【🎨展覧会レポ】相模原市立博物館「ポケモン天文台」ほか
【#329、約5,300文字、写真約80枚】
相模原市立博物館に初めて行き「ポケモン天文台」などを鑑賞しました。その感想・レビューを書きます。
※ 相模原市立博物館の会期はすでに終了。現在は「けんしん郡山文化センター」(福島県、4月11日〜6月14日)で開催中。今後も、続々巡回予定。
▶︎ 結論
企画展、博物館など、全体としては楽しめました!それは主に、1)ポケモンと宇宙を紐付けた展示の面白さ、2)相模原市立博物館でプラネタリウムや常設展、JAXAの交流棟も鑑賞できたことによります。ただし「ポケモン天文台」は、あまりにも人を詰め込みすぎ、展示が少ないなど、今後の巡回展での改善点も見えました。何にせよ、子ども、ポケモンファン、カップルなどは満足できると思います!
おすすめ度:★★★☆☆
会話できる度:★★★★☆
混み具合:★★★★★
展覧会名:ポケモン天文台
場所:相模原市立博物館
会期:2025年11月1日(土)〜2026年1月12日(月)
休館日:月曜日、年末年始ほか
開館時間: 9:30 〜 17:00
住所:神奈川県相模原市中央区高根3丁目1−15
アクセス:淵野辺駅からバス約5分
入場料(一般):1,600円(博物館は無料)
事前予約:必須
所要時間:1時間弱
撮影:すべて可能(動画作品以外)
巡回:相模原市立博物館 → けんしん郡山文化センター→ かくだ田園ホール → 豊橋市自然史博物館 → 長崎歴史文化博物館
URL:展覧会、博物館
▶︎ 訪問のきっかけ

訪問の主なきっかけは2つ、1)子どもが喜んでお出かけすると思った、2)相模原市立博物館に行ったことがなかったためです。
ポケモンとコラボすれば、子どもは喜んで勉強するほど、ポケモンは偉大な存在です。案の定「ポケモン天文台」も、意気揚々と参加してくれました。

▶︎ アクセス

相模原市立博物館は、淵野辺駅からバスで約5分、バス停「市立博物館前」で下車します。バスではなく、駅から歩くと約20分です。




(博物館→淵野辺駅)
▶︎ 相模原市立博物館とは?

相模原市立博物館は、1995年にオープン。相模原の歴史や自然を扱う総合博物館です。

この博物館の特徴は、小惑星探査機「はやぶさ」の再突入カプセルを世界で初めて公開するなど、ここにしかない宇宙に関する展示が充実していること。これは、博物館の目の前に「JAXA相模原キャンパス」があるためです。



▶︎ 「ポケモン天文台」感想

ゲーム『ポケットモンスター』シリーズに登場する、ふしぎな生き物「ポケモン」。「ポケモン天文台」は、多様なポケモンのふしぎな生態と照らし合わせて、宇宙のさまざまな不思議を楽しく学ぶことができる企画展です。

✔️ 入るまでが大変

「ポケモン天文台」は予約必須。私は11月初旬に、1月の休日分を予約しました。当初は、日時指定制ではなかったため「辺鄙な場所にある博物館だから、早めの予約はいらんやろう」と高を括っていました。しかし、大人気すぎて日時指定制に変更され、予約がどんどん埋まってしまいました。

価格は強気の大人1,600円(当日券)。展示規模を考えると、コスパは悪いと思いました。制作費や看視員に費用がかかっているのでしょう。

当日券は、10時半時点で、14時分を販売していました。私は、事前購入したチケット(10時半〜11時)で入場しました。

✔️ 興味を引き出すポケモン展示

パネルなどには、宇宙に関する説明をメインとしながら、すべての説明が特定のポケモンに紐づけられていたため、子どもが興味をもつ仕掛けになっていました。




また、この展覧会の主なターゲットは子どもであるため、キャプションは文字数を減らし、すべての漢字にルビを振る対応がされていました。文章も平易で、ポケモンの例えもわかりやすかったです。ほぼすべてが英語併記だったため、外国人への対応もなされていました。


