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「自分英語」と「他人英語」

私が(自分勝手に)師と仰いでいるのが、故鈴木孝夫先生です。

20歳のときに鈴木先生の『ことばと社会』(岩波新書)に出会っていなかったら、たぶん私の人生は、今のようにはなっていなかったことでしょう。

先生の『あなたは英語で戦えますか 国際英語とは自分英語である』(鈴木孝夫、冨山房インターナショナル、iv)からの抜粋を以下に示します。

鈴木先生はここで、従来「英語」と呼ばれていたもの(=ネイティブ英語)は「他人英語」であり、いっぽう「国際英語」(グローバル英語)は「自分英語」であると、喝破されています。

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私たちが「英語は、なんといっても自分の言葉ではなく、外国語だ」という古い英語観から抜け出して、いまや国際語となった「英語」の所有権は、まさに国際語であるがゆえに、それをつかう世界のあらゆる人々に広く分有されているわけだから、すくなくともその一部は自分のものであるという覚めた認識に立てば、英語を話すことに対するためらいが減り、臆することなく気楽に話せるようになること請け合いです。

つまり、従来の伝統的な英米文化に裏打ちされた英語は、日本人にとってはまさに他人の英語だったが、国際英語は、所有権がこちらにもある自分の英語なのです。

言ってみれば、国際英語は「自分英語」なのであり、従来普通に英語と呼ばれていたものは「他人英語」なのだ、というわけです。

(『あなたは英語で戦えますか 国際英語とは自分英語である』(鈴木孝夫、冨山房インターナショナル、iv)より)

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鈴木先生とは、一度だけお会いをしてお話をすることができました。

そのとき私はすでに50歳を越えていましたが、いまでいえば大谷翔平と話をするチャンスを得た野球少年のように、かちんこちんに固まってしまっていて、周りの人に面白がられたのを覚えています。

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