私と水泳5 ~長身コーチ、幼児と本気でふざける~
前回は、私が水泳指導でやらかした失敗について書きました。
今回は、子ども(幼児)の指導をテーマに書いていきます。
指導の考え方が変わった言葉
これまでの投稿を読んでいただいた方は、私がどのような考えで指導に取り組んできたのか、なんとなくご理解いただけているかと思います。
その考え方の中で、後付けで大きく変わったものが一つあります。
それが、
「教えている自分が楽しくないと、相手も楽しくない。
いかに“両方”を楽しませるか」
という考え方です。
この言葉を先輩から言われたとき、はっとしました。
さらにその先輩から、子どもの指導では「楽しませる」という気持ちで入らないといけないということを学びました。
この考え方を意識するようになってから、
「自分はまた一段、指導がうまくなったな」と実感しています。
ギャップコーチ
私は身長が186cmあります。
そんな大男が、3〜5歳くらいの幼児に水泳……
正確には「水慣れ」を指導していたら、どう見えるでしょうか。
かなり奇怪な光景ですよね(笑)
しかも、真剣にふざけています。
奇怪というより、キモいレベルかもしれません(笑)
でも、それくらいやらないと、子どもは「楽しい」と感じてくれません。
距離感がわからなかった新人時代
昔から面倒見は良い方で、小さい子の扱いは苦手ではありませんでした。
しかし、病気がきっかけで人間不信を経験し、距離感がわからなくなっていた時期がありました。
新人の頃は幼児クラスのアシスタントに入っていましたが、
子どもが私を見るだけで泣くということが日常茶飯事で、かなりへこみました(苦笑)
ただ、少しずつ慣れてくると、そうしたこともなくなり、
子どもたちもなついてくれるようになりました。
今思えば、当時は無意識に緊張や“殺気”が出ていたのだと思います(苦笑)
気が付いたら、おもちゃにされていた
子どもの扱いに慣れてくると、子どもたちの態度も一気に変わってきました。
施設内で私を見つけると声をかけてくれたり、
手をつかんだらなかなか離してくれなかったり、
気が付けば抱っこやおんぶをせがまれたり。
完全におもちゃ扱いです(苦笑)
でも、そうなった時に
「自分の殺気は、ちゃんと消えていたんだな」
と感じました。
ある日の出来事
① 居眠り事件
初めて教室に来た女の子が、緊張からずっと泣いていました。
当時アシスタントだった私は、その子を抱っこしながら指導をしていました。
最初は泣いていたのですが、
途中で静かになったので顔を覗き込むと──
寝ていました(笑)
私の抱っこに安心してくれたのかな、と思いつつ、
その寝顔にほっこりしました。
ちなみに別の週には、
おんぶしていた別の子が寝ていました(笑)
② 成人男性恐怖症(?)
代行で入ったクラスに、
「男性コーチNG」という女の子がいました。
事前に共有されていたため身構えていましたが、
教室が始まると、その子は一切泣かず、
むしろぐいぐい私のところに来るという予想外の展開に。
泣かれて阿鼻叫喚の地獄絵図にならなかったのは良かったのですが、
事前情報と違いすぎて少し戸惑いました。
後日、私よりイケメンな男性コーチが担当した際、
その子は大泣きで教室どころではなかったそうです。
その後、お母さんと話す機会がありこの話をすると、
「お父さん以外になついたことがない子が、
泣いていなかったことに私も驚きました」
と言われました。
なぜ泣かなかったのかは、今でも不明です。
ただ、似たようなケースは何度かあり、
私はその子たちのお父さんになったようです(冗談)
おまけ|客観視
私の幼児クラスは、
だいたい私がボケ倒し、子どもたちが大笑いしています。
でかい図体で変なことをするので、
傍から見るとかなりシュールらしいです。
同僚曰く、
事務作業をしている時の私は
不機嫌そうで顔が怖いとのこと。
そのイメージを持ったまま
私の幼児指導を見ると、ギャップがすごくて面白いらしく、
用もないのにプールに来て、
ニヤニヤしながら見ている同僚もいました(苦笑)
最後に
「一番楽しいクラスはどれですか?」
とコーチに聞くと、
「幼児クラス」と答える人は多いです。
安全管理の面では、
泳法クラス以上に緊張感を持つ必要がありますが、
一番子どもたちの笑顔が見られるのが理由だと思います。
大男がちびっ子たちと一緒に
水と戯れている姿を想像して、
読者が吹き出す前に終わりたいと思います。
続く
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