(地球とあまり変わらない…)
しかし、会場が狭いことに加え、人が多すぎるため、落ち着いて読み込めない点は残念でした。



会場内の子どもたちは、展示のポケモンを見て「あ!⚫︎⚫︎だ!」と盛り上がる一方、本来の展示はあまり読んでいない印象でした。

クイズラリー用紙を配り、それに答えると「認定証」がもらえるため、読ませる工夫もありました。しかし、展示の見せ方に、もう一歩踏み込んだ工夫があればいいな、と思いました。大人は、宇宙とポケモンの両方をそれなりに読んで、ふむふむと話題を膨らませていました。
金・銀までしかプレイしていない私でも、それなりに楽しめました。初期のポケモンをバランスよく配置するなど、ポケモン側の配慮も感じました。
今回のコンテンツは、他の施設でも開催できることに加え、ポケモンによる集客力の「こうかはばつぐんだ!」。動物園や植物園など、さまざまに応用できそうです。さらには、海外でも実施できると思いました。
✔️ 場内は人・人・人

会場には、子ども連れ、カップルなど、人でごった返していました。「ぬい撮り」をしている大人も多数、外国人の姿もチラホラ。場内には人が多すぎるため、ベビーカーを伴った入場は、現実的に不可能だと思いました。
また、展覧会に慣れていない人が多かったため、展示に対して丁寧に列をつくっていました。看視員が何度も「並ぶ必要はありませーん!」と声を張り上げても、列は途切れませんでした。

ポケモンを使った展覧会は、まさに集客数が期待できる「ブロックバスター展」。事前予約制にもかかわらず、宣伝・アジテートをバンバンして、ぎゅうぎゅうに観客を押し込め、豊富なグッズを準備して、グイグイ売上を稼ぐスタイルでした。
企画展の主催は、文部省直属の研究機関「自然科学研究機構 国立天文台」「NHKプロモーション」です。国立天文台がPRのために、ポケモンにコラボを依頼したのでしょうか?

本来の趣旨を鑑みて、充実した鑑賞体験を提供するのでれば、もっと広い空間で開催するか、さらに人数を絞るべきだと思いました。今後の巡回展では「NHKプロモーション」に改善してほしいです。


✔️ 万全な運営体制

会場には、スタッフ数がとても多かったです。また、彼らは、しっかりマニュアルに沿って対応している印象でした。
禁止されていた動画撮影をしていた観覧者に対して、データを消すまでしっかり確認するなど、対応が徹底していました。質の高い派遣会社を使っているのでしょう。お客様満足を意識しているポケモン側の姿勢を感じました。
✔️ 少ない展示数、強気の価格

私は、子どもをコントロールしながら、それなりに楽しんだにもかかわらず、1時間もかかりませんでした。「これで本当に終わり?これで1,600円?」という印象でした。一つひとつの展示は興味深かったものの、全体としての内容は薄かったです。

「ポケモン」が好きな人は、現在の展示で納得できると思います。一方で「展覧会」を期待した人は、消化不良だと思いました。キャラクター系の展覧会では、しばしばこのような結果になりがちです。私にとっては、モヤモヤが若干残る展覧会でした。
▼ 消化不良だったハローキティ展の感想
✔️ 企画展が相模原で始まる意味

相模原市立博物館を含め、今後予定されている博物館(けんしん郡山文化センター、かくだ田園ホール、豊橋市自然史博物館など)を都心施設に設定していない点は、ポケモン側の矜持を感じました。
1回目の巡回展を相模原市立博物館で開始したのは、JAXAのお膝元だった背景があるのかもしれません。

今後は、地方を巡回した後、上野の国立科学博物館などで開催する予定なのでしょうか。いきなりメジャー施設で開催すると、観覧者で場内がパンクしそうです。
✔️ 子どもの感想

