ」なんて、どうかしている。
従業員の充実なくして、顧客満足はない。
価格だけの競争では、寿命を縮めると歴史がいう。
企業は永続が前提である。
ゴーイングコンサーンが宿命。
でも、あっけなく潰れる。
企業の寿命は意外なほど短い。
長期的に、どうやったら生き残るか。
差別化、付加価値をどう積み上げ、いかに継承していくのか?
そんな問いを知った。
人と、人が、人のために働いていると思う。
生活のためを越え、生活を彩るために働きたい。
人の役にたてるのは、とても甘美なんだ。
だから、組織の持続可能性を高めるために「良い会社」にしていく。
そこに、静かな知性の熱を感じた。
あぁ、なんて賢い選択なんだろう。
人が、人と、人のために、三方よしをしている。
選択は利己的でも選べる。
だから、なおさら良い。
そう肚に落ちる。
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