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スーパードライミュージアム:アサヒビールの工場見学はエンタメに全振り!

【約4,600文字、写真約60枚】
茨城県・守谷にある「スーパードライ ミュージアム」(アサヒビール 茨城工場)に行きました。その感想を書きます。

▶︎ 結論

他のメーカーに比べて、エンタメに振り切った工場見学(ミュージアム)でした。見せ方(内装、映像、音響など)に半端ないお金をかけていることがよく分かります。最後は、新鮮なスーパードライを2杯飲めます。子供も大人にもオススメしたいお出かけスポットでした!(エンタメに振り切りすぎている点が少し気になりました)

おすすめ度:★★★★☆
会話できる度:★★★★☆
混み具合:★★☆☆☆
展覧会名:ー
場所:スーパードライ ミュージアム
会期:ー
休館日:月により異なる
開館時間:9:30~16:50
住所:茨城県守谷市緑1丁目1−1
アクセス:守谷駅からバスで約10分
入場料(一般):1,000円(2023年1月14日より有料化)
事前予約:必須
展覧所要時間:約80分
撮影:全て可能
URL:https://www.asahibeer.co.jp/brewery/ibaraki/ 


▶︎ 訪問のきっかけ

茨城工場にあるロゴ

近年、ビール工場見学に2つ行ったため、アサヒビールの茨城工場も行くことにしました(ちょっと遠いけれど)。

▼ キリンビール、サントリーの工場見学の感想

▶︎ アクセス

守谷駅の様子

守谷駅で下車。そこから工場まで、予約制の無料送迎バスで約10分で到着します。

滝平二郎のステンドグラス作品
無料送迎バス

▶︎ スーパードライ ミュージアムとは?

茨城工場の入り口

スーパードライ」の品質・鮮度向上に向けた取り組みとこれまでの歴史
紹介するとともに、「革新的・都会的・明日への活力」というブランドの世界観を五感で体感できる体験型施設。楽しさや感動、ワクワク感のあるブランド体験をお楽しみいただけます。

公式サイトより

ミュージアムに到着してからツアーの開始まで約15分ありました。その間、受付や荷物預けなどを済ませます。

なお、2023年1月のミュージアムリニューアルに伴って、有料化されました(無料→1,000円)。

バスから降りてミュージアムへ
帰りのバス時刻表

待ち時間では、記念撮影(スタッフの方が撮影してくれました)や、「アサヒィスゥープファードゥルアァゥィイ」の採点、アサヒビールの沿革などを知ることができます。

記念撮影スポット
豊富なフォトプロップス
サウンドロゴ採点システム
私は61.6ポイントでした
スーパードライは1987年生まれ
1998年、ビールカテゴリで売上No.1
2001年、ビール類市場全体で売上No.1
系列美術館の宣伝もしっかり

▼ アサヒグループ大山崎山荘美術館(京都府)の感想

▶︎ ツアーの感想

アサヒビール茨城工場の特徴は、工場見学ではなく「ミュージアム」と自称していること。キリンやサントリーのビール工場見学に比べて、展示物のクオリティが、群を抜いて高かったです(お金がかかっている)。「スーパードライミュージアム」はミュージアムありきで建物が設計されている点も、他のメーカーと違いました。

以下、ツアーの順序に応じて、説明します。

✔️ SUPER DRY THEATER

最初は映像鑑賞

ガイドさん(ドライクルー)の紹介があった後、映像を鑑賞します。シアター内の音響が、腹に響くくらいの気合の入った仕様でびっくり。

まるで映画館のような音響

なお、鑑賞した内容は、ビールを飲むなどのイメージ映像のみ。アサヒビールの沿革や、生産者の思い、商品の製造工程などの説明は一切ありません。せっかくすごい施設を使っているのであれば、意味のある内容を流してほしいです(キリンやサントリーは、その点がしっかりしていました)。

廊下にもすごいこだわり

廊下もこだわりもすごいです。数メートルおきにテレビモニターが置かれ、映像が流れています(映像をゆっくり見る暇はない)。

モニター1つ1つをリースしていると考えても、他社の工場見学と比べて、費用のかけ方が半端ないです。具体的な説明を聞く前から「ビール工場見学の中でここが1番すごいわ…」と思いました。

45秒エスカレーター

エスカレーターで上がるだけでも、すごい凝りようです。壁は黒に塗られ、照明もバッチリ。階段にはビールの絵が描かれています。これは、エスカレーターに45秒乗っている間に生産されるビールの数(1,200本)を表しているとのことでした。

至るところに数字

館内には至るところに数字が書かれています。それを見て、ガイドさんが来館者に問いかけます。そうすることで、来館者は聞くだけではなく、クイズのように考えながら学ぶことができます。例えば「590万」であれば、茨城工場で1日に製造する缶の量だそうです(350ml缶換算)。

そのほか「スーパードライ」は50以上の国で販売されていることに加え、製造国は5カ国あるなどの説明がありました。数字をもとに製品をひもといていくのは面白いアイデアです。

ツアーの工程

建物内はすべて黒と赤を基調とした造りで統一しています。なお、黒いパネルは、光が当たると反射するため、文字が読みづらいです。光を反射しづらい塗料や素材にするなどしていただけると助かります。

✔️ SUPER DRY CIRCLE VIEW

ビール製造の工程を表現する立体映像

「CIRCLE VIEW」は面白い映像表現ですが、中身が全く頭に入りませんでした。移動、映像鑑賞などはすべてサクサク進んでいき、ガイドさんに質問をする暇はありません。工場の現場を見せるのではなく、すべてを映像で済ませるのが、アサヒビール流でした。