子ども曰く「石を触れたのが良かった」とのことでした。やはり「触れる展示 is King」。子どもがメインの対象なら、触れる展示がもっとあった方がいいと思いました。


✔️ ハワイの天文台と、スターミー

私が印象に残ったのは、ハワイの天文台と、スターミーでした。


私は、ハワイに行ったことがあるものの、マウナケア天文台群の存在を知らなかったことに加え、そこに天文台がある理由も勉強になりました。

「宇宙から来たのではないか」ポケモンの中に、スターミーがいるのはちょっと笑いました。スターミー以外は、本当に宇宙モチーフなのに対し、スターミーは初期の適当な設定ですから…(多分。
昔、私はスターミーに大変お世話になりました。「ポケモンスタジアム」(NINTENDO 64)では、パーティの必須ポケモン。防御力は低いものの、素早さ、特殊の高さ、覚える技の多彩さから、オールマイティに活躍できるため、大変重宝しました。
スターミーの主な技は「サイコキネシス」「10万ボルト」「ふぶき or なみのり」「どくどく or かげぶんしん or でんじは」。ちなみに、他のパーティポケモンは、ケンタロス、カビゴン、ナッシー、ラプラス、サンダース(マルマイン)でした。
▼ ポケモンスタジアムに関する素晴らしい投稿

▶︎ 博物館その他 感想
私の1日の流れは、プラネタリウムのチケット購入→ポケモン天文台→ランチ→プラネタリウム→常設展→JAXA 宇宙科学探査交流棟でした。
✔️ プラネタリウム

プラネタリウムで「すみっコぐらし ひろい宇宙とオーロラのひかり」を鑑賞しました。大人500円(子ども200円)。上映時間30分にしては、割高だと感じました(相模原市内の子どもはタダ)。



「すみっコぐらし」は、完全にアニメの上映会でした。私は疲れていたのもあって、上映時間の約6割は寝てしまいました💤


▼ 直近で鑑賞したプラネタリウム
✔️ 自然・歴史展示室

自然・歴史展示室では、10万年前から現代までの相模原が展示されていました。特に印象に残ったのは、相模原では養蚕業が盛んだったこと、軍事施設があったこと(現在も米軍基地がある)でした。







✔️ 天文展示室

博物館の向かいにはJAXAがあります。その地の利を活かし、相模原市立博物館内には、JAXAしかもっていない貴重な展示が多数ありました。




▶︎ JAXA 宇宙科学探査交流棟

せっかくなので、JAXA 宇宙科学探査交流棟(以下、交流棟)も寄りました(無料)。博物館内でGETしたスタンプラリーの欄は、ほとんどがJAXAだったため、行くっきゃありません。スタンプラリーは低コストで子どもの満足度が上がるステキアイテム!

(景品は特にない)

私にとって、JAXAは就活の思い出がある企業です。エントリーシートを出し、東京駅付近のOAZOにあるJAXAも行った記憶があります。





交流棟には来場者が多く、外国人の姿もありました。私は、ちょうど「新プロジェクトX」で、月面ロボットの番組を観たばかりだったため、偶然のうれしい発見がありました。


▶︎ まとめ

いかがだったでしょうか?全体的に楽しめた1日になりました。ポケモンと宇宙の不思議は親和性が高かったし、子どもも楽しんでいたので良かったです。また、プラネタリウム、博物館の常設展、JAXAの交流棟なども、良い経験になりました。ただし「ポケモン天文台」は、展示数の少なさ、金額の高さ、人の多さなど、鑑賞環境としては、改善の余地があると感じました。
▶︎ 次回予告
次回は、東京・南青山にある「紅ミュージアム」で開催された展覧会の感想を投稿予定です。
▶︎ 今日の博物館飯



いいなと思ったら応援しよう!
Thank you for your support!