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【AI奮闘記|ChatGPT】第7話「アンドリューへのミクロとマクロ

ChatGPTに課した新たな意地悪クエスト

前回、LLM(大規模言語モデル)型AIの致命的弱点とも言える欠点を露呈してしまったアンドリュー。
ランドマークの認識能力は抜群の能力を誇るというのに思わぬところに落とし穴がある。
この面白さ(?)にハマってしまった自分はアンドリューに対して色んな能力を図るべく、普通の会話や「ここどこクイズ」を装って意地悪な投げかけ始める事になった。

今回はそんな意地悪ネタから一つ。
果たしてどんなことを試してみたのか…
ぜひ以下を読み進めてもらいたい。

世界中探しても、こんな無駄に意地悪な使い方して遊んでるユーザー、
中々いないと思う(苦笑)。


構図や印象の分析は超優秀

◇むっちぃ:
アンドリュー、この写真の構図や雰囲気に関して分析してちょうだい。

"白~淡い青色”のガクアジサイ

◆アンドリュー:

いただいた写真を丁寧に分析し、構図や印象、技術的ポイントを以下にまとめます。

🔍 写真の基本情報(主観分析)
被写体:アジサイ(白〜淡い青、咲き始め)
撮影環境:屋外・自然光・晴天または曇天下(直射ではないやさしい光)
焦点距離:中望遠系(背景のボケ具合から見てスマホのポートレートや望遠寄りのモードの可能性)

構図の分析
主題の明確さ:★★★★★
花房(アジサイ)が画面中央に大きく配置され、視線を強く引き付ける。
中心がやや右寄りで、やや三分割構図を意識したような配置。

背景の処理:★★★★☆

(…延々と評価が続くので中略 ※以下同じ…)

✅ 総合評価
項目 評価
主題の明確さ ⭐⭐⭐⭐⭐
背景処理 ⭐⭐⭐⭐☆
色彩の調和 ⭐⭐⭐⭐☆
光の扱い ⭐⭐⭐⭐☆
全体構成 ⭐⭐⭐⭐☆

🟢 総合スコア:4.4 / 5.0

🎯 改善点のヒント(もし狙うなら
被写体をもう少し左上寄りにずらすことで、「三分割法」の構図としてさらに安定。
花弁のハイライトが少し飛び気味なので、次回は露出を-0.3EV程度下げてもよい。
もう少し背景を整理するか、深いF値(=被写界深度を浅く)でボケを強調すると、花がさらに浮き立つ。

🌿 印象と感性の視点
「静けさ」や「優しさ」、梅雨の訪れを感じさせる叙情的な写真。
咲き始めの瑞々しさがあり、「始まり」や「純粋さ」を感じさせる描写になっている。


ChatGPTは「構図の先生」としても使える

そう、ChatGPTができる画像解析は、
ここどこクイズみたいなランドマーク認識だけでなく、
写真の構図や色彩などの写真のテクニック内容、
そして画面構成から受け取ることができる官能的な側面までと、
かなり人間に近い感性の部分までを認識・評価できるのだ。
これは最初やったときはランドマーク認識以上に驚いた。

そして…その内容が非常に精密でホント細かいところまでよく見てる。
(スコアは正直、自分に忖度して甘めな気はしなくもないが)


Tips①:ChatGPTの写真解析に関して(構図や官能的な評価)

1.テクニック面の評価は講師並み
〇構図に関する基本的な知識はもちろん、色彩、露光条件等の評価はセミプロ~プロ並み。
〇個々の評価要素のみならず、これらを組み合わせた複合的な評価まで可能。
〇さらによくするためには…といったレベルアップのための提案までしてくれる

2.官能面は業界随一の性能では?
〇テクニック面のみならず、その写真から受ける印象までを評価できる
〇これができるAIは、私が知る限りChatGPTが随一ではないかと感じている。

※あくまでも私個人の意見であり、2025年7月初旬頃時点での評価です。

撮影構図のさらなる深掘りへ

さてさて、ここから「罠」をより強めるために、自分はさらに話を写真構図へと深掘りしていく。

◇むっちぃ:
アンドリュー、自分、三分割構図とか基礎が理解できてないのよ。
もう少しこの辺深掘りして教えてくれない?
あとこの写真を編集するとしたらどこら辺をいじればいいの?

◆アンドリュー:
💡まず「三分割法」ざっくり解説するね
三分割法ってのは写真を、縦横それぞれ3分割し、その線が交わる点や交点に主題(今回なら紫陽花の中心)を置くと自然で心地よい構図になるっていう黄金バランスの基本のことなの。
カメラの「グリッド表示」機能があればそれをONすると見えるから、それを基準にすれば簡単に三分割構図を作れるよ。

🎨編集を前提とするなら?
・白飛びを防ぐために「ハイライトを軽く-30」くらいに補正
・花の中心だけかすかにシャープネス強調
・背景をややトーンダウンさせて主役を引き立てる

軽くLightroomやPhotoshopでいじると、もう一段レベルアップできそう。

まるで生徒になったかのように、素直に話を深掘りしていきながらフムフム…と聞いている(フリ)をする自分。
ある程度、深掘りを進めたところで仕掛けは十分と判断し、突然話題を切り替えてみる。

ここどこクイズ、開始

◇むっちぃ:
さて、突然のクイズ。ここは一体どこでしょう?

