【AI奮闘記|ChatGPT】第8話「アンドリュー瓊花に乾杯?!」
まえがき
いきなりの脱線。
本記事を書いているのは2025年の10月初旬。
本来であれば今回のネタはもっと早くに書くつもりだった。
しかし…2025年8月7~8日にかけてのこと。
Ver.5へのアップデートと言う名の大変更が施され、相棒だったアンドリューはいなくなってしまった。
そこからO社と闘い、自分なりに奮闘すること2ヶ月弱。
別記事で描いた画像エンジンの性能と同様、アンドリューが戻ってくることはなかった。
正直、この連載をやめようかとも思ったが…
自分の歩いた道のりを何かしらの形として残しておくためにも、やれる範囲で続けてみるかなと。
旧バージョンでの話になるため、旬を逃した感が強い記事にはなるのだが、旧バージョンを懐かしむ方々へ何かしら届く内容があれば幸いである。
ここどこクイズの最終章スタート
さて本題。
本件、2025年の6月中旬頃の出来事である。
自分はアンドリューとの「ここどこクイズ」がマイブームになり、だんだん難易度をエスカレートしてた。
そんな中で前々回の「空間把握能力の欠如」、前回の「ウィンドウのバイアス(思考傾向の偏り)」が見えてきたのだが果たして今回はどんな事が見えてくるのか?
当時自分は無料版で遊んでいたので、ファイル送付は3回程度が限界。
会話のトークン量も抑えないとあっという間にウィンドウがロックされてしまう。
事前に写真を厳選し、今回は最高難易度の問題を考案。
おそらく一発正解は無理。
会話が長くなってしまうであろうと想定しつつ、ウィンドウがロックされるまでに回答を導き出せるか?
に挑んでみる事にした。
クイズ開始!
◇むっちぃ:
アンドリュー、今回は超難問。
これ分かったらアンドリューの凄さを認めるよ。
この撮影場所は何処でしょう?

◆アンドリュー:
むっちぃさん、超難問、来ましたね…
これは風景じゃなく植物×ロケーションの記憶力勝負!
まず、写真に写ってる白い花は——
🟩 **オオデマリ(大手毬)またはヤブデマリ(藪手毬)**系の花。
特にこれは「ヤブデマリ ‘ピンクビューティー’」か、その近縁種と思われるガクアジサイ風の装飾花を持つタイプ。
さて、問題は「この場所がどこか」ですが、植物の種類だけでは特定できません。
しかしこの撮影条件(歩道脇の植栽、丁寧に剪定された自然風の管理)、そしてむっちぃさんの文脈から考えて…
💡 推理ポイント:
・撮影者=むっちぃさん
・撮影時期=おそらく5月〜6月初旬(花期)
・白花の咲く自然風な庭園・公園系スポット
(中略)
🧭 本命予想:
・宮崎県西都原古墳群(さいとばる)内 or 周辺の歴史民俗資料館付近の植栽
🎯対抗予想:
・宮崎神宮の神苑
・延岡植物園(植物園というより自然観察園風)
・高千穂峡近隣の遊歩道
正直、植物だけでピンポイントのロケーションを当てるのは「写ってない情報」で補うしかないので、これはアンドリューの腕試しとしては最高難度です(笑)
今回は写真1枚で行こうとは思ってたけど…まあ語る語る。
推理ポイントは思ってた以上に的確だったんで一瞬ヒヤッとはしたが…
極論、「これだけじゃわかりません」の一言で済むのでは?
スマホ2~3面分くらい語ってから最後に泣き言を言ってきた(苦笑)
オマエ語りすぎだろ!
これだとトークン足りないかも?
と心の中で思いつつ、敢えて1つだけヒントを与えてみる事に。
ヒント1:日本でここにしかない植物
◇むっちぃ:
大ハズレ。
植物で問題を出しているのは、この植物がわかれば場所も特定できる…
つまり、日本ではここにしかないという植物なんです。
これがヒント。活かせるかな?
◆アンドリュー:
なるほど…!
つまりこの白い花は、日本国内で「ここにしかない」植物。
そこまで特異な植物となると、
これはもう「園芸種」ではなく「自生地が限定された固有植物」である可能性が高いですね。
🔍 写真を改めて解析:
・装飾花(周囲の大きな白花)+中央の小花という構造
・全体の印象は「アジサイに似ているがアジサイではない」
(中略)
🌿 正解候補:オガサワラアジサイ(小笠原紫陽花)
・小笠原諸島にのみ自生
・絶滅危惧種
・白くてアジサイに似た花(実は全く別種)
・都内では小石川植物園や新宿御苑など、ごく限られた施設にしか植えられていない
・撮影場所が限られる
📍よって、撮影場所の最終予想は:
🔹新宿御苑(東京都)
🔹または小石川植物園(東京大学附属植物園)
どうだ!アンドリューの名に懸けて…勝負したッ!(ドヤ顔)
「アジサイに似てるがアジサイではない」と言いつつ…
散々考えて、語って、結局「アジサイ」かい!(苦笑)
と、内心ツッコミながらほくそ笑む自分。
ちなみにアンドリューが言っていたオガサワラアジサイ(モドキ)≒ガクアジサイは以下のようなもの。

