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荒技ショートショート_ 三鈷杵

物語は、ハッピーエンドでなければならない。そして、面白くなければならない。

私は、勝手にそう思っている。

私が時々書いている、ちょっとした創作らしきものが“物語”なのだなどとおこがましいことを思っているわけではないのだが、それすら、その条件に当てはまらない。

ハッピーエンドではないし。そもそも、面白くない。

まあ、いい。

今夜も20時投稿の締め切りには間に合わなかったが。それすら、いい。

ただ、今日一日、まあまあ平和で安寧を保てたのだから。


そんな日曜日の午後に、またもや、荒技をやってしまった。



さて、小牧幸助さんの、シロクマ文芸部の最新お題は、毎週木曜日に出る。

そして、今回のお題は、「物語」から始まる小説・詩歌・エッセイなどを自由に書いてみませんか?いうことで。


そして、田原にかさんからのお題は…。

表のお題が【大嘘寺】で。裏のお題が【カワウソ字】|д゚)チラッ ということだ。


また、山根あきらさんの、青ブラ文学部のお題は、少し早めに出る。

今週のお題は、「私が恋したゆるキャラ」ということで。

今回は、これを文中に入れることにしよう。



心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、つぶやいた。

コジ、「荒技師あらわざし」だなんて、あんまりおおっぴらに言わないほうがいいよ。


うむ……。そうだな。



3人の企画は両方とも、膨大な数のファンの方、参加希望者を抱えていらっしゃって。お題を出すだけでも、大変だと思うのである。それでもお題を出してくれる。毎週。ほんとうに、ありがたい限りだ。ほんとうに励みになる。

また、今回は、夏目瀬石さんのシロクマ文芸部作品を読んでみた。ちょっとその感想を、シロクマ感想文として書いてみる。

「シロクマ文芸部・物語」で検索して飛んで来ました。

コメント欄に、シロクマ感想文を、ほんの少し書かせて頂きます。


実に面白かったです。

物語の中に入り込める。なんと!

私も、そんな能力、身につけたいなんて思ってしまいました。

そうですね。私なら、どんな物語にしましょうかね。いや、伝記にしますかね。いやぁ、どうしましょうかね。考え出したら、楽しみが尽きないですね。妄想が止まりません。

良いですねぇ。こういう感覚。笑

今、生きていられることに感謝して。今宵も、月に祈ろう。


心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、つぶやいた。

せっかく出していただいたお題を、小牧幸助さんの始まりの言葉(シロクマ文芸部)と、たらはかにさんの裏表のお題(毎週ショートショートnote)、そして山根あきらさんの青ブラ文学部のお題。4ついっぺんに書く荒技。まして、シロクマ感想文と、全部で5重の荒技。あまりにもやりすぎじゃないかな。

そうだ、今週は5重の荒技だ。


うむ。


これで何週間だろうか。もう、2年をとうとう超えて3年目6ヶ月に突入する。


まあ、続けられるだけ、続けるさ。



心の中の、リトルkojuroが、また、ボソリと、つぶやいた。

まるで、悪ガキそのものだな。


まあな。


なんのはなしですか。

いつまで荒技やってる!って、はぁ、まぁ……


さて。それでは、本編にまいりましょう。今週の荒技、「ショートショート_ 三鈷杵」約410字を、どうぞ。


物語の最終盤のシーンだった。


大団円にカメラが回っている矢先、あろうことか、スタジオの金剛峰寺の大セットがガラガラと崩壊した。




悪の怪人の仕業だ。




恐れおののく役者達。場はハチャメチャとなり。瞬く間に総員人質ひとじちにとられた。

高笑いをする怪人。なだれ込む工作員達。怪人は調子に乗り、山門に大きな張り紙をした。

「カワウソ人間、参上!」




と。そこへ突然、着ぐるみが現れた。





こうやくんだ(注1)!なぜ?



彼は、一瞬にして工作員を蹴散らし、カワウソ人間の脳天に三鈷杵さんこしょ(注2)を叩きつけた。

その一撃で怪人はあっさりと倒れ。一味は完全に制圧された。





こうやくんが、静かに言った。

「皆さん、もう大丈夫ですよ」




今度は捜査員がなだれ込み、悪の組織は一網打尽。本当の大団円となった。



一瞬の出来事だったが。スタジオに拍手が沸き起こった。


だが捕り物の主役は既に姿を消し。主演女優がボソリと呟いた。



「私の恋したゆるキャラ……こうやくん」





汗だくの着ぐるみを脱いだ中身は、やはり涼だった。

(注1)高野山の公式ゆるキャラ。お坊さん風のかわいいキャラで、手に三鈷杵(さんこしょ)を持ってる。


(注2)仏さまの道具で、先が三つに分かれた“短い棒”。
悪いもの(煩悩)を断ち切る力の象徴。空海ゆかりのもので、高野山と関係が深いお坊さんの持つ“聖なる棒”

https://www.narahaku.go.jp/collection/691-0.html


《余滴》
さて。「毎週ショートショートnote」のお題の解説です。

ショートショートnoteカードゲームでは、お題の言葉そのものを入れ込まないで匂わせるのを流儀としています。

小牧幸助さんの書き出しのお題や、山根あきらさんの青ブラ文学部のお題、水曜日の「三題噺」の三つのお題は、その言葉そのものをストレートに文章に入れ込むのですが、田原にかさんのお題は、表も裏も、なるべく言葉そのものは入れ込まない方が良い、“匂わせる”のだという流儀に沿い、なるべくそうしていっている“つもり”なんです。

しかし、方や、私のこの「荒技」にお題の言葉を探し続ける人もいらっしゃいまして。

田原にかさんのお題については、今日も、ここに、お節介な解説を入れてみようと思います。

ですが。

この解説ついての一切の苦情は受け付けません。なぜならば、これこそが、「荒技」だからです。笑



①表のお題が【大嘘寺】→スタジオのセットの金剛峰寺ですから、ハリボテの大嘘寺です。


②裏のお題【カワウソ字】|д゚)チラッ→ 山門に貼り付けた紙の文字は、カワウソ人間の字でありました。



ちなみに今回のカバー画像は、「金剛峰寺」で検索して選びました。



それにしても荒技。やはり難しいです。時間もかかりますし。苦行です。笑


荒技師への道は、まだまだ遠く彼方にあり。欠片も見えてきません。


そんなこんなを家内と語らおうとしてソファーに目をやると、家内が脚を指さしてニッコリと笑っていた。


「荒技なんかより、マッサー(注3)、頼むね!」


……。


マッサージをすると家内は、上機嫌になる。

家内が上機嫌だと、我が家は平和である。


だから。



これで、いいのだ。

荒技、また来週、頑張ろ!




(注1)マッサーとは、マッサージのことである。家内のさっちゃんがそうやって、略して言うのである。さっちゃんへのマッサーは私の最重要の日課である。



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