もし、キュゥべえがnoterだったら?<其の七>「聞かれなかったから言わなかった」は詐欺か?
第7話「本当の気持ちと向き合えますか?」
第6話でまどかがさやかのソウルジェムを投げ捨て、さやかが動かなくなったものの、ほむらがソウルジェムを回収し、無事にさやかは救われました。
そして、第7話でさやかがキュゥべえにキレます。
さやか「騙してたのね、私たちを」

さやか「なんで教えてくれなかったのよ」
キュゥべえ「聞かれなかったからさ。知らなければ知らないままで、何の不都合もないからね。事実、あのマミでさえ最後まで気づかなかった。」
でました。
「聞かれなかったからさ」
完全に詐欺師のセリフです。
現実に置き換えるとこうでしょうか?
「なんで結婚してるって教えてくれなかったのよ」
「聞かれなかったからさ。知らなければ知らないままで、何の不都合もないからね。事実、あのマミでさえ最後まで気づかなかった。」
現実なら外道扱いです。
価値観の違いがもたらす説明責任のズレ
まどか「キュゥべえは、どうしてこんなひどいことをするの」
ほむら「あいつはひどいとさえ思っていない。人間の価値観が通用しない生き物だから」
これはアニメだからと思わないほうがよいです。
現実でも宗教・教育・文化の違いで大きく価値観が異なる場合、一方は「ひどいこと」であっても、もう一方は「ひどいことではない」になりえます。
今回の件は、消費者契約法第4条の不当勧誘行為での説明義務違反に該当しますが、キュゥべえからすると「説明責任なんて知らん」だし、あくまで日本の法・道徳の話であって、どんな願いでも1つだけ叶えるという契約は履行しています。
ちなみに説明義務違反は努力義務で、違反してもすぐに法律上の制裁は受けません。かつ、人ではない生物がどこかから来て不法滞在し、営業活動を行っている状態なので、法で裁くことは難しいと思われます。
そのため、得体のしれない甘い話には十分すぎるほどの注意が必要です。
さやかの自滅に学ぶ「メンタルケアの限界点」
次の話につながるので、少し7話を解説すると、
この後に敵対していた杏子がさやかに、実は杏子の父のために願い魔法少女になったことを明かします。ただ、他人の都合を知りもせず、勝手な願い事をしたせいで結果的に家族は無理心中して杏子だけ生き残るという不幸な結末になったと告げます。
ここはさやかにとって思わぬプラス要素でしたが、キュゥべえからではないマイナス要素が発生します。
4話でさやかが魔女から仁美を救いましたが、その仁美から
「ずっと前から私、上条恭介君のこと、お慕いしてましたの」
と告白されます。

今回のタイトルは仁美のセリフで、
「あなた自身の本当の気持ちと向き合えますか?」
というセリフに続けて、(上条君の件に関して)抜け駆けも横取りもしたくない。明日の放課後まで告白を待つので、さやかの気持ちを上条君に伝えるかを決めてくださいと言い放ちます。
これでさやかは自滅。
「仁美を救わなければよかった」と頭をよぎったことを懺悔し、人間ではない体になってしまったため、上条君とは結ばれないと思い込み、「なれてくれば完全に痛みを遮断することもできるよ」というキュゥべえの吹込みから、魔女と自暴自棄の戦いを始めます。

さやか「あはは、その気になれば痛みなんて、完全に消しちゃえるんだ」
まどか「やめて、もうやめて」
今回はマーケティング手法の学びではなく、人生論です。
さやかの状態は、解釈次第ではブラック企業で感情を殺して働くのと似ています。人は偶然の重なりで不幸が続くと、どんなに強かった人でも道を踏み外してしまう場合があり、誰にでも起こりうるリスクがあります。
心のソウルジェムが濁る前に
キュゥべえ自身も痛みを完全に消すことは「動きが鈍くなるのでおすすめできない」と言っているように、痛みを感じること、感情を殺さないことは大事です。
感情に振り回されるのは問題ですが、感情を殺しすぎると逃げることもできずに致命的になる場合もあります。
人の進化の過程で痛みも感情も必要だったから備わっているわけで、今回は痛みや感情を殺しすぎないということを教訓に締めたいと思います。
note内でも、あなたのすぐそばに『キュゥべえ』がいるかもしれません。
それではサヨナラ、サヨナラ。
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