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氷の融解!海面上昇!!アイスフリーデー元年はいつか?

前回の「少子高齢化?人口爆発の現実問題」で、少子高齢化は「経済成長の維持」を妨げるため「人口増加が急務」とする各国政府の主張と「地球の総人口」「環境収容力をオーバー」し、「社会の都合」「地球環境の現状」は矛盾していると指摘した、「SDGs]「経済成長の維持=社会の都合」という建前の目標であって今更すぎる、これは「人間が善悪」だけでは語れない複雑な存在であり、「自己矛盾をはらんだ弱者」なことに起因しているとも言える、そしてその「矛盾を抱えたまま経済成長と人口増加」が招いた「気候変動」の更なる脅威が「海面上昇」である、北極圏の氷が融解し、地球温暖化をさらに加速させる未来について説明していこう。 




氷融解速度加速

2024年は観測史上最も暖かい年で、海面上昇速度は1993年以降の平均を大きく上回り、北極の海氷融解速度は「1990年代の約6倍」と急速に加速し。氷の融解は直接的な温暖化影響に加え、グリーンランドの氷床後退や陸地からの塵の影響でさらに複雑なメカニズムが生じている。北極の海氷は1979年以降、毎年約8.7万平方キロメートルずつ減少し、2024年9月には観測史上5番目に小さい面積となり、「最速では2027年夏」「北極のほぼ全ての氷が消滅する可能性」も指摘、北極圏の気温上昇は地球平均の約3倍の速度で進んでおり、これが氷融解を加速させ、海水の熱吸収率の増加から温暖化の悪循環を生み出しています。2025年2月には北極と南極の海氷域面積が衛星観測史上最小を記録し、冬季の海氷拡大も遅れている


陸地からの塵の影響

グリーンランドの氷が後退して露出した陸地から塵が風によって舞い上がり、これが北極圏の海氷に影響を与えている。「この塵は氷の表面に付着して太陽光の吸収を増やす」ことで氷の融解を促進する一方で、上空で雲の氷晶形成を促し雲を早く消失させる。結果太陽光が氷や海面に届きやすくなっている。
このように、海氷の融解と陸地の氷の融解だけでも問題なのに、その副次的作用さえもが氷の融解を加速させると言う悪循環っぷり、もはや海氷が溶けるのは「異常な事態」ではなく、「平常の姿」に変わってしまったのだ。


アイスフリーデー元年はいつ?

北極圏の氷が2030年、早ければ2027年には現実になる可能性があると指摘したのは、米コロラド大学ボルダー校のJahn Alexandra氏らの研究チームと、韓国の浦項工科大学校のミン・スンギ教授率いる研究チームで、これらの研究は2024年に「Nature Communications」などで発表されており、複数の気候モデルを用いたシミュレーションによって、北極の海氷が100万平方キロメートルを下回る「アイスフリーデー」が2030年代前半、早ければ2027年に発生する可能性を示した。                  アイスフリーデーとは、氷が完全に消えてしまうのではなく夏の間だけ北極圏の氷がほぼ消え去る(100万平方キロメートルを下回る)現象の事だ、2024年の発表でも早まったと予想がされた。これに拍車をかけようとしているのが「アメリカ」だ、「アメリカの政策転換」で予想の困難が増し、より2027年の夏と言う数字は現実味を帯びてきた、アイスフリーデー元年は目前に迫っている。  



