能登ふたたび ー 旅の栞 震災を超えて のと鉄道&輪島編 ー
雨粒が目に見えて大きくなってきた。
「本日の運行状況は、どうですか?」
「このくらいの雨でしたら、多少の遅延はあるかも知れませんが、運休することはないと思います。」
この言葉を鵜呑みにしたのが、まずかった。
◇◇
はーい本日も、なぐなぐツーリストのツアー(なぐツー)に参加いただき、ありがとうございます。今回は、のと鉄道と輪島の現状をお伝えし、おススメのお土産も紹介します。
できる限り、楽しく行きます。
なぐツーはじまるよ!
▼ 穴水駅
熱烈な鉄道ファンから怒られそうであるが、私は途中までクルマで移動することが多い。美味しいとこどり、パークアンドライド乗り鉄だ。
ということで、穴水ー七尾を往復します。
穴水駅は、道の駅を併設しているので、駅前の駐車場を利用しよう。
ほんの20年前、平成の時代、のと鉄道は、穴水から北と北東にずーっと延びていた。輪島方面と珠洲方面に分かれていたターミナル駅の面影を残す。それらが廃線となったいま、ここ穴水が最北の駅となっている。
ステキな車窓をお届けしたかったのですが、雨模様・・・

それでは、「世界の車窓から」ならぬ
「能登の車窓から」をお届けします。(石丸謙二郎 風で)
ちゃらん・らん ららー ちゃーらー ♬
最近、雨男っぷり全開のオイラ
ますます激しくなってきた。

それでも、定刻通り、しゅっぱーつ!
滲む車窓。
車窓に時々顔を出す七尾湾。茶色い濁流が、紺碧の海に、絵の具のように流れ出る。
中間地点、能登中島駅に到着。

▼ 語り部列車
本当は、『震災語り部観光列車』に乗りたかった。
この列車は、通常編成の列車に、1両もしくは2両追加されて運行される。全席予約席の特別車両だ。
震災前は、「観光列車のと里山里海号」と呼ばれていた列車だ。
この列車は、この能登中島駅で被災している。その状況を語り部を通して知ることができる。
つぎは、乗るぞ!
▼ 規定雨量
私の大っ嫌いな言葉「規定雨量」
終点七尾駅に着いた時には、30分遅延していた。本当は、30分ほど七尾駅前を散策する予定が、電車で折り返し出発を待つのみとなった。トホホ

「ご案内いたします。」
えっ
「規定雨量に達したため」
えーっっ
まさか・・
「30キロ制限で走ります」
ふぅ、助かった・・穴水まで戻れる。たぶん・・
あとは祈るのみ

チラリと見える七尾湾は、ますます濁っていた。
湾に流れる込む河川も、激しい濁流となっている。
▼ レインボー
もう少しだ、穴水に近づくにつれて、雨が落ち着いてきた。
穴水直前のトンネル、レインボートンネルが見えてきた。

ふぅ、なんとか穴水まで戻ってこれた。
雨男の名に恥じぬ、どきどき列車タビであった。
穴水では、「花咲くいろは」と「ピカチュウ」がお出迎え。

▼ 穴水駅
道の駅で、味噌をゲット。
この「かぶとみそ」、リピート買い決定!
好みの味です。
味噌汁は、昆布出汁をたっぷり効かせ、少量の味噌でどうぞ。

◇◇
▼ 旧輪島駅
だらりと垂れ下がる電線。斜めに立つ電柱。
えっ、まだこんな状態なの?
呆然とする。

廃線から20年たっても交差点名は「輪島駅前」
穴水と同様、ここも道の駅になっていた。駅前は、列車が走っていたころのまま、ロータリー型の円形駐車場。停めづらい・・・
旧輪島駅前に車を停め、歩く。

目指すは、
朝市があった場所

賑やかな街並みは、消え去り。朝市通りだけが、寂しく延びる。代わりに、近づかないと臨めなかった赤い橋が、間近に見える。
朝ドラ「まれ」にも登場した「いろは橋」だ。
▼ なるせ
もうひとつ、目で確かめておきたかった場所が
カウンター6席の小さな店、なるせ。
ぶっきらぼうな親爺であった。愛知県のお酒を厨房奥の棚に見つけると、常連さんの手土産だという。
このぶっきらぼうな親爺を慕い、遠方から手土産持参で客が来る。
「今日は、太鼓やってるから」
「観に行きな」
輪島港の特設ステージで見た、「御陣乗太鼓」
お盆休み帰省した地元の人々。真っ暗な舞台に、かがり火のスポットライト。打ち鳴らされ響き渡る太鼓の音、圧巻の演技に胸が熱くなった。
そんなことを思い出しながら歩くと、店のあった場所には、煤けた大木と雑草の生えた空間があるのみ。

「親父さん、あの岩モズク、もう一度食べたかったな。」
もう叶わぬ夢。
オイラの気持ちを代弁して、再び雨が降り始めた。
ー 次回予告 ー
おまたせー!
なぐツーと言えば、酒
輪島のワイナリーのご紹介

(つづく…)
いいなと思ったら応援しよう!
♡スキは、誰でも押せます。
読んだらハートマークをポチリ!♥️お願いします!
チップは、旅先でのアテにアテます!