【プロなら魅せろと言ったのに―裏切る医者のドヤ顔】
「ぽんぽん見せて」
のクセ強めな町医者。
今度は採血である。
この院長、
採血は「自分でやる派」らしい。
いや、看護師さんに任せよう?
嫌な予感しかしない。
案の定だった。
刺す。
外す。
刺す。
外す。
刺す。
……また外す。
左右合わせて三敗。
もはや採血ではない。
私の血管をターゲットにした、
悪質な「かくれんぼ」だ。
なんなんだ、この男。
わざとか?
しかも失敗するたび、
「あれぇ?」
みたいな顔で首を傾げる。
そして、
こちらが吐きたいくらいの大層なため息。
「今日は明らかに縁起が悪い」
違う。お前が下手。
探せ。掴め。外すな。
一発で決めろ。
──また外す。
神頼みに逃げるな。
しかもこいつ、
ちょっと“決まった顔”をしている。
(プロフェッショナル…の顔…)
やめて
一回も成功してないのに、
その顔、しないで。
「これはちょっと“性格の問題”ですね」
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