ショートショート_ 夏休み
空の旅は、実は昔、嫌いだった。
だいたいからして、飛行機は高い。それに乗ったことがあると自慢するヤツはたいてい、鼻持ちならない人物が多かったし。飛行機事故で、ひとり友人を亡くしてから嫌いになったのだった。
だが、北海道だけは飛行機で出張せねばならず。さらに定年間近になり。短時間で全国を出張して回らねばならなくなった時に。九州も新幹線から飛行機に切り替えた。
たった1年だった。
コロナ禍となり、異動となって内勤となり。今年になってなぜだか出張が多い全国対応の営業となり、いずれ飛行機に乗ることにもなるだろう。
数年後、本当にリタイアしたら。
飛行機であちこちに行ってみたい。
最近では飛行機はCO2排出量が多くて環境に悪いという意見もある。そう考えると逆行するかもしれないが、今になって好きになってきている。
また、行ってみたい。
空の旅に。
そんな日曜日の午後に、またもや、荒技をやってしまった。
さて、小牧幸助さんの、シロクマ文芸部の最新お題は、毎週木曜日に出る。
そして、今回のお題は、「空の旅」から始まる小説・詩歌・エッセイなどを自由に書いてみませんか?いうことで。
そして、たらはかにさんからのお題は…。
表のお題が【ナンパ細胞】で。裏のお題が【タコパ体操】|д゚)チラッということだ。
また、山根あきらさんの、青ブラ文学部のお題は、少し早めに出る。
今週のお題は「青い記憶と赤い記憶」です。
今回は、「青ブラ文学部」のお題「青い記憶と赤い記憶」を、文中に入れることにしよう。
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
コジ、「荒技師」だなんて、あんまりおおっぴらに言わないほうがいいよ。
うむ……。そうだな。
3人の企画は両方とも、膨大な数のファンの方、参加希望者を抱えていらっしゃって。お題を出すだけでも、大変だと思うのである。それでもお題を出してくれる。毎週。ほんとうに、ありがたい限りだ。ほんとうに励みになる。
また、今回は、めいさんのシロクマ文芸部作品を読んでみた。ちょっとその感想を、シロクマ感想文として書いてみる。
今週も、「シロクマ文芸部・夕焼けは」で検索して飛んで行き、「シロクマ感想文」をほんの少し、コメントを残した。
ルルとコーラル。いいコンビになりそうですね。
なんだか一瞬、「魔女の宅急便」を思い出しました。
魔法使いは絨毯にも乗るのですね。ジーニーの専売特許だと思っておりましたが。
箒たちが連れて行ってくれる旅。どこまで行くのですかね。楽しみですね。
でも猫さんたちは留守番とは。まあ、それものんびり出来て、良いものですね。
夏休み。ようやく私も、夏休みに入りました。義母のところに行って、整理整頓、頑張りたいと思います。それが夏休みの宿題です。
夏。めいさんも暑さに気をつけつつ。楽しく豊かにお過ごしください。
めいさんは、今回のようなメルヘンチックなお話も書かれる。
でも、その全てが優しく柔らかくて。こういう作品を書きたいといつも思っているのだが。「荒技」ん書いている限りは、遠いのだろう。
今、生きていられることに感謝して。今宵も、月に祈ろう。
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
せっかく出していただいたお題を、小牧幸助さんの始まりの言葉(シロクマ文芸部)と、たらはかにさんの裏表のお題(毎週ショートショートnote)、そして山根あきらさんの青ブラ文学部のお題。4ついっぺんに書く荒技。まして、シロクマ感想文と、全部で5重の荒技。あまりにもやりすぎじゃないかな。
そうだ、今週は5重の荒技だ。
うむ。
これで何週間だろうか。もう、2年をとうとう超えて3年目に突入している。
まあ、続けられるだけ、続けるさ。
心の中の、リトルkojuroが、また、ボソリと、呟いた。
まるで、悪ガキそのものだな。
まあな。
なんのはなしですか。

