見出し画像

美食半島 能登を行く ー 七尾市「Villa della pace(ヴィラ デラ パーチェ)」編 ー

なにもないけど、なんでもある。

そんな、能登半島の美食をお届けするシリーズ。
不便な地域だからこそ、奇跡的に残った豊かな自然があります。その能登の恵みを 徹底的に味わえるお店の紹介です。

その名は、
「Villa della pace(ヴィラ デラ パーチェ)」
料理だけでなく、素晴らしい場所に佇むオーベルジュだ。

オーベルジュとは?
レストランで食事した後、帰るのって面倒だよね。そんなときは オーベルジュ。『呑んで喰って寝る』家呑みと同じ至福が味わえる夢の施設が オーベルジュ。レストランが主の宿泊施設なのだ。

なぐなぐ的ざっくり説明


料理紹介の前に、宿泊施設とその周辺を紹介します。この風景だけでも、行きたくなること間違いなし。


▼ 旅の目的

今回、能登を訪れた理由は、Villa della pace(ヴィラ デラ パーチェ)であった。旅の目的になる場所、それが オーベルジュ。

七尾湾に面した 自然豊かな場所にある。

チェックインは、午後4時から可能。
ということで、びたっと午後4時に 到着。我ながら素晴らしい。(いや ナビが 素晴らしいんだけどね)


▼ 宿泊棟

ここに泊まれるのは、一日一組のみ。設備は 必要にして充分、シンプルだが満ち足りている。センス抜群の 部屋であった。

玄関ポーチ。
逆光だが、奥に見える中庭が、切り取られた絵画のよう。

部屋に入る。
いつものビジネスホテルとは、広さが違う。笑

能登の書籍、ローベッド、ハンガーラック、(写ってないが)生け花。いちいちオシャレ。
のんびり滞在を楽しむため、テレビはない。

アメニティもセンス抜群でしたが、キリがないので外に出ます。

▼ 塩津海水浴場跡

レストラン前は、かつて海水浴場だった。


海の家をリノベした、レストラン棟。どうりで 海に近いはずだ。

秋は夕暮れが早い

レストランの前を通り、海岸をずんずん歩く。奥の森、半島の先っちょまで行くよ。

妻と並んで歩く。10月最終週の七尾湾は、暑くもなく寒くもなく 穏やかであった。

ほどなく、先っちょに着いた。

えっ?料理は、まだかって?
もう少し 待て!

▼ 唐嶋社

実は、さきっちょに神社があるんです。どうりで、森が深いわけだ。ここは昔 島だった。古来、人々は船で参拝に訪れていた。

船着場から続く参道を進むと、拝殿が見えてきた。

「これからも、楽しく二人で旅ができますように」

「そして、能登の暮らしが戻りますように」
(この願いが、先じゃないのかいっ!)



▼ おまたせ

部屋に戻り、お風呂で体を温め、いざ出陣!

秋の夕は つるべ落とし

知識もないので、ソムリエの塩士さんに お酒のペアリングをお任せした。料理も含め、おんぶにだっこ状態で進みます。

ソムリエの塩士さんが、ほがらかなしゃべるタイプ。料理人の平田シェフは、朴訥とした職人タイプ。この絶妙なコンビによる演出。


それじゃあ行くよ!
お腹は空いたか!

能登饗藝料理のときょうげいりょうり

『能登饗藝料理』は、昔から大切にされてきた食文化を 現代料理へと発展させ、未来へとつなげていく「饗藝料理」を “能登” という場所で作る決意の言葉となります。

平田シェフの言葉


お酒は、日本を含め各国からセレクトいただいたが、料理は地元の食材が使われる。『地元を味わう』これが、旅をする理由でもある。

特に印象に残った料理を中心に紹介します。



▼ いとこ汁 天然きのこ

料理の紹介の前に
食材から

じゃーん

使用前

すべて能登産、名前を紹介いただいた、ホウキ茸、ボルチーニの仲間・・・が、覚えきれるわけもなく・・・(脳の容量少なし)


使用後

ほぼ調味料は使っていない、七面鳥の出汁と各種キノコの旨味だけが ぎゅーーっと凝縮された一品。

中央に見える岩のようなものは、豆腐も手造りした がんもどき。一口齧る。口の中に汁がほとばしる、野性味あふれる力強い味わいだ。

味わいが複雑すぎて、脳で処理できない。



▼ 沢野ごぼう 七日炊き

七尾市の沢野地区に伝わる郷土野菜、沢野ごぼう。通常の3倍の太さがある。そのため、じっくりと煮込まないと食べられない。七日間コトコト煮込むという。

伝統料理「七日炊き」を作り、それを猪肉と白菜を巻いて蒸しあげたもの。筋の少ないごぼうで、酒粕のようななんともいえない馥郁とした香りが口に広がる。

帰路に道の駅で探したが、沢野ごぼう見つけられず。ザンネン


▼ 畑

最初にメニューを見て「?」となった一品

はたけ?

フォーク?どうやって食べるの?
と攻めあぐねていたら

スプーンで、ぐわっとすくっちゃってください。

とのアドバイス

もう一度写真をよく見て欲しい。コイツ、単なるサラダではない。ペンダントの位置に、ちいさな小さな焼きおにぎり。しかも豆との混ぜご飯。赤カブは 酢漬け。カボチャは焼き、豆類は、煮込まれている。
野草花、地元野菜、ぶどう、きのこ・・・そこに能登塩がちりばめられアクセントとなっている。

一周見まわしても同じ食材が登場しない。しかも、煮たり焼いたり酢漬けしたり、個々に手が入っている。なんという料理。

美味しい の先へ

それは、感動であった。


▼ 七面鳥 芋餅

能登で、七面鳥?

国産七面鳥は、能登を含め3か所で飼育されているのみ。歯ごたえのある肉質で、噛むほどに旨味が出てくる。
左は、里芋とご飯で作った芋餅を 七面鳥のつくねで包んで焼いたもの。モチモチ コリコリ、楽しい一品でした。


▼ 無花果 餅 白胡麻


黒無花果のキャラメリーゼ、自家製アイス、白胡麻の下にはお餅。これに合わせるのは、

紅茶でもコーヒーでもなく

PASSO NERO 2021
2週間天日干しした遅摘みブドウのワインだ。甘い一品にあう銘醸。

そして、こちらが本当のデザート

中央にあるのが、マカロンの原型と言われるバーチディダーマ。周りを囲むのが、琥珀糖(野草ミントっぽい味わい)、豆飴、パートドゥフリュイ、そして、スギナのケーキ。和紅茶とあわせて召し上がれ。

小指の爪ほどの作品たち、宝石箱や~


11品と10酒、
そして、食前食後の2茶で構成されたコースが終了。

至福のひとときであった。


ヴィラデラパーチェの「パーチェ」は、平和の意。ゆったりと、満ち足りた時間が流れる場所であった。



ー 次回予告 ー

幸せな一日の始まりだ。

ヴィラ デラ パーチェで 迎える朝と、素敵なパン屋さんを紹介します。
能登応援の旅
これでひと区切り、次回もおったのしみにー!



つづく…



こちらもおススメの店
ちなみにコレ、お寿司じゃないですよ!



いいなと思ったら応援しよう!

なぐなぐ (nag-nag) ♡スキは、誰でも押せます。 読んだらハートマークをポチリ!♥️お願いします! チップは、旅先でのアテにアテます!