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25.10.25 Oasis @東京ドーム感想~プロフェッショナルな兄弟に感じた寂しさ~

2025年10月25日東京ドーム。
オアシスの実に16年振りとなる来日公演初日に行ってきたのでその思いを簡単に。



オープニング・アクト/Asian kung-fu Generation


本人もMCで触れた通り20年前の名古屋で行われた「サマソニイヴ」みたいなイベントで見て以来。
確かアジカン、カサビアン、オアシスだったと思う。
その時は「みんなオアシス見に来たんでしょ?すみませんね、サッサと帰りますんで」とずいぶんと自分たちを卑下したMCをしていたが、あれから20年。

今回も「この後のオアシスでみんな歌うと思うんでウオーミングアップで(リライトを)一緒に歌って下さい」と言っていたが20年前とは違い自信に溢れる言葉だった。
確か全5曲。
私がタイトルも知っていたのは「リライト」のみで他に聞いた事があるのはあと1曲だけ。
それでも円熟を感じさせる演奏と歌(上手い)は確かな成長を感じさせた。オーディエンスもかなりウェルカムな雰囲気でシンガロングも発生。
ロック・リスナーが多いんだなあという印象でした。

私と同世代のバンドが途切れることなく20年活動して立派な姿を見せてくれた事に少し感動。

2025年のオアシスはプロフェッショナルだった

セットリストはウェンブリーと全く同じ。2日目も全く同じだった様子。

YouTubeにあがっていた(当然イリーガル)いくつかのライヴも観ていたが演奏内容もほぼ一緒。モニターに映し出される映像もほぼ一緒。

以前のポストでも書いたけど、オーディエンスの期待する「ロック・バンドのオアシス」をしっかりと演じきる。

日本のオーディエンスもしっかり大合唱で答える。ポイズンならぬポズナンもアリーナの一部発生する等予習もされていた様子。
もちろん私も全曲歌ったよ。
オーディエンスの反応が薄めだったのは「Bring it on down」「Fade away」「Talk tonight」ぐらい。

最高の空間だった。みんなきっと大満足で帰路についたと思う。
かつてのオアシスを知る人たち、今回初めてオアシスを観た人たち、いづれの評価も好意的なものばかり。

私も堪能させてもらいました。

途中から何となく違和感を感じた。


大人になったオアシス


定刻通りに始まりなんの破綻もなく時間通りに進むライヴ。

ジョーイ・ワロンカーって以前観たベックのライヴではもう少し表情豊かなドラムだった覚えがあるけどなんだか単調。オアシスの楽曲に合わせてということか。

その他の演奏もまあ無難。
ちょっと心配だったリアムの声も素晴らしかった。
英語でのMCに対する反応が薄くても悪態つくこともなくやり過ごすリアム。

リアムの声が心配になることもない。
リアムが一旦ステージからはけても絶対に戻ってくれるという安心感。
ハイタッチやハグはするけど言い争い・殴り合いはしない兄弟。
サウンドもカッチリと問題ない。

全てにおいて安定感があった。

今回のリユニオンは多くのスポンサーも付いているだろうからしっかりやり切らないといかんのだろう。

あの伝説のfuxx岡(福岡)連続退場事件とかギャラガー兄弟ケンカとか、なんかこうロックらしい、オアシスらしい「危険」な「見てるこっちがハラハラする」ような事は何もなかった。

せっかくお金と時間の都合を付けて楽しみに参加したのに途中でリード・ヴォーカルがいなくなってしまうという怒りと落胆。
でもそんな話を聞くと「全くアイツらはしょうがねえなあ」と苦笑しながら受け入れてしまう諦観。
そんな危うくてでダメダメな、でもそれも含めて「ロック」だよね、っていう部分。
ふつうの人からすれば「許せない」はずなのにそれも許せてしまう自分にとってだけの「特別感」。
そんな要素は微塵も感じられなかった。

そう、オアシスは「プロフェッショナル」になっていた。

桜木花道が試合中ブチギレせず「バスケットマン」になったように、オアシスもまた歳を重ね、

「誰もに愛され、安心して観ていることのできるロック・バンド」

になっていた。

これからもリユニオン・ツアーは続く。リアムは来年以降もツアーがあることを匂わせている。
子供も大人も安心して楽しめるライヴになるだろう。

激動の90~00年代に活動し、長い沈黙を経て復活。本当の意味で「みんなのオアシス」になった。
ブラック・サバス(というかオジー・オズボーン)だったりクイーン(メンバーは変わったが)だったりと同じレベルのロック・ミュージシャン、アイコンになった。

かつてを知るファン、そしてバンドに並々ならぬ愛憎入り混じった感情を持つ私のようなファンからするとそんな「完璧」で「隙のない」オアシスは眩しすぎてちょっと違和感と寂しさを感じる20年振りの再会となった。

最後に

もちろんこれまで何度も書いてきた通り、私の人生の節目節目において常に勇気をくれたオアシス。
今回も11月中旬から本格的な闘病生活に入る自分に大きな勇気をくれたライヴだった。
「Whatever」〜「Live Forever」ではこれからの自分の人生に想いが重なり感極まった。

杖をついたお客さんもいたし、自分も今度行くときは身体状況がどうなっているのかわからない。
でもそんな人でもきっと安心して観に行けるライヴになるだろう。

次回ももちろん行くよ。自分より年上のギャラガー兄弟の最期を見届けずに逝けるっかての。

また会いましょう!オアシス!

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