いじめの暴力に耐えきれず、夜中手首を切った─自殺未遂の夜
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「楽しい」と感じたことなんて、一度もなかった
中学生活。
世間で言われる「青春」や「キラキラした日々」とは、私にとって無縁だった。
私は一度たりとも、「学校が楽しい」と思ったことがなかった。
毎朝、目が覚めるたびに思うのは、「また今日も学校か」「また、あの顔を見るのか」という絶望だけ。
いじめが始まったのは中学2年のはじめ。
理由はわからない。急に無視され、靴が隠され、筆箱の中身がぐちゃぐちゃにされた。
それが少しずつエスカレートしていき、気づけば暴力が当たり前になっていた。
暴力と沈黙と、自分への怒り
休み時間のたびに背中を蹴られ、パンチされ、通学路では自転車を倒され、靴を川に投げ込まれたこともあった。
でも、一番つらかったのは、そんなことをされても何も言えない自分だった。
泣くことも、叫ぶこともできない。
「黙ってやり過ごせば、そのうち終わる」
そう信じたかった。でも、それは甘い幻想だった。
私は、ただ耐えるしかできない「情けない自分」に、毎日怒っていた。
反撃できない。先生にも親にも言えない。
何も変えられない無力な自分が、心底イヤだった。
死に方ばかりを考える夜
次第に、私は「どうやって死ぬか」を考えるようになった。
首をつるのは怖い。
高いところから飛び降りる場所も知らない。
薬も手に入らない。
でも、カッターなら手元にある。
そうやって毎晩、頭の中で何通りもの“死に方”をシミュレーションしていた。
学校では感情を押し殺し、家では布団の中で“死に方”を考える。
それが、当時の私の生き方だった。
ずーと考えていた。
あの夜、私は涙を止められなかった
そしてある夜、私は決めた。
「今日で終わりにしよう」と。
リビングの救急箱からカッターを持ち出し、
誰にも見られないように部屋の明かりを消して、布団に潜った。
刃をそっと手首に当てたとき、
冷たい金属が肌を滑る感触に、思わず息を止めた。
ゆっくりと刃を動かすと、皮膚が切れて血がにじんだ。
でもその瞬間、自分でも驚くほどの勢いで、涙が溢れてきた。
止まらなかった。
嗚咽が漏れないように、枕を口に押し当てながら泣いた。
泣いて、泣いて、泣いて、何が何だかわからなくなった。
死ぬのが怖いのか
生きるのが辛すぎるのか
誰かに気づいてほしかったのか
自分の無力さにか
その全部だったのかもしれない。
この世界に、自分の居場所なんてなかった
学校にも、家にも、誰にも、自分の居場所はない。
誰にも言えなかった。「助けて」と。
毎日笑ってるフリをして、
「学校楽しい?」って聞かれたら「うん」と嘘をついた。
バレたくなかった。心配されたくなかった。
でも本当は──
心の底では、ずっと叫んでいた。
「助けて」って。
「もう、限界なんだよ」って。
それでも私は、生き残ってしまった──
あの夜、私は死にきれなかった。
浅く切った手首の傷は、数日でかさぶたになり、
でも、心の中の傷は、今も消えてはいない。
「あのとき死ねていればよかった」と思った日もあった。
でも、「あのとき死ななくてよかった」と思える日も、今はある。
この続き
あの夜から、私はどうやって「もう一度、生きよう」と思えたのか。
どんなきっかけがあり、誰の言葉が届いたのか。
そして、今どうやって過去と向き合っているのか──。
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