ミネラルマルシェ超理論
先日、ミネラルマルシェに行ってからというもの、妻の様子がおかしい。
どうやらそこで見た200,000円の指輪に、脳味噌を焼かれてしまったようだった。
私は言う。
私『買ったらいいんじゃない?
確かに高いけど、アナタ普段から自分のためにお金を使う事なんてほとんどないんだから。
その指輪で人生のトータルが何割かハッピーになるなら、良い先行投資だと思うけどね。』
しかし妻は、
妻『いや、でも自分のためだけに、こんな高価な買い物できないよ。』
と言って、拒否した。
まぁそもそも、もうミネラルマルシェの開催は終わってる。
指輪だって、今もお店にあるかなんて分からない。
仮に、妻が首を縦に振ったとしても、手に入る保証はないのだった。
妻はその指輪のかわりに、2,000円の宝石を買って、たまに眺めていた。
そして独り言のように、
妻『ああー、どうしたらいいんだろう?』
と言う。
私は、以前と変わらない意見として、
私『…アナタが欲しいなら、買ってもいいと思うけどね。』
と伝える。
しかし大抵こういう時の私の言葉は、妻の脳味噌に届かない事を私は知ってる。
なので私は、あえて少し不機嫌な感じで、ぶっきらぼうにそう言って、後の呟きを無視していた。
そんなことがあった、数日後。
突然、妻が話しかけてきた。
妻『パパ、私さ、ゴールド投資信託やってるじゃん。』
私『うん、知ってるけど。それがどうしたの?』
妻『金を宝石に変えても、同じじゃない?』
私(……?)
私(……!)
私『確かに、それは一理あるかも…。』
妻『資産は資産なんだよ、資産の形が違うだけ!
形が宝石になっても、子どもたちに与える事だって出来るし、換金する事だって出来るよね!』
私『そうだな…。』
妻『そうでしょ?
それに今は貴金属の価値が爆上がりして、どんどん高くなってるから、宝石と金が一つになった指輪を所有していても、これはお金を使った事にならないんじゃないかって思ったの!
私のゴールド信託を、宝石に変えたらいいんじゃないかな!?』
私は思った。
わかったからもう買えよ。
私は一度も反対してないのだ。
ドラム式洗濯機買えるねってツッコミはしたけどさ…
妻『どう思う?』
私の心の声
(わかったからもう買えよ。)
私のリアルな声
『わかったからもう買えよ。』
心の声が飛び出した。
わかったからもう買え。
うるさい。
いや、でも確かに。
発想は素晴らしかった。
換金率の差だとか、価値の流動性の不安定さという問題は確かにあったが、正しく価値の担保できるものに資産の形を変えるという発想は、アリかもなと思った。
実にそれらしい着地である。
もうこのまま、ゴールドを宝石に変える勢いであった。
妻『どうしようかなぁー?』
もうわかったから、
早く買え。
私(あ、そうだ。)
私『じゃあさ、俺もエメラルド所有したいな。
50,000円くらいの大きさのやつ!』
