新刊『松本清張の昭和』(講談社現代新書)の予約販売が始まりました!
新刊『松本清張の昭和』(講談社現代新書)が2025年12月25日に発売されます。一年ほどこの本の作業に打ち込んでおりました。新春に相応しい紅白の表紙です。「初の本格評伝」という帯文の通り、松本清張の山あり谷ありの人生が感じられる本です。よろしくお願いいたします!

講談社現代新書2800番目の本です。講談社HPに記載の書籍の概要は下記の通りです。
想像を絶するほどの貧困、高等小学校卒、40歳を過ぎて文壇デビュー、そして国民作家へ。逆境から運をつかみ取った生涯を描く、松本清張「初の本格評伝」が登場!文豪が体現した「不屈のバイタリティ」と、それを育んだ「昭和という時代の力」を描く。幼少期の秘話、思春期以降の恋愛、戦争体験……知られざるエピソードが満載。
非常に良い帯文を、松本清張について優れた書籍を出されてきた原武史先生と酒井順子さんから頂き、大変ありがたいです。
原 武史氏(明治学院大学名誉教授)絶賛!
いかにして清張は「国民作家」となったのか。
そのルーツが初めて明かされた記念碑的作品だ。
新たな事実を掘り起こしてゆく著者の筆力にぐいぐいと引き込まれた。
酒井順子氏(エッセイスト)絶賛!
松本清張の向上心、行動力、信念が本書からほとばしる。
清張の人生を知ることは、昭和を知ることだ。
目次は下の通りです。裏表紙に記載の通り、「知られざるエピソードが満載」です。新しく発見された資料や、従来あまり注目されてこなかった資料を参照しながら記しているため、「初の本格評伝」ということになると思います。
<本書の内容>
第一章 運命をひらく
行商の旅で鍛えた「作家の足腰」/米兵の死体処理のアルバイト/人生の起爆剤となったデビュー/だまされた経験を「復讐劇」に/お色気小説も書いたデビュー前/「誤解」がもたらした芥川賞受賞 ほか
第二章 出生をめぐる謎
「マイナス観光地」での幼少期/崖崩れで生き埋め寸前に/戸籍上は「私生児」だった理由/生後まもなくは「松本清治」だった/出生地と生年月日の謎解き/残飯の魚の骨の汁をすする生活 ほか
第三章 文学の光
励ましてくれた教師/大正時代から戦後の学歴事情/13歳、詩人としてデビュー/現実逃避できた読書/解雇と芥川の自殺/見習いの印刷画工に/初めて小説を執筆/特高による拷問と留置場経験 ほか
第四章 結婚と戦争
「ハーレー事件」と親友の戦死/「往復三時間」の恋愛と失恋/「印刷所の米櫃」の結婚/「巻紙に毛筆」で採用を求めた手紙/つかみ取った「正社員」/三〇代半ばで召集されたことへの怒り ほか
第五章 国民作家の誕生
清張の将来を予見した坂口安吾/『点と線』の大ヒットと「清張待ち」/江戸川乱歩の後継者に/『ゼロの焦点』と推理小説ブーム/絶世の美女と消えた清張/寂聴が本気で怒った悪女 ほか
第六章 文豪の晩年
驚異的な仕事量と発行部数/「ゴーストライター疑惑」の真相/「戦後日本の闇」に斬り込む/『砂の器』に込めた父への思い/長者番付で見る絶頂期/未完の遺作『神々の乱心』/国民作家の最期 ほか
松本清張の主要作品の解説については、拙著『松本清張はよみがえる』にまとめていますので、こちらもよろしくお願いいたします。松本清張の代表作50作品について、イラスト入りで各4ページで論じています。読みやすい本です。
『松本清張はよみがえる』(西日本新聞社)は、読売新聞朝刊(2024年5月20日)で保坂正康氏の『松本清張の昭和史』と並べてご紹介頂きました。
読売新聞朝刊(2024年5月20日)
『松本清張はよみがえる』の前書きは下のNewsweek日本版(2024年4月5日)の記事で読むこともできます。
松本清張の代表作については、新潮社の「考える人」の連載「たいせつな本 ―とっておきの10冊―」にも寄稿しています。
新潮社「考える人」(2024年4月26日)
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