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吉田修一著『タイム・アフター・タイム』が発売! 作家デビュー30周年・日本経済新聞連載・幻冬舎

 吉田修一さんの新刊『タイム・アフター・タイム』(幻冬舎)が発売されました。映画「国宝」が大ヒットする中で、日本経済新聞に連載されていた作品です。冒頭の場面から引き込まれて、初期の青春小説のような白昼夢のような豊かな時間に浸ることができました。
 作家デビュー30周年の記念作で、20周年の記念作が『国宝』でした。マーク・ロスコやバーネット・ニューマンの絵画のような美しい装丁で、長崎の夏の海と空を想起させます。
 特設ページも公開されていて、試し読みもできます。

 初期短編のような青春小説が、500頁を超える大作として読めるとは。長崎の人にとっては懐かしい「大黒市場」も登場します(後日、書評を寄稿予定です)。

〈著者の言葉〉

純粋なものに向き合ってみたいと思った。
眩しいくらい純粋なものに向き合った時、
自分の心がまだちゃんと動くのか確かめてみたかった。
『タイム・アフター・タイム』は
私なりの純粋なものをたくさん詰め込んだ小説です。”

― 吉田修一

〈内容紹介〉

取り返しのつかない間違いをした。
でも、大切な人のそばからは離れなかった。
建設会社に勤める尾崎颯は、土砂降りの雨のなか、
高校の同級生だった久遠愛と再会する。

二人は同じプロジェクトの担当者として再び言葉を交わすようになるが、
建築家のデザイン盗用疑惑によって計画は暗転。
さらに尾崎の家庭にはスキャンダルが迫り、久遠もまた、
癒えない心の傷を抱えていた。

揺れ始める心はやがて、二十数年前の夏へと引き戻されていく。
青く輝く海と空に歓喜したあの頃と、まぶしさを見つめ返せない今――
東京と長崎、現在と過去を往還しながら、
痛みも後悔もやさしさも、すべてを抱きしめてあたためる長編大作。

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 2026年1月7日に『吉田修一と『国宝』の世界』が朝日新聞出版より刊行されています。装丁は『国宝』と同じ町口覚さんで、版元も『国宝』と同じ朝日新聞出版です。

『国宝』を中心として、吉田修一さんの代表作を網羅したブックガイドとしてもお読み頂けます。よろしくお願いいたします。
 過去に記した記事は下のリンクでお読み頂けます。

 批評家の宇野常寛さんと映画評論家の森直人さんと映画「国宝」について批評座談会を行ないました。
 映画「悪人」「怒り」と比較しながら、吉田修一原作・李相日監督の作品の特徴について深掘りした充実した内容でした。

 映画『国宝』は歌舞伎を「殺した」のか? 吉田修一&李相日監督の到達点を語り尽くす
https://www.youtube.com/watch?v=Y_q0gmNy7vY&t=1504s

「ニューズウィーク日本版」に、『吉田修一と『国宝』の世界』(朝日新聞出版)の紹介記事をご掲載頂いています。タイトルは「吉田修一の『国宝』は「原点」から生まれた...<長崎南高校の校区><旧市街>の記憶と風景とは?」です。

 ダイヤモンド・オンラインの「ニュースな本」に『吉田修一と『国宝』の世界』(朝日新聞出版)の紹介記事が3本掲載されています。
 1本目の記事の表題は「映画『国宝』で、女形が「からっぽ」とネガティブな言葉で評されたワケ」です。

映画『国宝』で描かれた歌舞伎の世界。女形の立花喜久雄が「からっぽ」という言葉で評される映画のワンシーンや、女人禁制の掟などから、歌舞伎はもう時代にそぐわないとの批判も少なくない。だが、差別の名残りと片づけてしまうとその特異な深みは見えなくなる。『国宝』が、そして原作者の吉田修一が、女形を「からっぽ」と表現した真意とは?

ダイヤモンド・オンライン 
映画『国宝』で、女形が「からっぽ」とネガティブな言葉で評されたワケ

酒井 信: 文芸評論家、明治大学准教授

 2本目の記事の表題は「映画『国宝』のタイトルに込められたもう1つの裏テーマとは?【文芸評論家が解説】」です。各記事ともに目を引く写真をご掲載頂いています。

映画『国宝』は、単なる歌舞伎役者の成功譚ではない。本作が浮き彫りにするのは、生きた人間が「国宝」と呼ばれる苦悩や、個人の欲望を削ぎ落とし文化を背負わされる宿命だ。人間国宝の在り方について考えていくと、映画『国宝』のタイトルに込められた裏のテーマが見えてきた。

ダイヤモンド・オンライン
映画『国宝』のタイトルに込められたもう1つの裏テーマとは?【文芸評論家が解説】

酒井 信: 文芸評論家、明治大学准教授

 3本目の表題は「映画『国宝』では描かれなかった、梨園という「小さな水槽」で生きる歌舞伎役者たちの悲惨な末路」です。編集はお任せしてますが、過激なタイトル(笑) 
 写真は、小説『国宝』で喜久雄が演じた「助六由縁江戸桜」の「三浦屋揚巻」で、歌舞伎ファン好みの良い選択だと思いました。ご一読を頂ければ幸いです。

「歌舞伎役者の家系に生まれれば一生安泰」。そう思われがちだが、現実はまったく逆だ。梨園という閉ざされた世界では、舞台に立ち続ける以外の生き方を選べず、生活に困窮した挙句、身を持ち崩していく役者も少なくない。華やかに見える梨園とは、一度入ったら抜け出せない「小さな水槽」なのだ。映画『国宝』で描かれなかった、歌舞伎役者たちの行く末を追う。

ダイヤモンド・オンライン 
映画『国宝』では描かれなかった、梨園という「小さな水槽」で生きる歌舞伎役者たちの悲惨な末路

酒井 信: 文芸評論家、明治大学准教授

 最後まで読んでいただき、ありがとうございました!


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酒井信 『松本清張の昭和』講談社現代新書『吉田修一と『国宝』の世界』朝日新聞出版 ありがとうございます! 今後ともよろしくお願いいたします!

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