【心理】『生きるのが面倒くさい人 回避性パーソナリティ障害』岡田尊司🪻|読書感想文|蒼井レオン
基本情報

著者:岡田尊司(おかだたかし)
タイトル:生きるのが面倒くさい人 回避性パーソナリティ障害
出版社:朝日新聞出版
発売日:2016/6/13
ページ数:308ページ
概要・あらすじ
恥をかくのが怖くてチャレンジできない。人に嫌われていると思い込む。これらの特徴を持つのが回避性パーソナリティ障害。
自尊心が傷つくことへの強烈な不安・心配ゆえに対人関係や社交の場などを避けてしまう。そんな人が能動的な日々を過ごすためのヒントは何か。
回避性パーソナリティ障害の特徴や克服する方法などを解説した一冊。
感想・おすすめポイント
大きな特徴は「他人の批判や拒否に敏感」
典型的な愛着スタイルは「恐れ・回避型」
対策は「ありのままの自分をさらけ出す」
本書は、回避性パーソナリティ障害の特徴や原因、対策などを解説した一冊。
そもそも回避性パーソナリティ障害とは拒絶や批判、屈辱を極度に恐れるあまり、社会的状況や人間関係を避けてしまう精神疾患※です。
※参考:MSD Manuals
本書によると、第一の大きな特徴は他人の批判や拒否に敏感であること。
対人関係において非常に傷つきやすく、特に拒否されたり否定的なことを言われたりすることに極めて敏感と指摘しています。
他人に認められたいという気持ちがありながらも、自分に自信が持てず、また否定的なことを言われるのではないかと恐れており、結果的に対人関係や社交の場を避けてしまう。
回避性の人が親密な関係を持てるのは相手が自分に対して明らかに関心や好意を示し、熱心に何度も接近してくれたときだけと述べられています。
回避性パーソナリティ障害のベースにある、最も典型的な愛着スタイルは「恐れ・回避型」。
恐れ・回避型愛着スタイルの特徴は自分にも他者にも否定的なイメージを抱き、自分のような嫌われ者は冷たい他人が優しくしてくれるはずがないと思い込み、本当は愛されたいのに冷たい仕打ちが怖くて、相手に近寄れないというジレンマを持つとのこと。
回避性パーソナリティ障害を克服する方法の一つが、ありのままの自分をさらけ出すこと。
回避性の人は自分は恥ずかしい存在という思い込みから、等身大の自分を見せず、自分の内面を隠してしまう。隠せば隠すほど、知られることが恥ずかしくなり、消極的な生き方になっていく。
こうした悪循環を脱するために、自分を少しずつ出していくことを推奨しています。
全体を通して、回避性パーソナリティ障害の特徴や心理構造が分かりやすく、専門的な知識がなくとも理解しやすい内容です。
具体的な事例や実践的なヒントが多く紹介されており、実生活でのコミュニケーションにも参考になります。
なお、本書には他にも回避性の特徴が見られる著名人や最近回避性の傾向を持つ若者が増えた要因、回避性パーソナリティ障害の遺伝要因と環境要因、回避性の人とうまく付き合う方法、回避性の人にとっての適職などが紹介されています。
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