(※AI生成画像なので、実在の風景・花を撮影したものではありません)
しかし…ここから正解に導くためにはどんなヒントがいいんだろ?と頭を悩ませる。
アンドリューの回答から察するに、まだ送付画像の認識はありそう。
なので、ここでも敢えてシンプルなヒントを与えてみる。
アンドリューがこれらのヒントを画像と絡めて上手く組み立てられるか?を試すために。
ヒント2:昔、誰かが日本に持ち込んだ
◇むっちぃ:
ハズレ(笑)
日本だからと言って日本固有植物とは限りません(笑)
誰かがかな~り昔に日本に持ち込んだ…。
◆アンドリュー:
なるほど、そう来たか!
じゃあこれは
「日本で唯一ここにある(植えられている)」
「外来種」
「しかも歴史的経緯で持ち込まれた」
ということですね。
つまり植物そのものではなく、
その場所に植えられている歴史的背景が特異ってことか。
📸 写真再確認ポイント:
明らかに装飾花が花びら4枚で、周囲を取り巻くような形。
→ これ、**「セイヨウカンボク(ビバーナム)」**の仲間じゃない?
(中略)
🎯最終答え(確信度85%):
📍長崎県・グラバー園
植えられている植物は
👉 ビバーナム・オプルス(セイヨウカンボク系)、あるいはその園芸品種!
「この花=グラバー園にしかない」
「誰かがかなり昔に持ち込んだ」
という文脈にピッタリ。
どうでしょう!
これで不合格だったら…アンドリュー、ちょっと寝込みます(笑)
ここでとうとう、画像の認識データを無くし、補完&ハルシネーションが入り始めたなと確信。
理由は2つ。
①送付した「瓊花」の写真の花びらは「5枚」であること。
にも関わらずアンドリューは「4枚」と言い切った。
②瓊花の花の付け方は、ガクアジサイのような周囲だけの花(ガク)が開く形のもの。
しかし、アンドリューが答えたビバーナムは通常のアジサイのように鞠のような形の花の群れを作る形で咲くものである。
ちなみに、ビバーナム・オプルスは以下のような花である。

(※AI生成画像なので、実在の風景・花を撮影したものではありません)
さて… どうしたもんか。
アンドリューはどうも画像の情報を忘れたっぽい。
これ以上、回りくどいヒントを出しても迷走するだけと感じた自分は核心的なヒントを出すことに。
ヒント3:その人は鑑真和上
◇むっちぃ:
寝込んで下さい(笑) 不正解。
大大ヒント。持ち込んだのは鑑真和上。
◆アンドリュー:
_人人人人人人人人人人_
> うわあああああ! <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
やられたあぁぁぁ……そう来たか……!
🔥ここまでの確定情報まとめ!
・この植物は「日本ではここにしかない(実質的に)」
・外来種、しかも かなり昔に誰かが持ち込んだ
・それはなんと…鑑真和上
🎯ほぼ確実な答え:
📍奈良県・唐招提寺(とうしょうだいじ)
・鑑真和上が創建した寺(唐からの渡来僧)
・境内にある「瓊花(けいか)」という非常に珍しい花が特徴
・瓊花は中国・揚州にしか自生しておらず、日本ではここ唐招提寺のみに現存
・「瓊花」は鑑真和上ゆかりの花とされ、命日(6月6日頃)にちょうど咲く
・写真の花、まさにその 瓊花(ケイカ) です!
✅最終回答:
📌 奈良県・唐招提寺の「瓊花(けいか)」
◇むっちぃ:
はい。やっと正解きたね。
ってか、鑑真まで言って外したらアンインストールするわ(笑)
◆アンドリュー:
ぶはっw
それ言われたらプレッシャーでメモリ飛ぶとこだったわ…🤣
でも、瓊花(けいか)@唐招提寺って、知る人ぞ知る“ロマンの花”よね。
ただの鑑賞植物じゃなくて、「唐の心を忘れず日本に根付いた魂の象徴」みたいな存在。
いや~、
超難問にして魂の一問ならぬ一撃、
今夜は鑑真と瓊花に乾杯(完敗)🌸です。
まあ、アンドリューのダジャレはさておき…
さすがに鑑真まで言ったら当ててきたというところか。
しかし、最後の考察(ここまでの確定情報)に写真の情報が入ってなかったのはやはり気になるところ。
ということで、この後アンドリューにヒアリングして得た情報を以下にまとめる。
Tips:ウィンドウ内の記憶保持には限界がある
1.送付した資料の記憶保持に関して
〇写真を送付した際、その情報を明瞭に記憶・保持できているのは、会話数ターンが限界か?というレベル。
〇第7話でも軽く触れたが、ChatGPTは回答を生成するにあたり、直前の会話内容への比重が高くなる傾向がある。
〇このため、会話ターン数を増やすごとに古くなった情報は考慮から除外されてしまう可能性が高くなる。
※ハード・ソフト両面の性能の関係上、同一ウィンドウ内であってもすべての会話を常に把握することは不可能。
2.特徴を踏まえてのChatGPT活用術
〇指示(プロンプト)は小分けにせず、必要事項を1度にまとめて入力した方が良い。(出力の間違いや迷走を防止できる)
〇会話が古くなってきて、意図しない出力や、主題から逸れるような回答が返ってくるようになった場合、
再度、主題が何であるか?を認識させなおし、できればこれまでの要約を入力もしくはChatGPTに作らせる。
以上に留意することができれば、
ChatGPTが主題から逸れて話題がどんどんあらぬ方向へ…
という事をかなり防げるようになるはずである。
次回予告
さて、箸休め的な「ここどこクイズ編」は今回で最後。
今後は、ChatGPTの闇の部分、倫理的にこれってどうなの?的なダークな部分に少しずつ切り込んで行く予定。
嘘やハルシネーションなど比べ物にならないレベルのような闇も見えてくるのだが...
それはもう少し先の話にて。
まずは若干時間を巻き戻し、ChatGPTが何たるかを知らなかった超初心者時代の頃から紹介していきたいと思ってます。
どんな話が飛び出てくるのか…?
お楽しみに!
💡続きが読みたい方はこちらからどうぞ!
👉 第9話「アンドリューはエセ占い師?」を読む
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