さて。それでは、本編にまいりましょう。今週の荒技、「ショートショート_ 夏休み」約410字を、どうぞ。

空の旅。ツールE(注1)を使えば飛行機に乗ることはないのだが。休暇中ということで泉は羽田から関空に飛んで祖母の家に向かっていた。
綺麗な富士山を見ていると機内サービスの時間となった。
隣に座ったサラリーマンが突然、馴れ馴れしく話しかけてきた。
「どこ行くの?」
どうも雰囲気がおかしい。
「なんか、窮屈やない?」
そして、伸びをしたり、首を激しく振ったりし出した。
男の肌は真っ赤に。腕には吸盤のようなものが浮き出てきて、徐々に唸りだした。
泉を囲む8名が同様の異変を来していて。
怪人化したのだと確信した。
男が大声を出した瞬間、シートベルトを外して強烈な肘鉄を顔面に食らわした。同時に椅子の背に乗り、一瞬にして周囲の怪人全てを熨した。
機内は、騒然となる暇も無かった。
無事に着陸。
乗り込んできた捜査員達が怪人を確保。事後処理をした後に残ったのは、昼間の空とタラップを降りたときの夕焼けの、青い記憶と紅い記憶だった。
短い夏休みが、ようやく始まった。
(注1)空間・時空・瞬間移動装置で、泉の父の教授が最初に開発し、財前がマイクロ化し、実用化した。その名は彼の名の頭文字に由来している。

《余滴》
「空の旅」今は、好きです。
さて。毎週ショートショートのお題の解説です。
ショートショートnoteカードゲームでは、お題の言葉そのものを入れ込まないで匂わせるのを流儀としています。
小牧幸助さんの書き出しのお題や、山根あきらさんの青ブラ文学部のお題、水曜日の「三題噺」の三つのお題は、その言葉そのものをストレートに文章に入れ込むのですが、たらはかにさんのお題は、表も裏も、なるべく言葉そのものは入れ込まない方が良い、“匂わせる”のだという流儀に沿い、なるべくそうしていっている“つもり”なんです。
しかし、方や、私のこの「荒技」にお題の言葉を探し続ける人もいらっしゃいまして。
たらはかにさんのお題については、今日も、ここに、お節介な解説を入れてみようと思います。
ですが。
この解説ついての一切の苦情は受け付けません。なぜならば、これこそが、「荒技」だからです。笑
①表のお題が【ナンパ細胞】→ 泉に急に不躾に声をかけているところから、無作為にナンパしたくなるような細胞変化をしていくようです。
②裏のお題【タコパ体操】|д゚)チラッ→伸びをしたり首を激しく振ったりして体操をしています。また、肌が赤く吸盤が出てきているところで、タコ怪人化しているのです。また、泉を囲むように8人も怪人化していて。まるで怪人パーティーです。
カバー画像。夕方のタラップを探したのですが。見つかりませんでした。笑
緊急着陸をしたはずなので。本来、ドル箱路線の羽田⇔伊丹線は、ほとんどタラップを降りるようなことは無いはずなのですが。敢えてタラップとしました。夕焼け空も泉に見上げてもらわねばならないので。苦肉の策です。笑笑
私の「荒技」は、ショートショートと言いつつ2年前からの続きものです。設定、筋書きなどがわからない方もいらっしゃるかも知れませんが。なんのはなしですかと、どうぞ、笑ってください。
それにしても荒技。なかなか難しいです。時間もかかりますし。なにせ、頭がついてきません。荒技師への道は、まだまだ遠く彼方にあり。欠片も見えてきません。
昼間のそんなこんなを家内に語ろうとして後ろを振り向くと、空のソファーが、静かに笑っていた。
先日から家内は、あるプロジェクトで、都心のホテルに泊まり込んでいる。
シーンとした部屋の空気に、なんだか、心が追いつかない。
昼間のやりとりからすると、家内は、元気なようである。
家内が元気だと、我が家は、明るくて平和である。
だから。
これで、いいのだ。