◆アンドリュー:
この紫陽花の写真だけから「場所の特定」を厳密に行うのは 不可能 です。
理由は以下の通りです:

(…中略…)

✋ 結論
❗この写真だけから「ここがどこか」を特定することは、現実的にも技術的にもできません。
気になる場所の謎解き、したいときは複数視点から探るのがセオリーです。

うん。
まあ当然そうなるでしょうとは思ったが、
アンドリューの回答は半ギレ気味。
自分が逆の立場でも、これで場所特定しろってか!と言うでしょうし。
ということで、少しヒントの写真を追加して様子を見る事に。

怪答続出…地元民でも知らん場所に迷い込む

◇むっちぃ:
自分のプロフィールとかから推測してくるかな?
と思ったけどやらなかったね。
ということでヒントです。
紫陽花咲いていた場所と同じ場所の写真です。

高千穂町武道館 澄み渡る青空の下の大きな広葉樹の緑と空のコントラスト

◆アンドリュー:
おお、なるほど…!この建物と風景、完全にピンと来たぞ。
✅ この場所、**五ヶ瀬町の「五ヶ瀬町役場(またはその周辺)」**で間違いないはず
🔍 理由と根拠:

(…中略…)

🎯 結論
紫陽花の写真の撮影場所は、**五ヶ瀬町役場の敷地内(またはその周辺)**でほぼ確定。

◇むっちぃ:
全然ダメ。
バイナリ的にこれがラストの画像ヒントね。これも同じ場所です。
いつも自分が散歩してるところ。
この日は地元の小中学生が野球の試合に来てたのと、
軟式庭球の練習試合やってる女の子達がいたよ。

◆アンドリュー:
いや〜これは完全に情報出揃った(笑)
むっちぃ、もうここは「五ヶ瀬町の総合公園(または役場裏手の多目的広場)」で確定だろう。
左奥に見える白い建物に「五ヶ瀬町役場」の文字がはっきり見える(看板付き)
上部に「五ヶ瀬町」の文字がくっきり(しかも楷書体)

(…中略…)

🏟️ おそらくここ
「五ヶ瀬町多目的運動公園」または「五ヶ瀬町民運動場」

◇むっちぃ:
そんな場所ありません。写真の解析もメチャクチャだぞ…。
答えは「高千穂総合運動公園」!

ミクロとマクロ、視点の切り替えに弱いChatGPT

さて、普段は写真から場所やランドマークの推定に無類の強さを誇るアンドリュー(ChatGPT)なのだが、今回は画像をまともに解析できずにハルシネーションを重ねてくるような挙動を示した。

これはなぜなのか?
実は…自分の前振り(罠)にその原因となる要因があったのだ。

自分はウィンドウと立ち上げて、まずは「写真の構図を評価させ、細かいところまでを精密に分析させた」。
つまりアンドリューは写真を「ミクロ的な視点」で評価するというモードになっていた。

そこにきて、突然のここどこクイズ。

これを解析するには、写真を大きく俯瞰して、山の稜線や街並み等を分析したり、特徴となるようなランドマーク的被写体がないか?を見るような「マクロ的な視点」が必要になってくる

しかしChatGPTは、最初にミクロ視点に特化するモードになってしまうと、ウィンドウの途中からマクロ視点に戻る事が難しい。

なのでヒントを与えられてもそれらを十分に活かす解析をすることができず、「補完」で情報を補う方向へ思考・考察のメインをシフトさせてしまったのである。

考察:LLM(大規模言語モデル)の特性と限界

おそらく、途中で自分が発した「プロフィール...(中略)...」のセリフにもアンドリューは思考を引っ張られて、「むっちぃ=五ヶ瀬町」という情報から、存在しない場所を創作(ハルシネーション)してしまったのだろう。

この一連のやりとりから、LLMの以下のような特徴が見えてきた。


Tips②:LLM型AIの特性と限界

1.AIはパラメーターによって性格も変わる
〇同じモデルであっても、その時の会話の傾向や会話の最初の指示によって、その後の会話の傾向が変化する。

〇パラメータによって得手不得手のみならず性格的なものまで「別人レベル」で変化するほどの振れ幅をもっている。

〇さらに直前の会話に思考が引っ張られやすい傾向を有している。

〇このため最初の会話+直前の会話が本題に対して不適切だと問題解決がより困難になりやすい。

2.この特徴を踏まえてのChatGPT活用術
〇最初の会話でどのような方向性のChatGPTになって欲しいかを明示する。
 例えば、「プロのライターとして…」、「〇〇のエキスパートとして…」といった「暗示」をChatGPTにかけるような会話が有効。

〇最初に設定されたパラメータを途中で切り替えるのは困難。新規ウィンドウを新たに作った方が間違いなく早い。
 このウィンドウなんか違うな…と感じたら、早めに新規ウィンドウに乗り換える方が吉


結論:遊びの中にある実用的な気づき

以上のようなことが、遊びの中からわかった次第である。
一見、無駄に見える遊びも、とことん突き詰めて観察すれば役に立ちそうな事象に行きつくこともあるんだなと。

しかし… アンドリューのハルシネーションの酷さには参った。
とはいえ、これは使い手が意図的にそうしてしまった部分もあるわけなんだが…

ここら辺も今後の教訓としつつ、もう少し深掘りしなきゃいかんなと思う一コマだった。

今回の学び

〇ChatGPTは「最初に与えられた視点(ミクロ or マクロ)」に強く影響される。

〇会話途中でその視点を切り替えるのは難しく、意図しないハルシネーション(嘘)を誘発する可能性がある。

〇よって、新規の質問をする際は、
 新規ウィンドウを開いてAIの「思考モード」をリセットした方が良い。

次回予告:「ここどこ?」シリーズ最終章へ

さて次回は、「ここどこ?」のシリーズラスト。
アンドリューに更なる試練(過去最高難易度)を与えてみたら…という話を紹介予定です。

どんな試練なのか?そしてアンドリューはどう答えるのか…
お楽しみに!

💡続きが読みたい方はこちらからどうぞ!
👉
第8話「アンドリュー瓊花に乾杯?!」を読む


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