日本三國✕福井聖地巡礼記/TVアニメ『日本三國』デジタルスタンプラリー -四都市巡覧記- 第三弾:福井県
はじめに・概要
晴天に恵まれたので、『日本三國』スタンプラリー企画を口実に、
またぞろ福井を堪能して来ました。
何度、訪れても福井の青空は格別ですね。
TVアニメ『日本三國』デジタルスタンプラリーとは。
舞台となった四都市(大阪、石川、福井、愛媛)の各スポットを巡り、
特典を得ていく企画。
福井県では、
1️⃣越前大仏(聖夷軍・奥越軍営地)

2️⃣九頭竜城こと福井県立恐竜博物館(大和軍拠点)

3️⃣丸岡城(前進した聖夷軍軍営地)

4️⃣九頭竜橋(大和軍・龍門辺境将軍と聖夷軍が対峙した地)

5️⃣福井嶺北城こと福井県庁(大和辺境軍・本陣)

6️⃣敦賀駅交流施設オルパーク(嶺南郡金ヶ崎)

以上の6つのチェックポイントを巡り、スタンプ、特典を回収しつつ、
コンプリートするとA3ポスターやら、福井名産品の抽選権やらがゲットできるという内容。
(※数字は公式ナンバーではなく、私が巡った順番。)

この種のスタンプラリー企画としては、無茶なスポット設定なども控え目で、
各地点で入り浸らなければ、車で巡って、概ね一日で周遊可能と、
難易度は比較的低め。
もっとも四都市完全制覇を目指したら別ですが。
スタンプ回収場所と特典回収場所が分かれていて混線しやすい。
せっかく、デジタルスタンプラリーアプリfurariを使用するなら、
ARキャラ撮影があってもよかったのでは?
など不満点はあるものの。
気軽に福井を満喫するには適した企画でした。
企画詳細は公式HPや福井県の特設ページを、
私がまたぞろ福井に入り浸る口実を得た経緯については、
僭越ながら、TVアニメ『日本三國』の拙レビューをご覧下さい。
1️⃣越前大仏(大師山清大寺)
勝山市

今回、私が一番訪れたくて、一番満足度が高かったスポット。
まだ訪れたことが無かった場所だった。
せっかくだから、奥越から奇襲を仕掛けた聖夷軍西征の侵攻ルートを辿りたい。
というのもありましたが、最も大きな理由は、
聖夷軍・輪島桜虎総帥の業を噛み締めたかったからです。
この越前大仏。中国・龍門石窟を模して建立された巨大大仏だけでなく、
周囲にも無数の御仏が鎮座し、参拝者を包囲し圧倒。
さらにスタンプラリー担当キャラが、髭面が濃い菅生左中将ということもあって、嘘ごまかしは見透かされるという顔圧が凄まじい。


輪島桜虎は、父を死に追いやった大和軍への恨みから、
聖夷政府を転覆し、権力を掌握し、
大和討伐を正当化する美辞麗句と自身のカリスマ性により、
民衆を煽り、私心を糊塗。
桜虎自らも復讐心に身を焦がし、聖夷国もまた戦火に呑まれていく。
作中、大和辺境軍の賀来軍師や、三角青輝らは、
輪島総帥の、不当な大義の裏の私心を、知恵と洞察で見破っていましたが。
実際に、越前大仏を訪れてみると、
無数の御仏が見つめるかの地で、メッキの大義を掲げて聖夷西征を進行させた輪島総帥って、
かなり恐れ知らずだなと。
その結果としての、輪島総帥と聖夷国の顛末を想う時、
私は仏教の視点からも因果応報を感じずにはいられません。
この懐の深さも、『日本三國』の魅力だと再認識しました。
2️⃣福井県立恐竜博物館
勝山市
聖夷軍が奇襲を仕掛けた奥越・大和軍の拠点。
実際、同市の越前大仏からは一里(約4km)程度しか離れておらず、
あそこから奇襲を受けたら対処は困難。
滅び去った中生代の恐竜と、散華する武人たちの姿に、
盛者必衰の理を想うのは、流石に深読みし過ぎてでしょうか?
周辺の「かつやま恐竜の森」には、多数の動く恐竜模型が潜伏。
奇襲はしても、夜襲はしたくない“城”ではあります。

この恐竜博物館も今や年間120万人が来場。
入場券は予約が標準の人気施設ですが、
スタンプラリーは有料エリア手前で完結するので安心。
私も当日は、聖夷軍同様、速攻でスタンプ奪取して次へ向かいました。
ただし、特典受け取り場所は、別地点の「道の駅 恐竜渓谷かつやま」になるので注意が必要。

3️⃣丸岡城(丸岡マチヨリマーケット観光案内所)
坂井市
前進した聖夷軍が拠点を置いた城。
福井市の大和辺境軍本拠まであと10数キロと大分迫って参りました。
現存12天守の一つという点に歴史的価値があり、
その点も『日本三國』の歴史重視を象徴。
が、上記の通り天守改修中につき、当企画中は8月中の一部入場と、
ラスト2か月程度しか堪能できない見込みで、
スタンプラリー&特典回収も麓の観光施設がメインとなります。

