【ここまで違うの?】マネジメント経験で年収差150万円、進む二極化
最近の若手は、出世したくない人も多いようです。
今の管理職を見て、メリットよりデメリットを
より多く感じているかもしれません。
加えて、『罰ゲーム化する管理職』という本がベストセラーになるほど、ハラスメント、働き方改革、テレワークなどの変化で負荷が高い世代です。
そのため「マネージャーになってほしい」と勧めても、
断られることもあるのではないでしょうか?
向き不向きがあるので本人の希望が大事ですが、
目立ちがちなデメリットだけに注目するのではなく、
将来のキャリアも踏まえて検討することが大切です。
「静かな退職」もずいぶん話題になっていますが、
このままだと二極化が進むと考えられます。
年収面でマネジメント経験は有利なことも多いため、
以下の架空の物語をご参考いただければと思います。
登場人物は、すべて架空の人物です。
有田さんと加藤さんは、同期入社のシステムエンジニアです。
二人とも実力は高く、4年目で後輩が二人ずつ配属されました。
上司:「新入社員が4人配属になりました。有田さんと加藤さんのそれぞれチームに2人ずつ入って、一緒に仕事していただきます。」
有田さんチーム:井上さん、上野さん
加藤さんチーム:木下さん、工藤さん
井上さんと木下さんは情報系の学部の出身で、
上野さんと工藤さんは文系の学部の出身です。
本来、人の能力は単純な数値では表せませんが、
説明のわかりやすさのため、数値化しています。

有田さん「教えるのにかなり時間が取られて生産性が落ちるな。このままだと期限に間に合わないので、最低限のことだけ教えよう。」

有田さんは自分のスキルアップを重点的に行い、
加藤さんよりも個人スキルが高くなりました。
加藤さんはどのように教えていいかわからず、苦戦。
2021年は自身のスキルアップもままならず、
メンバーの育成面でも成果が上がりませんでした。

有田さんはさらに自身のスキルに磨きをかけて、
加藤さんとの個人スキルの差を広げました。
ただし、上野さんが
「この仕事は向いていない」
と感じて転職しました。
加藤さんも最初は教えることに苦労したものの、
次年度は教えることに少しずつ慣れてきたため、
チームとしての成果が上回るようになりました。
翌年、新たに新入社員の小池さんが
加藤さんチームに配属されました。
加藤さんはこれまでの経験を活かし、
小池さんに教えました。
また、工藤さんはシステム開発が未経験のため、
苦労して覚えたことを書き留めていました。
そのノートは初心者から見て非常に分かりやすく、
小池さんは早々にレベルアップしました。

結果、次の年に昇進したのは、
有田さんではなく、加藤さんでした。
加藤さんは大きなプロジェクトで、10人規模のチームマネジメントを任されることになりました。
短期的に見ると、有田さんのように教えることを最小限にし、自分のスキルアップに専念する方が市場価値は上がるかもしれません。
ただし、現在のITエンジニア人材市場を見ると、
30代ではマネジメント経験を重要視されます。
株式会社 コープラスによると
30代前半でPM経験なし:平均年収は550~750万円
30代前半でPM経験あり:平均年収は600~900万円
と記載されています。
※PM:プロジェクトマネージャー
また、株式会社インターファクトリーによれば、
PM:平均年収891.5万円
SE・プログラマ(顧客向けシステムの開発・実装):平均年収593.7万円
とされています。
そのため、中長期的にキャリアプランを考えると、
一時の生産性低下を差し引いても、マネジメント能力を磨いた方が市場価値が高くなる傾向があります。
ここでは日本の市場や制度についての良し悪しについては触れませんが、現在の人材ニーズがそうである以上、高い年収を目指すのであればマネジメント経験が重要です。
5年後、10年後に何が優先でどうなっていたいかを考えることは難しいかもしれません。
しかし、5年後、10年後に軌道修正することはもっと難しくなるため、今できる範囲で具体的にキャリアプランを考えることがおすすめです。
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