仕込みや濾過などの釜

このタイミングで釜を見るのは唐突感がありました。一般的なビール工場見学では、本物の原材料(麦芽やホップなど)を見た後に釜の説明が入るためです。

✔️ SUPER DRY 318 THE DIVE

丸いライトは色が変わったり、上下したりする

ここでは、麦汁に酵母を入れ、若ビールができるまでの工程を、迫力のある映像で学びます。「スーパードライは"318酵母"を使ってんのがすごいんや!」と少し理解できました。

重要な318酵母
スーパードライの推しポイント
茨城工場にはタンクが150本
床の円はタンクの大きさを表現(直径8m)
タンク1つを飲み干すのに約4000年かかる

✔️ SUPER DRY GO RIDE

メインアトラクション

「GO RIDE」は、缶の上に乗った気持ちで5つの工程「缶を運ぶ」「製造日付を打つ」「缶を洗う」「ビールを詰めて、蓋をする」「中身の量をチェック」を、5分間で"体験"できます。

ビールは酸化すると味が損なわれます。酸化を抑えるために、出来立てのビールを届けることにこだわりが強いとのこと。製造から3日で出荷しているそうです。

開始前の様子
缶に乗った体験ができる

この部屋の中では、風が出る、椅子が揺れる、水が出るなど、4D映画館さながら。ナレーションや音楽、グラフィックにも、かなりお金がかかっていることがすぐ理解できました。

ただし、音や映像のすごさに気を取られるため、肝心の中身をしっかり理解するのが難しいと感じました。説明も駆け足なことに加え、短い時間の中で情報量も多いためです。

アサヒビールのサステナビリティ

上場企業、飲料メーカーとしてサステナビリティのブランディングもツアーに組み込まれていました。

アサヒビールは「スマドリ」を推奨

アサヒビールは、SDGs「すべての人に健康と福祉を」と紐づけて「責任ある飲酒」をアピールしていました。サステナビリティのアピールで「スマドリ」を引用するのは意外でした。

確かに、CO2削減や生物多様性などは一般人向けに伝わりづらいです。なお、アサヒビールは「スマドリ」、サントリーは「SMART DRINK」など、各社でそれぞれ呼び名が違います。社会課題の解決に向けて、業界統一で一つの名前を付け、取り組みを推進すればいいのに、と思いました。

工場ラインの様子

動いている工場ラインの様子は近くで見ることができませんでした。そのため、CGやドローンによる空撮など、こだわりを感じる映像で見学します。なお、茨城工場では、チューハイやソフトドリンクも作っています。

サステナビリティの具体的な紹介パネル
副産物・再資源化100%達成

✔️ SUPER DRY SKY ROAD

プロジェクションマッピングが施された通路

試飲会場に続く廊下は、豪華なプロジェクションマッピングが施され、大いに映えていました。アサヒビール、儲かってますネ。

過去の記念品の展示

✔️ SUPER DRY HALL

最後は試飲!

最後は、スーパードライの試飲です!(私はあまりビールに詳しくないですが)確かに2、3口飲んだ後も、舌の上に辛口が残る感じがしました。

ビアホールの様子
試飲1杯目
おつまみのプレッツェル(味は薄め)

試飲は1人2杯まで。2杯目は自分でサーバーを使って注ぐか、スタッフの方が泡プリンターを使って注ぐかを選べます。

撮影するための設備も万端
おかげてキレイに撮れました
1人1つもらえるビールグラス
コースターはもらえません

私の父はずっとスーパードライを飲んでいました。家のゴミ捨て場には、父が飲んだスーパードライの潰した缶から、時折、ビールのにおいが漂っていました。それが何となくイヤだった記憶が蘇りました。

ビアホール併設の展望台
展望台からの景色
左にあるのが展望台(ビアホール)

✔️ MUSEUM SHOP

最後はミュージアムショップ

ショップはグッズが豊富でした。ポストカード(1枚バラ)の販売がないのは残念でした。

三ツ矢サイダー、カルピスもアサヒグループ

✔️ 気になった点

ツアーでは、情報量が多いことに加え、映像やガイドさんによる一方的な説明のみ。企業側と来館者が対話をするタイミングはありませんでした。また、施設が豪華なのは素晴らしいものの、メッセージがバラけており、何が言いたいのかよくわかりませんでした。コアのコンセプトが弱いのではないでしょうか。

スーパードライの一推しは辛口カーブ

私が感じた課題点は、1)「スーパドライミュージアム」が一番言いたいことは何か印象に残らない、2)ツアー全体に「ストーリー」がない、3)他メーカーの工場見学に比べて、学びが少ないことです。

▼ スーパードライミュージアムの企画・デザインはTOPPAN

没入型施設は楽しいです。しかし、やりすぎは良くないです。言いたいことは、しつこいくらい何度も言うべきです。例えば、キリンは「イノベーション」、サントリーは「天然水」など「一言で言えば何か?」がクリアに伝わり、それを軸にツアーが組み立てられていました。

そのほか、一消費者として、以下のコンテンツがあれば面白いです。
・映像やガイドさんの説明を伴った企業沿革
・スーパードライの開発秘話(名称の由来など)
製造担当者によるコメント
・CM、缶デザインなどブランディング裏話

▶︎ まとめ

ありがとうございました!

いかがだったでしょうか?「楽しい」に振り切った珍しいタイプの工場見学(ミュージアム)でした。思い出は残りましたが、スーパードライの何がすごいのか?印象に残りづらいツアー設計が気になりました。しかし、大人から子供まで、スーパードライを楽しく知ることができるため、休日の選択肢として、大いにありでした!

▶︎ 今日のミュージアム飯

★3.7/自由軒 (茨城県/森谷駅) - オムライス (¥780)、チャーハン (¥650)、回鍋肉定食 (¥850)

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Naota_t Thank you for your support!