海面上昇 

海氷だけでなく陸地の氷が溶けだし、もはやこれが「日常の風景」となった地球に、人類が起こした結果が新たに一つの日常が加えられる、それが「海面上昇」だ。説明するまでもないと思うので、被害の影響と既に被害が出ている国だけ説明する。                        海面上昇による影響               
洪水・浸水リスクの増大
海抜の低い沿岸地域や島嶼国で洪水や浸水被害が頻発し、居住地や農地が失われるリスク。
土地の減少と国土侵食
海面上昇により土地が浸食され、特に小さな島国やデルタ地帯では国土の一部が水没し、安全に住める場所が減少。
気候難民の発生
海面上昇による住居の喪失から国内外で移住を余儀なくされる気候難民が増え、社会的・経済的な混乱を招く。
生態系への影響
沿岸湿地やサンゴ礁の消失、生物多様性の減少など、生態系の破壊が進行中で、特に海水温の上昇も海洋生物に悪影響を与えている。
熱膨張と継続的な海面上昇
氷河や海氷だけでなく、海水の熱膨張も原因で、今後も数十cm〜数m単位での海面上昇が予想され、影響は長期間続く。
地盤沈下との複合リスク
一部都市では地盤沈下が進み、相対的に海面上昇の影響がより深刻化、これにより洪水被害やインフラ損壊が拡大。
経済的損失
沿岸インフラの損害、農地の塩害、都市機能の低下など経済的負担が大きくなることが懸念。

被害を受けている世界の主な国と地域

ツバル(南太平洋)
キリバス(太平洋)
マーシャル諸島(太平洋)
モルディブ(インド洋)
バヌアツ(南太平洋)
トケラウ(太平洋、ニュージーランド領)
バングラデシュ(インド洋沿岸)
チャゴス諸島(インド洋)
アメリカ合衆国(特にフロリダ州、ルイジアナ州沿岸)
ベトナム
インドネシア(特にジャカルタ)
日本(沿岸部)

高潮や浸水被害、農地への塩害、水資源の枯渇、住民の移住がすでに顕著に発生、特にツバルやキリバスなどの小さな島国は国土の大部分が水没の危機にあり、移住が進んでる。バングラデシュも人口密集地域で甚大な浸水被害と気候難民の発生が深刻化。米国ではフロリダなどの沿岸部がインフラ被害に直面。
人類の活動が地球の新たな「極地から氷が消える」結果「海面上昇」が当たり前の日常はどうであろうか?
これが人類だけで済むなら「自業自得」で済まされる、だがそれだけでは済まない。 


野生のホッキョクグマが消える日

様々な生物が被害を受けるが、特に問題となるのがホッキョクグマだ。  ホッキョクグマは主に北極の海氷の上でアザラシを狩って生活しており、海氷はアザラシが呼吸するために一時的に出てくる場所だが、ホッキョクグマは氷の上で狩りを行う。海氷が溶け減少すると、狩りができる期間が短くなるため十分な獲物を捕まえられず栄養不足に陥る、この状態が続くと体重が減少し、特に母グマが栄養不足だと母乳が足らず子グマの成長が阻害され、死亡率が上がる。また氷が減ると長時間泳がなければならず、体力の消耗と命のリスクも増加。北極の海氷はホッキョクグマの生息地であり繁殖や子育ての場でもある、海氷が消失すると繁殖が困難になり、繁殖成功率の低下や個体数減少を招き、氷の減少により母グマ同士の争いも増え、個体数に悪影響を与える。研究によれば、今後も温暖化と海氷減少が進めば、2100年までにホッキョクグマは絶滅の可能性が高く、現在の個体数は約26,000頭程、10年間で約40%減少したとの報告あり。
つまりホッキョクグマからすれば「餌場と住処を人間に奪われた!」となるわけだ。 


まとめ

データの収集中にとんでもない一文を目撃した「地球温暖化は人類全体が被害者です。」これには言葉を失った、「原始的生活を送る原住民」を除く「地球温暖化は自然を破壊した全人類が加害者」これが事実だ。
ここまで来たら手の施しようがない、「人間が支配できると思い込んでいた自然」「猛威を振るい、反撃の狼煙を上げた」のだから。 
本稿では「氷の融解」「海面上昇」「生態系への被害」をホッキョクグマを例に示した、次回は生態系保護の重要性について語ろうと思う。


参考サイト