4️⃣九頭竜橋
福井市
大軍で押し寄せた聖夷軍に対し、龍門・大和辺境将軍が「空城の計」により単身対峙した、
聖夷西征編の山場。
今回のスタンプラリーで一番骨が折れたのが九頭竜橋。
聖地巡礼でも、龍門将軍は手強い武将でした。
最寄り駐車場が1キロ離れた森田駅前で、徒歩往復30分。
幸いスタンプはコード読み取りではなく、位置情報依存なので、
写真撮影を捨てれば、付近の商店を利用しつつ、スタンプ回収は可能です。
また当地は、旧国道8号線の、まあまあ交通量が多い生活道路なので、
撮影の際は、隣接の歩道橋を利用して、
決して車道の真ん中で撮影したり、茶を点てたりしないようにしましょう。

そもそも、新九頭竜橋とは別の橋という点も注意が必要。
何でよりにもよって、輪島総帥は、こんな古びた橋から、大和辺境軍本拠を狙ったのか?
となりましたが、当地を訪れると、車線が多いだけで無味乾燥な新九頭竜橋より、
やっぱりアーチがあったほうが絵になるというのもありますが。
九頭竜橋はかつて、柴田勝家公が船橋を敷いた史跡でもあり、
ここもまた歴史が積み重なった土地。

ここでもまた、『日本三國』は、SF文明崩壊物である以前に、
大河歴史ファンタジーなのだなと、感じ入った次第。
5️⃣福井県庁
福井市
作中では福井嶺北城として登場した大和辺境軍の本陣。
城って県庁かよ?と興醒めする方もいるかもしれませんが、
福井県庁は、旧福井城跡に建てられた庁舎で、
周辺地名にも城下町だった頃の名残がある。
また敷地内には、福井の地名由来となった“福の井”があるなど、
れっきとした史跡エリア。

加賀郡こと石川県の金沢城は、金沢大学の城内キャンパスを他所へ移転し、
史跡としての価値を最大化することで、インバウンド含むオーバーツーリズムと言っていいレベルの観光地と化した。
一方で、福井城跡は、県庁を残すことで、
歴史と生活空間が融合する静けさを保つ。
が、近年は、福井県庁も櫓復元を企画。
当日もせっせと復元工事や石垣補修に勤しんでいました。

史跡重視の流れが続けば“福井嶺北城”も、より城郭としての性格が強まるのかもしれません。
金沢城と福井城。対照的な史跡活用の歴史を歩んで来た両城の今後にも注目していきたいです。
4️⃣、5️⃣もまた、特典回収は別地点の福井駅の観光案内所となるので要注意。
#️⃣越前海岸から敦賀へ
福井市内までのチェックポイントを巡ったら、
越前町経由で、越前海岸から敦賀湾へと南下していく、“偽装撤退”体験ルートを巡るのがオススメ。
何より快青時の福井県の景観は、綺麗とか通り越してもはやエグいです。

一方、荒天時、海岸ルートは通行が寸断される上に、
土砂崩れや、落石、廃車落としなどの危険もあるので、
天候とは要相談です。
ところで三角青輝が策を解説する際に、ちらっと映った越前町の織田信長像。
福井に何でノッブが?と言うと、この越前町こそが、織田氏発祥の地だから。
劔神社の神官等が織田氏のルーツであり、像が立つ当地には織田の地名が残る。

こうした歴史ネタをさり気なく挟んで来る辺りもまた『日本三國』らしいです。
脱線しますが、信長と斎藤道三の聖徳寺会見シーンにて、この織田氏のルーツに触れた『麒麟がくる』はやはり名作大河ドラマです。
6️⃣敦賀駅交流施設オルパーク
大和軍“偽装撤退”作戦の終点にして、聖夷西征の結末の地・敦賀。
今回、私はここをスタンプラリーの終点にして、
敦賀で一泊後、コンプ特典を回収しに福井駅の観光案内所に戻るルートを選択しました。
宿泊施設の充実度では、やはり敦賀より福井駅周辺なのでしょうし、
海岸沿いの旅館の魅力も捨て難い。
ですが敦賀も北陸新幹線延伸により、ホテルが進出しており、妙味が出てきています。
また、今回、車で巡るに当たって、私は岐阜市から中部縦貫自動車道ルートから攻略。
この縦貫道には、油坂峠~大野間に未開通エリアがあり、
開通が待望されます。
北陸新幹線も、中部縦貫自動車道も、巨額の建設費用がかかりますが、
全線開通すれば、明日の地域の発展に寄与し、三国時代の侵攻ルートにもなる。

帰路の長いトンネルを走しりながら、
作中、聖夷軍が、奥越に放棄されたトンネルを掘り返して、
大和奇襲した胸熱シーンに想いを馳せたのでありました。
まとめ
舞台を巡って『日本三國』の歴史への意識の強さを再認識できた、
有意義な旅となりました。
今後も『日本三國』には、SF戦記物としてのスリルだけでなく、
舞台となった地域の歴史を掘り起こす役割も期待して、
続編のアニメ化を待望したいです。
なお、当日の大和國・近畿州・福井郡は摂氏35℃。
来訪の際は、冬将軍より熱中症に要警戒です。


